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2012年02月 ARCHIVES

2012年02月05日

マルペンサ空港からミラノ中央駅へ

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ミラノのマルペンサ空港には夜の7時くらいに着いた。
これから荷物を受け取って、ミラノ中央駅まで移動しなくっちゃ。この夜は駅近くに予約したホテルに泊まるだけ。

なかなか出て来ない自分の荷物を待ちながら見るベルトコンベアに、昼を過ぎて見られているだけで手が伸びない回転寿しを思い出す。
レーンの上の交通案内の表示が黒板を思わせる落ち着いたベースで、色味も適度にありレイアウトもスッキリしていてフォントも見やすく可愛い。いいね。

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空港から中央駅まではシャトルバスを使うことにした。
そういえば、僕らは大体どの都市でも空港からはバスを使ってるような気がする。
空港構内のバス会社の窓口で往復チケット2枚を買おうと思ったら、窓口限定3枚綴りがスペシャルプライスで、それと1枚を買った方が安い言われた。
往復12ユーロ×2=24ユーロが、15+7.5=22.5ユーロ。ラッキー♡

2012年02月06日

ミラノからヴェネツィアまでの列車

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ミラノに着いた翌朝、鉄道でミラノからヴェネツィアへ。
旧イタリア国鉄を引き継ぐトレニタリアTrenitaliaの公式ホームページから割引チケットを購入。eチケットでクレジット決済してから送られて来たバーコード付のメールをプリントして持って行くだけ。"Mini"といって早割みたいなものだけど直前でも席があれば買えるみたい。正規料金の最大6割引きというから、これは大きい。
時間帯や列車の種類によって割引率や料金もさまざま。
今回のミラノの中央駅 Milano Centraleからヴェネツィア サンタルチア駅Venezia S.Luciaまでだと、行きはユーロシティで1人9ユーロでした。これは定価の半額くらい。
ちなみに帰りは時間帯的にちょっといい列車しかなくて32.5ユーロのが23ユーロでした。
ミラノからヴェネツィアまでは約2時間20分。ミラノに住んでたらあっちこっち行きたくなっちゃうだろうな。

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2012年02月07日

ヴァポレット、そして「ヴェニスに死す」と「冬のヴェニス」前編

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サンタルチア駅を出ると目の前にグランドカナルがある。グランドカナルはヴェネツィアの中心を蛇行する大きな運河でカナルをストリートとすればメインストリートだ。
グランドカナルと島の外周は休むことなくヴァポレットと呼ばれる水上バスが走っている。
僕らは大きな荷物があったから先ずホテルに行きたくて駅前からヴェポレットに乗った。ホテルはグランドカナルから外海に出る辺り、サンマルコ広場から歩いてすぐのサンザッカーリアという大きな船場から歩いて直ぐのところだ。

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2012年02月08日

ヴァポレット、そして「ヴェニスに死す」と「冬のヴェニス」後編

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何でも体験する前には先入観というかイメージがある。
僕にとってヴェネツィアは水の都という特異な街のイメージの他に、ルキノ・ビスコンティの「ヴェニスに死す」と三島由紀夫の「外遊日記」の中のエッセイ「冬のヴェニス」のイメージがあった。どちらもあまりいいイメージではない。
豪華さを残しつつ頽廃的でいて顔を仮面に隠した怪しげなイメージだ。

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2012年02月09日

Birreria Forst

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ホテルにチェックインを済ませヴェネツィアの街歩きの途中。
イタリアのビール「フォルストForst」の生ビールを飲めるビッレリアに寄ってみた。ビッレリアBirreriaとはビールを飲むところ。サイズは2種類あったので迷わず大きいのにしたんだけど.....そんなにビッグじゃなかったかな(^_^;
ハムとパンの種類から何種類かのサンドイッチやパニーノもありました。このサンドイッチ、マスタードが効いてて美味しかった。
イタリアといえばワインやリキュールベースのロングカクテルが多いからビッレリアは少ないのかもしれない。
それにしても、飲むと疲れが取れてまた歩ける。不思議なもんだなー。

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2012年02月10日

夕方のグランドカナルと夜のサンマルコ広場

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陽が射していればそれなりに暖かいけど夕暮れともなると寒い。
冬だからねー。

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2012年02月12日

Ca' d'Oroカ・ドーロ/Galleria G.Franchettiフランケッティ美術館

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ブラブラ散歩しながらカ・ドーロまで来た。
カ・ドーロの内部はフランケッティ美術館、その入口が分からずカナルグランデまで出てしまった。外観で最も装飾を施されているのはカナルグランデに面しているから水上や対岸からでないとその全景は見えない。直ぐ隣りにある水上バス乗り場から覗き込むようにカ・ドーロを見る。

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2012年02月13日

Cantina Do Spade カンティーナ・ド・スパーデ

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昼下がり、白ワインとおつまみチョッとだけ。
バンコに並んでいた中からスカンピのグリルとアーティチョーク。
ヴェネツィア滞在中、アーティチョークはおつまみによく食べた〜。

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2012年02月17日

Scuola di San Giorgio degli Schiavoniサン・ ジョルジョ・デリ・スキアヴォーニ信徒会

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ここは教会でなく「スクオーラ」だから和訳すれば学校だけど信者の集まる場所ということでマップ上では「信徒会」とされている。小さなカナルに掛かった小さな橋の脇の目立たない場所に建ち、離れて建物の全景を見ようと思っても手前の建物にどうしても左肩が隠れてしまう。
ここは建物が見たくて来たのではなく、この中ではヴィットーレ・カルパッチョの作品が見られるというので来たのだ。中に入る。中は広くなく正方形に近いワンスペースで中央に祭壇がありそれ以外は部屋の壁ぐるりと少し見上げる高さにカルパッチョの作品が帯状に詰めるように並ぶ。外部の光は遮断され、アッパーのスタンドライトが作品を照らしている。作品と共に照らし出される木の梁を現した天井が印象的で、植物を模した図柄が褪せているが金を使った色彩で細かく装飾されている。絵画以外の壁は光沢のある木目調で、落ち着いた感じはあるけれど、とても手の込んだ密な空間だ。
ここではカルパッチョの聖ゲオルギオスのドラゴン退治の伝説を描いた作品何点かと、聖ヒエロニムスや聖アウグスティヌスの死などがある。有名なドラゴン伝説は異教との戦いを表したものだし、聖ヒエロニムスといえば学問の神さまみたいなものだろうから、信徒会の壁を埋めるに適したものなのだろう。
地味かもしれないけれど、質の高い空間だと思った。
2階もあり見ることもできる。
写真を撮りたかったけど残念ながら内部は撮影禁止なので写真がない。インターネットで探してみたけどまともに内部が見られるのはあまりなく、フランス語なのかな?トラベルガイドのページに内部の写真が映ったものがあった。
記憶はすぐに薄れてしまうのでリンクを貼っておこう。

La Scuola di San Giorgio degli Schiavoni - La confrérie de Saint Georges des Esclavons /Venise tourisme
http://www.venise-tourisme.com/scuola-san-giorgio-schiavoni.html

Scuola di San Giorgio degli Schiavoni
http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Scuola_di_San_Giorgio_degli_Schiavoni&oldid=468761566

2012年02月21日

冬のサンマルコ広場

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風が吹けば肌寒いけれど陽射しは暖かい冬のサンマルコ広場。
空は高く、鳩が群れ、カモメが飛び交っている。
僕は、ただただ口を開けて眺めるばかり。

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2012年02月25日

ホテルの窓から

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ヴェネツィア滞在中に泊まっていたホテルの窓から見えるのは路地。
スキアヴォーニ河岸近くだから海やカナルに面した部屋はきっと高いんだろうな。
朝、窓から外を見るとロープがぶら下がっているのが見えた。なぬ?

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2012年02月27日

Proseccoプロセッコ

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10年がひと昔ならふた昔くらい前、日本ではスパークリングワインのことを全てシャンペンとかシャンパンって呼ぶ人が多かったな。
英語で言えば全てスパークリングワインで間違いじゃないけど、フランスじゃシャンパーニュだけじゃなくクレマンとか微発泡のペティヤンってのもあるし、スパークリングワインにあたるフランス語としてヴァンムスーなんて呼んでたような気がする。
スペインのカヴァ、ドイツのゼクト、そしてイタリアのスプマンテも日本で好まれて飲まれるスパークリングだろう。
日本ではスプマンテと一纏めに呼ぶけど、これがイタリア語の「発泡性の」にあたる意味で、ワインではその地域や品種によって法律で決められていて、アスティ、フランチャコルタ、プロセッコなどがある。微発泡のものはワインでも水でもフリッツァンテと呼び、またエミリアロマーニャで作るランブルスコも発泡性のワインだ。ひと口にスパークリングといってもいろんな種類がある。
ヴェネツィアのバーカロでは、ほとんどでプロセッコがメニューにあった。
プロセッコはヴェネトの特産だからカウンターでプロセッコといえば当たり前のようにドライなスパークリングが出て来る。1杯2ユーロ前後。僕はスパークリングが大好きだから夢のような場所だと思った。
スーパーでは日本の半値くらいの1本5ユーロ程度で売られている。
この日も飲み足りなかったのでスーパーでプロセッコのフリッツァンテを買ってホテルで飲んだ。つまみにプロシュートや総菜コーナーにあったキノコのマリネとイカのマリネも買った。
このイカのマリネは匂いが強かった。
このあとのプロセッコの一口は、その生臭さを含んだワインの泡が口と鼻の奥で弾けつづけているかのように、強烈な刺激を与えた。
予感はしていたけど、このマリアージュは失敗、ふた昔まえ風に言うなら、成田離婚なのだ。
ちなみに飛行機の中でもプロセッコといえばスパークリングワインを指す。しかし、この不景気のためか、アリタリアの機内のアルコールはエコノミーはビールと赤白ワインのみ.....10年前はあったけど....仕方ないね。

2012年02月28日

サン・ザッカリア教会 Chiesa di San Zaccaria

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僕らの泊まったホテルは、このサン・ザッカリア教会のある広場に面していた。
サンマルコから近いのにとても静かな広場だった。
ここではジョヴァンニ・ベリーニの「玉座の聖母と諸聖人」が見られる。他にもこのベリーニの弟子といわれるティントレットの「洗礼者ヨハネの誕生」とかもあるけど、僕はこの中央に描かれているベリーニの絵を見たいと思っていたから、その近くに安いホテルを見つけられた時からは、ちょっとの不安の混ざった幸運にワクワクした。
いくらベリーニが色彩豊かとはいえ、この鮮やかさは修復されてのものなんだろう。幾つかの絵の近くにボックスがあって、そこにコインを入れると何分間が絵がライトアップされる仕掛けだった....ライトが点いたところにみんなが集まる。

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2012年02月29日

2つのフラゴリーノ

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ガイドブックにも載っている有名なバーカロの1つ。
ここでは白いフラゴリーノが飲めるという。
ヴェネツィアのバーカロでフラゴリーノを出す店は少なくない。日本でだってフラゴリーノという酒は手に入る。でもそれは苺の香りを加えた甘口のフレーバードスパークリングワインであって、ここで飲めるフラゴリーノとは別ものなのだそうだ。
もともとフラゴリーノとは、ウヴァ・フラゴラuva fragolaというブドウから作るワインなのらしい。このウヴァ・フラゴラは苺の香りのするブドウなのだそうだ。だから「ブドウイチゴ」という名前が付けられたのだろう。
1800年代、アメリカから渡ったブドウの木から、フランスをはじめヨーロッパ全土に害虫による被害が拡がったことがあったらしい。その対応として、アメリカから今度は害虫に強いブドウの品種が持ち込まれ、接ぎ木することで被害を食い止めたのだという。その害虫に強い木というのがウヴァ・フラゴラだったのだそうだ。
ウヴァ・フラゴラのブドウを発酵して作られたワイン、フラゴリーノはワインなのに苺のような香りがするという。ところが、この発酵はメチルアルコールも生成してしまうということで、燃料にも使うメチルアルコールだからもちろん体に良いものではなく、販売を禁止されているのだそうだ。
とはいえ、ヴェネツィアでは幾つかのバーカロでメニューに書いてない自家製フラゴリーノを飲めるという。悪酔いするから飲み過ぎ厳禁、というノリで。

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