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2008年05月 ARCHIVES

2008年05月04日

たらの木の芽とうるしの芽

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地図上で那珂川の支流の高雄股川を辿った。うちと同じくらいの標高まで道が繋がっているから自転車ででも行けそうだ。天気は良いけど風が強いからフライは振り難いだろうし、ロッドは持たずに川だけ見に行ってみよう。地図帳は重いからGoogleマップをプリントアウトしてポケットにつっこみ自転車で走り出す。車だと車止めが気になる分譲地の中を透明な風になったつもりで走り抜け、川を目指した。
地図上で川に接していた場所には、誰かの家が建っていてその大きな庭の先に川が見えた。なんて羨ましい。だけど、これじゃ川まで行けないや。ここは行き止まりだから、勢い良く下ったこの坂を戻ることにしよう。調子良く下りた坂は思ったより急だった。坂の途中、脚の筋肉が今にも止まりそうな自転車を支えきれなくなって倒れそうだった。情けないけどサドルから降りて押して上ることにした。ガードレール先を見ると那須山が見える。その下には高雄股川が薮の隙間から少しだけ見える。そしてその手前、たらの木には芽が吹いていた。

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2008年05月05日

Clip Reading Light

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殻々工房に来て下さる或る御夫人からお土産として伊東屋のビニールに入ったものを頂いた。ビニール越しに少し触ってみる。カード状のものとプラケースのようなもの........これはひょっとして!
中を開けるとスワンタッチが2ペアとClip Reading Lightが入っていた!おーー!このブログにスワンタッチを載せたのを見て下さっていたのだ。「思う存分使って下さい」と言って下さった。僕は欲が深いものだから、素直に喜び、使わせていただくことにした。
わーい!ありがとうございましたm(_ _)m
同梱されていたClip Reading Lightは御夫人も愛用されているそうで、これまた重宝しそうな読書グッズだった。ヘッド部分にホワイトLEDが1個埋め込まれた重さ13gと軽量なボディにボタン電池3個を装着する。クリップ部分を本に挟めばハンズフリーで本だけを照らし暗い所でも本が読めるというわけだ。LEDの寿命は100,000時間、連続使用時の電池寿命は8時間とある。
僕はいつも温泉に行く時に本を持って行く。風呂はいつも僕が早く出る。車の中で20分くらい待つ。その間の読書が大好きなんだ。今までは街灯や月明りで読んでいたけど、これからはスワンタッチとClip Reading Lightでもっと快適になるぞ。
次の温泉まで待てないなぁ。どこか暗い所で試してみよう。窓のない所....そうだ、トイレだ!

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2008年05月08日

椎茸

20080419200.jpg庭のあちこちから椎茸が.......。
薪ストーブを使っていると、たまに薪になりそうな木があるから要らないか、と声を掛けて下さる事があります。邪魔になった庭の木を切ったものだったり、DIYした木っ端だったり、いろいろですが、そんななかにきっと椎茸の菌を埋め込んだ木があったんでしょう。上手く育たなくて、ダメダこりゃってんでウチにやってきたんだと思います。うちで何年か放ったらかされているうちに育ちはじめて、1、2個見つけては有り難く夜の肴にしてきたんですが、この春は思わぬ豊作でした。こんど自分で菌だけ買ってみようかなぁ (^_^)

2008年05月16日

jomonの鯛

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尾鷲のjomonの平山夫妻からjomonオリジナルの干し鯛を戴いた。
jomonカフェといえば野草と縄文鍋を使った土器料理、というのは去年までの話のようだ。今では縄文料理に加え、今年、三重県のバイオトレジャー(生物知財)発見事業の活用プラン部門で優秀プランに選定されたjomonの「生ハム作りシート」によって作られた生ハムや鯛ハムはもちろん、熊野灘の漁港に水揚げされる魚たちを塩漬け、乾燥、熟成させた保存食まで開発されている。保存食....もはや、ただの縄文ではない。
尾鷲の食材を尾鷲の海洋深層水で包み生ハムを作る。とてもシンプルで素晴らしい。製塩する途中段階の海洋深層水にjomonガーデンの野草の香りを加えれば「jomonソミュール液」も出来そうだし、これからの広がりも期待させるメニューだと思う。
今回頂いた鯛は全長34cmの立派なものだ。おそらく製法としては「鮭とば」に近く、食感と旨味は干しカワハギに近い。熟成香も上品で程よくこれはかなりの珍味だと思う。これを干し鱈のように水で戻してリゾットを作っても贅沢で旨いものが出来そうだなぁ。
今日はこの鯛で一杯頂きます。ありがとうございましたm(_ _)m

2008年05月17日

那珂川の戻りヤマメ

20080509003.jpgゴールデンウィークの後半、5月5日になると毎年ここは釣り人でいっぱいになる。ニジマスが特別放流され鱒釣り大会の会場となるからだ。僕は仕事の買い出しの途中、5日、6日と、この橋の上を通って川を眺めた。川の両側には上流まで釣り人がズラッと並んでいた。ゴールデンウィークも終わり、すっかり静けさを取り戻した那珂川に入ってみよう。
最近、厨房長から「たまには魚、食いたいよぉ。持って帰って来いよぉ。」と言われるので今日はキープして帰ろうと思う。ひょっとしたら鱒釣り大会のニジマスが残ってるかもしれないしなぁ( ̄p ̄)
朝5時に目が覚めちゃったのでそのまま川に下りてみた。しかし、釣れるのはヤマメの稚魚ばかりでキープサイズがなかなか釣れない。うーむ、と思っているところに水面直下でターンしながらフライをくわえる魚が現れた。無事ランディング。薄らとパーマークは見えるけど、まるでニジマスのような顔つきでピンクの魚体。27cm。腹は擦れてるし、どう見ても放流したてって感じじゃなさそうだ。直ぐに〆て家に持って帰った。

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2008年05月18日

KEITH JARRETT SOLO 2008/ Bunkamuraオーチャードホール

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朝6:37の高速バス始発に乗って東京へ。今日はキース・ジャレットのソロコンサートを聞くため仕事を休んで東京に来た。でも、ついでだから朝からあっちこっちの展覧会を歩き回った。夕方、渋谷Bunkamuraのオーチャードホールに着いた。足は痛いし喉も乾いたからコンサート前にBunkamuraのパニーニ屋前の簡単なテラス席で、イチョウ並木を眺めながらビールを飲んだ。旨かった。風が気持ちよかった。
前回の池袋のソロでは妙に緊張しちゃったのでリラックスしたかったのもある。開場とほぼ同時に席に着いた。寝不足とアルコールの力で始まるまで席で船を漕いだ。これがまた気持ちよく、とても幸せな夜のはじまりだった。
正直いうと、最初の曲は殆ど入り込めなかった。まるで初めて読む小説のように、作者の言い回しに慣れてないから冒頭の何頁かの内容が頭に入りにくい感じでもあった。
しかし、その後から休憩を挟んだ後半部分、そしてアンコールの5曲。美しくて、流れるようで、あっという間に時間が過ぎた。キースジャレットの創造の場と時間を共有している事が貴重だった。広すぎないオーチャードホールも僕には居心地が良かったのかもしれない。何なんだ、この幸福感は、と何度か思った。
カーテンコールでは精一杯拍手をした。僕は大きな音の口笛も吹けないし、大声を掛けることも出来ないから、静寂と拍手が観客としての僕の表現だと思った。5回のアンコールはお強請りのようでもあるけど、キースが止めたければいつでも止められるんだからそれまでは拍手し続けようと思った。僕の席から見える範囲では誰1人として会場から出なかった。会場が熱くなり汗の臭いがした。
前回、即興演奏という創作の妨げになるような観客の態度が話題になった。今回だって気にならないではないし、決して褒められたもんじゃない。こんな事、あまり書く気もしないんだけど、壇上のキースからカメラ(携帯かな)で写真を撮らないように注意されている人がいたようだ。これは咳払いをミュートするしないのレベルじゃないよな。僕が会場側だったら即退場だけど、キースは優しかった。申し訳ないと思った。帰りの受付でパンフレットを買った。一部3000円、A4サイズの鞄には入らない大きなサイズ。雨に濡れないようにジャケットの中に入れて歩いたが、折れないように仕舞うにはB4でも無理、A3サイズかな。

2008年05月20日

ウルビーノのヴィーナス展/国立西洋美術館

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国立西洋美術館でのウルビーノのヴィーナス展、最終日の前日に滑り込みセーフ。開館時間よりちょっと早く着いたのに門の前には入場待ちの列が出来ていた。開館後も入口では館内の混乱を避ける為に入場制限を行っていた。
この日、上野公園には学校の旅行らしき制服を着た学生が多かった。グレーの制服を着た小学校低学年らしき女の子がティッツィアーノのヴィーナスのポスターを指差しながら「デブだ!デブだ!」と叫びながらニコニコキャッキャッと走り去った。
君たちにはまだ解るまいなぁ...........
入場待ちの列の中には中学生らしき短髪の男子学生3人組もいた。
彼らならもう理解出来るだろう。もし、彼らの鼻から血液が垂れるようなトラブルが生じれば、僕は、さっき駅でもらったパチンコ屋のティッシュを差し出そうと思う。
僕らもエントランスを通り会場に入った。予想外にもそのトラブルはこの僕に........そんな訳ないでしょ。

2008年05月21日

杏奴、再び

20080518001.jpgまだ2度目の杏奴だというのに窓の外から杏奴ママが見えた時、反射的に近寄って手を振ったりする厚かましい所が僕にはある。いやぁ、着いた着いたと腰を下ろす。玉井さんの真似をしてチャイを注文した。玉井さんに連絡してから来る筈だったが、僕の持っているプリペイド携帯が使えない事に気がついた。カードの有効期限は3ヶ月、電話番号の無使用期限が1年あるのだが、どうやら僕は1年間携帯電話を使わなかったらしく番号が使えなくなっていた。玉井さんに連絡出来ないのを杏奴ママが心配して下さったが、理由を話したら同じ携帯電話を持たぬ者として喜んでいただけた。HOPPER'S PLACEと再会、杏奴ノオトにも目を通し、いのうえさん撮影の写真集も拝見。これからキースジャレットを聞きに行く話になり、杏奴ママは棚にあったケルンコンサートのCDを出して来て下さった。杏奴でキースとも会えた。チャイを飲みながら1章分だけ本を読む。もちろんスワンタッチとカラーコーディネートしただ。足の疲れも和らいだ。さぁ、行くか。

2008年05月23日

モディリアーニ展/国立新美術館

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もう一軒行けそうだ。渋谷に行く前に六本木の国立新美術館でモディリアーニ展。
そういえば、家の本棚にも何年か前のモディリアーニ展のカタログがあった。会場は東武美術館。ちょっと懐かしい。当時、池袋には百貨店系美術館が2つあった。西武のセゾン美術館と東武美術館だ。先にセゾン(1989〜1999、前身は西武美術館として1975〜)が閉館し、間もなく東武(1992〜2000)も閉館。
同じ頃、新宿にあった百貨店系美術館の3つ、三越美術館(1991〜1999)、伊勢丹美術館(1979〜2002)、小田急美術館(1992〜2001、前身は小田急グランドギャラリーとして1967〜)も閉館。
その多くは1990年頃に"○○ギャラリー"や"展示室"から名称を変え美術館として開館し、全ては2000年頃、地震の後の高波に攫われたように閉館している。
現存する百貨店系美術館は、渋谷・東急Bunkamuraと、大丸ミュージアムくらいですかね。

2008年05月24日

堰堤の上

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渓流を釣り上がっていると堰堤にぶつかることが多い。堰堤や滝のように水が落ちている場所は水中の酸素が多く、流下物も多いので魚が集まるポイントになる。でも、僕はこういうポイントで釣れたことはあまりないんだけどね(^_^;)
この堰堤を登らなければ、この川はこれ以上釣り上がる事が出来ない。もっとずっと上流になら車で行けるけど、その間の川がどんな渓相をしていて、どんな魚がいるのか知りたいと思わないかい?流石に僕には鮭や鯉の滝登りのような真似は出来ない。堰堤横の斜面を見ると、ちょっと崩れた跡があるけど、登れそうだ。

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2008年05月25日

ぶどう棚&薪置き

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これはもともと何年か前にブドウ棚としてつくったパーゴラ。それに今年、交通量が増えた道路からの目隠しとして杉板を貼付けたのだったが、それがどうも気に入らなかった。だから一面だけ板を外して薪置き目隠し壁にした。薪置き面と杉板面の上だけにコンパネと波板を載せてL字型に屋根をつけた。杉板の面にはスコップなどを引っ掛けたり置いたりできる棚を設けようと思っている。
パーゴラの柱の元に植えたぶどうの苗は毎年少しづつだけど成長している。大きくなったらパーゴラ部分に誘引するつもりだけどスペースが足らなくなったらまたその時に考えよう。

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2008年05月30日

時差ボケ東京/村田賢比古

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時差ボケ東京」が届いた。これはmasaさんこと写真家・村田賢比古さんの作品集だ。
この写真集に収められている作品たちは、東京という圧倒的な数の人間が交差する場で、写真家が目を向けた群衆の中から切り抜かれた人や空間にだけ焦点を合わされている。それはどれも移動する人たちだ。
人の移動するスピードはその人の時間や生活リズムの一部であり、その個々のリズムが複雑に混在する東京だからこそ、この作品は面白い。僕が東京に行って疲れるのはそのいろんな生活リズムに自分の体内時計が順応しないから疲れるんだと気づく。そう、これも「時差ボケ」なんだ。
作家は巧みに移動するモチーフだけを切り取り、それ以外を暈して「時」の違いを表現している。シャッターが開いてから閉じるまでの時間を2次元に閉じ込めるのが写真であり、時間を表現するために写真家は自らが生み出した独自の撮影技法を駆使したのだと思う。これがもし、画像処理ソフトでの暈しであっては「時」を切り取ったことにならないからだ。
切り取られた景色の中に、切り取られた時間があり、それを東京の灯が静かに彩る、美しい写真集だ。殻々工房に置いときますからご自由にご覧下さい。

「時差ボケ東京」取り扱い店
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