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2018年04月 ARCHIVES

2018年04月04日

マドリードでもオペラ体験、デッドマンウォーキング。

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いつからか、旅で大きな街に行く時はタイミングが合えば劇場体験をすることにしています。

あくまで体験だから安い席でいいや という考えのもと、旅の日程が決まったら日本から劇場サイト経由でチケットを購入。
マドリードにもオペラ座、テアトロ・レアルTeatro Realという王立劇場がある。
1850年創立の歴史ある劇場らしい。
場所は王宮の目の前、街で一番賑わいでいる広場、ソルからも近く、僕らが借りたアパートからは歩いて20分くらい。どの街でもオペラを最後まで見ると夜遅いから、歩いて帰れるのは嬉しいことだ。

この日の演目はデッドマンウォーキング。
これって、映画でしょ?と思ったけど、調べてみて アメリカでオペラとして上演されていたことを知った。
チケットは公式サイトhttp://www.teatro-real.com/から購入。
予習として、原作の日本語版を読み、ショーンペン主演の映画を見て、アメリカで上演された時の録音を購入して聞いてみた。
本番では当然スペイン語での上演だから、英語字幕は出るとしても予習は必須なのだ。


予習してみるに、これは世の中に必要な作品だと思うけど、まぁ、暗い話ですよ。
映画は、死刑廃止論者である修道女ヘレン・プレジャンのノンフィクション作品の映画化で、ヘレン役にスーザンサランドン、本では2人いる死刑囚が映画では一人の死刑囚マシューに纏められていて演じるのはショーンペン、監督はスザンサランドンのパートナーでもあるティムロビンス。

物語はアメリカ死刑制度についての是非を問います。
そこには死刑が宣告される加害者への人種差別問題、また死刑執行後に被害者の遺族は何を得たのかという虚しさが漂い、死刑執行という殺人についても考えさせられる。


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開演時間が近づき、辺りが暗くなり入館。
入り口は王宮側にあります。


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立派な劇場です。

僕らの安いチケットはいつも最上階です。
今回は12ユーロでした。


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席に着いてみると、今まで最低に悪い席でした。笑
何せステージがほとんど見えない。。

上演開始直前、空席があったようで、みんなじわじわと中央寄りにスライドしましたが、それでも見えない。
僕らより見えない席の人はかなり怒ってるし。笑

休憩時間で帰った人が多かったようで、後半はさらに中央寄りに、やっとスケージが見えました。笑

下の階から移動して来た人もいるようで、どうやらこの劇場はある程度良い席を取らないといけないみたいです。
お気をつけて♪


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そもそも暗い話ですから、終わってからルンルンで帰ることはなかったと思いますが、微妙に満たされない想いのまま家路に付きました。

一杯引っ掛けて帰りますか!


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この日はスーパームーンだったそうです。

2018年04月06日

余笹川の公園で、おでん と お花見。

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桜の満開と休みが重なったので久しぶりにお花見でも。


那須近隣でも、黒磯公園や那珂川河畔公園、高久愛宕山公園などなど、桜を楽しむ場所がいっぱいあります。
昨年は那須塩原市の烏ヶ森公園に見に行ったんでした。

今年は、おでん持ってゴロンしようと思ったので、人の少なそうな那須町の余笹川ふれあい公園にしてみました。(笑

桜は満開ですが、人は程よく疎らでのんびりできます♪

それでは、エアマットを敷いて.......さっそくゴロン。


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ゴロンついでにご紹介しますと、(←横着だね)

あそこに見える高くない高架橋が在来線でして、たまーに列車が通ります。
その手前に道路がありまして、
この公園の東側に沿って、線路と道路の下を交差するように余笹川が流れています。

今度、ここの駐車場に車止めて釣りしようかなぁ。

毎年ここでは「九尾まつり」が催されていまして、その日だけは駐車場が足らないほどに人が集まります。

いつもはのんびりした公園です。


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あそこが駐車場で、あ、あの軽トラできました。

このコンテナに鍋とかコンロ詰め込んでね。(笑


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はい、おでーん。

出来合いの温めるだけのやつです。(笑
準備は5分!

それでも外で食べると美味しいね〜♪


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この日は、日が隠れるとちょっと肌寒いくらい。

おでんの締めにうどんを入れて、温まりました。


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今年は天気が良くってよかった♪

2018年04月09日

サンミゲル市場に行ってみました。

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マドリードのガイドブックを見たらおすすめされてたので行ってみました。

とても雰囲気のよく作られているのですが、もはやこれば市場ではないような......笑

日本でもよくあるフードコートとか屋台村のような、観光客向けの飲食の集まりでした。

中央にテーブルとイスが用意されていて、あちこちから買ってきたものをそこで食べたり飲んだり。
楽しいんだけど、完全に観光客がターゲットなので全体的に割高だと思ったなぁ。

本当はアパートに帰ってから作る夕食の食材を買いたかったんだけど......とりあえずビール飲んでオリーブ食べて、さ、買いもの行こう〜♪

マドリードはこの類のメルカドが流行っているそうで、何箇所かありました。
僕はイマイチ乗れなかったけど、好きな人には楽しいんだと思う。


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雰囲気はいいんだけど、
僕はもっと根ざした文化のようなものを感じる店と客との関係や日常を垣間見られる「場」が市場だと思うな。

.....ただこの形の方が、利益は大きそう。笑

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2018年04月13日

セバダ市場に行ってみました。

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サンミゲル市場で夕飯の食材をゲットできなかったので、セバダ市場に寄り道してみました!

ここは魚介が多いそうなのですが...........


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.....市場は夕方に来てもやってません。笑


結局、この日はアパート近くのスーパーに寄りました(^ ^;
ちなみに、そのスーパー、わりと大きいチェーン店なのですが、お昼過ぎ行くと閉店してまた夕方から開くという......シエスタじゃん!

やるな、マドリード!笑

2018年04月14日

ティッセンボルネミッサ美術館

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僕らの購入した国立美術館カードでは入れないティッセンボルネミッサ美術館Museo de Arte Thyssen-Bornemiszaです。

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ハインリヒ・ティッセン・ボルネミッサとその息子のハンス・ハインリヒ・ティッセン・ボルネミッサによるコレクションに夫人のコレクションも加えられた展示だそうです。
古典から現代まで、美術の流れを一気に見ることもできる充実したコレクションでした。


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最近、ひとつひとつ回想している時間がなくなってしまって纏めてざっくりと。

展示は順路に習って進めば時代順になっていました。
ギルランダイオ、カルパッチョ、クラナッハ、ホルバイン、ハルス、ルーベンス、カラヴァッジオ、ルーベンス、、辺り見ごたえがありました。
エルグレコも複数あります。

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カラヴァッジオのアレクサンドリアのカタリナは、ただならぬ雰囲気を放っているので目を奪われました。


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本当にあらゆる時代の作品が見られます。

この部屋にあったドガの黒い池がいい感じでした。

ここまでが1階。
ここから2階に上がります。

近代絵画もたっぷりあります。
フラゴナール、ヴェルネ、モネ、マネ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マチス、ムンク、ココシュカ、などなど。

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あらゆる時代の作品が見られるとなると、逆に特化している部分はどこに見られるんだろう、ということを考えながら見るわけですが、
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーやフランツ・マルク、エーリッヒ・ヘッケルなどのドイツ表現主義やドイツ系の作家のコレクションも多く見られるようになり、ノルデもあり、ジョージ・グロスの作品も多くありました。
この辺りはやはりドイツ出身という繋がりなのかなぁ。

とはいえ、僕にはこの辺りのドイツからロシア系のコレクションが印象に残っています。

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まだまだ続きます。
ダリやエルンスト、タンギーや、
ベーコンやフロイト、
リキテンスタインやステラ、クーニングなどアメリカ抽象表現主義から現代までやはり美術史のカタログを見ているようなコレクションです。

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この窓に挟まれた壁にあるオキーフの収まりが良かったな。


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フロイトによるボルミネッサ氏。

ゆっくり見て3時間ちょい。
このあとアパートに戻ってお昼食べてから、お散歩がてらプラド美術館で1時間くらいブラブラしました。

2018年04月15日

カサ ラブラ Casa Labra

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マドリードで一番気に入ったバルがここ、カサラブラ Casa Labraです。

ソルから近く、食材の買い出しやお土産に便利なエル コルテ イングレスの目の前。
店の壁にはレストランって書いてあるけど、奥のテーブル席よりもカウンター周りの立ち飲みがいい感じでした。

飲み物のオーダはこのカウンターで。
食べ物のオーダーはカウンター向かって右斜め後ろにあるレジで。イタリアのバルみたいね。

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手前の2個がタラのクリームコロッケで、
奥のがタラのフライです。

どっちも美味しかったです!

ちょっとずつ揚げてるのか、すぐに売り切れるけど5分くらいでまた次のがきます。

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オフシーズンでも忙しい時間は凄い並んでたので、ちょっと外した時間の方が良いみたい。

ここはまた行きたいな。
Casa Labra
http://www.casalabra.es

軽トラの荷台って作業台として使えるね!

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軽トラがうちに来てもうすぐ1年。
四駆ということで冬はスタットレスを履けば最強でした。(←我が家史上)

春になってからは 外で作業することが増えてきたので、今度は作業台としても役に立つことを知りました!


外で丸ノコ使う時って フラットな面がなくて困るのよねぇ、という奥さん!

そんな時は軽トラでしょ、工具も積んでおけば動く作業場ですよ!


ということで、
参考までに うちの軽トラくんのゴムマットと工具箱は1年前にこちらで購入しました。

ゴムマットはこちら。
軽トラック 汎用 荷台ゴムマット (200cm×140cm×5mm)
はじめはかなりゴムの匂いはありますよ。僕はこれを部屋に敷くのは無理だなぁ。笑


コンテナがこちら。
カートランク CK-130 固定ベルト付
鍵をつけられるから充電式の工具以外は積みっぱなしにしています。


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はい、すっぽり。


蓋を下せばベンチにもなるので、今度は花火見るときも軽トラで行っちゃおうかなぁ。

.........あ、安心してください、ガソリンタンクの上でBBQはやる勇気がありません。。笑

2018年04月19日

メゾン デ ラ トルティーリャ Mesón de la Tortilla

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マドリードでまた行きたいお店のひとつ、マッシュルームの店の並びにあるメゾン デ ラ トルティーリャMesón de la Tortilla。

マッシュルームのメゾン デル シャンピニヨンでは勧められるままテーブル席に行きましたが、今度は立ち飲みです。

最近気づいたことは、
僕らは酒は量飲むけど割と少食らしい、ということ。笑

宵の口、軽く飲んで帰ろうと、トルティーリャも1人前だけオーダーしました。

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写真映えしませんが、焼きたてのアツアツです。笑

写真からは伝わらないと思いますが、美味しいです!
トルティーリャってこういうものだったのか、
という驚きのトロトロ、ポテトの甘さとねっとりほろほろ感。

ポテトは男爵系でしょうか。
シンプルな料理だけに、オリーブオイルの量と火の通し方にコツがあるのかなぁ。


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一杯引っ掛けにきた常連らしきおじさんとスマホの写真に見入る店のおじさん。

オンシーズンは観光客で忙しいんだろうけど、こういう空気がいい感じ。

2018年04月20日

日帰りでマドリードからトレドへ、寂れた街なんだと思ってたら超観光地でビクーリ。

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マドリードのプエルタ デ アトーチャー駅からレンフェrenfeで片道30分のトレドまで。
往復1時間なら日帰りで行けちゃうね。

チケットはGo Euroから買いました。
往復1人20.60ユーロに手数料が2.68ユーロ。

まずは荷物検査があるのでラゲッジコントロールの表示を目指し、その先で電光表示板に表示されたゲートに向かいます。


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気合を入れて8時くらいの便にしたら、まだちょっとくらいです。笑


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8時半にトレドに着きました。寒い。


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イスラムを想わせる美しい駅舎ですね。


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蛇行するタホ川に囲まれた城塞都市、トレド旧市街に歩いて向かいました。


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朝日が美しいね。


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これがタホ川。
トレドはエルグレコの絵の中にも登場します。


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早く着すぎたので誰もいません。
こっそりと城塞内に潜入成功した感じです。笑


この時はトレドって人気ないんだな、と思ってました。
この鄙びた雰囲気を1日満喫しようかと。笑


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まずはムゼオ デ サンタクルスMuseo De Santa Cruzに向かいます。

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思ったよりも早く着いちゃって、開館時間までぶーらぶーら。


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トレドはセルバンテスの書いた小説、ドンキホーテが旅した地だそうで、あちこちに像があります。


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ムゼオ デ サンタクルスはかなり見応えのある博物館でした。
その様子はまた次の記事で。

見終わったところで博物館前にベンチ座って、朝作って来たサンドイッチを食べました。
トレドはあまり食事を期待してなかったので。笑


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博物館からカテドラルに向かうと、想像もしていなかった人集り。
というか、トレドってすごい観光地だったんですね。笑
そりゃそうか、世界遺産だものなぁ。

お土産物やも多く、観光客向けな感じで意外でした。


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カテドラルが見えて来ました。
さすが絵になる街並みです。


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トレドはかつての西ゴート王国の首都で、中世ではイスラム、キリスト、ユダヤが共存したことがあり、その様子が残っている旧市街が世界遺産なのだそうです。

この後、サント トメ教会 Iglesia de Santo Tomé、エルグレコ美術館 Museo de El Greco、セファルディ博物館 Museo Sefardíを見て回りましたが、その様子も、またあとで。

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2018年04月22日

自家製ドライフルーツを作りたくてフードドライヤーを買ってみたのだ。

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急に暖かくなってきて 店頭ではフルーツの種類も増え鮮やかになってきましたね。
そろそろ苺は名残り、この時期になると価格もリーズナブルになってくるので、カクテル用に少し冷凍保存しているのですが、今回は乾燥させてみようと企んでおります!

先日、美味しいフルーツトマトを大量購入したので、それもドライトマトにして、パスタやトッピングにどうかしら、なんてことも。

いやぁ 勉強熱心だね。(←自分で褒めて伸ばす計画実行中)


まずはフードドライヤーをネットで探して買ってみました。

オランダのティルバードに本社を置く家電製品メーカーでPRINCESSプリンセスのフードドライヤーです。

購入先はこちら。
フードドライヤー コレド プリンセス PRINCESS Food Dryer。価格は11880円(税抜)でした。


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オフタイマー付きで温度設定が70度まであるものの中から選びました。

フードドライヤーって「温風で乾かす」というとっても単純なもののような気がしたので、ぶっちゃけ箱の中に網で棚作ってドライヤーつけてれば良さそうだなぁ、と、思ったのですが、うっかりさんの消し忘れで火事となったら危ないでしょ。笑

フードドライヤーでもスイッチのオンオフだけというのもあるみたいで、消し忘れでカラッカラにする自信あるのでオフタイマー付きにしました。

あとは、
ビーフジャーキーなどお肉を乾燥させる場合は70度まで上げる必要があるらしく、設定温度ができて、更に70度まである機種を探してところ、これが良いんじゃないかと。

スッキリしたデザインでなかなかよろしいですわ。

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蓋を開けてみると予想通りのシンプルな構造、説明書も薄いです。笑

網のサイズは外寸330×330mmのスクエアで6段。
1段に載せられる食材の高さは網の方向を変えることで2段階に変えられて、だいたい8mmと16mmでした。
別売りでもっと高さのある350mmの網も売ってましたが、まずはこれで。

魚の干物とか作る場合は高さがが必要かもね。


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まずはフルーツトマトから。
説明書では輪切り推奨だったのですが、やっぱりそれでは捨てる部分が多くなります。
途中からヘタだけ切った薄いくし切りにしました。


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オレンジは皮を念入りに洗剤で洗ってスライス。
イチゴもスライスしてみました。


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たまたまあった、皮ごと食べられるブドウも入れてみよっと。


説明書のおすすめ通りの、50度で10時間でスイッチオン!
今回は全部で4段にしたのですが、段の数で時間が変わってくるそうです。


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お、できてるじゃーん♪

10時間だとセミドライな感じかな。
ブドウはレーズンみたいにするならかなり時間がかかりそう。
それでも、みんな旨味が凝縮されて美味しいねー。
これならカクテルにも使えそう!


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イチゴは皮面が付いていると乾燥しにくいみたい。


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フルーツトマトはタネが少ないからくし切りでも問題なさそうです。

このあと何度か使ってみて、
網の中心近くの方が乾燥が弱いらしく、外側に近い方が早く乾くことがわかりました。

トマトだけ5段で、50度で12時間にした場合、
下の段のほうが早く乾くものの、まだまだ乾燥足らず。
上下を入れ替えて更に4時間50度で乾燥させました。

いろんな食材で、時間や温度を調整しながらいろいろ試してみようっと♪

2018年04月23日

サンタクルス美術館 Museo De Santa Cruz

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トレドにあるサンタクルス美術館は16世紀にイサベル1世によって作られた病人や孤児のための事前施設だったそうで、現在ではマドリードのプラド美術館の姉妹美術館として「無原罪のお宿り」や「聖母被昇天」などエルグレコの作品22点の所蔵があり、また考古学博物館としてローマ、西ゴート、ムデハル文化の他、伝統的な工芸品の展示もあります。

1階の中庭には美しい回廊があり、その先には企画展示室。
2階にも企画展示スペースと、現代の作家によるギャラリーのような展示も見られました。

盛りだくさんな美術館でした。


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この弾の跡はなんでしょうか。。


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美術館前からの見晴らし。
ベンチがあったので、ここでアパートで作って持ってきたサンドイッチを食べました。

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トレドといえばエルグレコです。

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トレドにはエルグレコの住んでいた住居付近に作られたエルグレコ美術館もあります。
マドリードとトレドに来たのだからグレコの復習をしなければいけませんね。

「エルグレコ」とは「ギリシャ人」という意味です。
本名はドメニコス・テオトコプーロス。
スペインに来る前にイタリアにいたため、イタリア語で「ギリシャ人」を意味するグレコにスペイン語の男性定冠詞エルがついた通称です。
出生はギリシャのクレタ島(当時はヴェネツィア共和国の支配下)。
そのためビザンチン美術の影響を受けて育った後、ヴェネツィアでティッツィアーノに弟子入りして色彩や遠近法、解剖学、油彩技法などを習得しました。
イタリアの絵画の主流がヴェネツィアからローマに移ったこともあり30歳でローマに移動、その後でスペインに移りました。

宮廷画家を目指すもその奇抜な構図やデフォルメはフェリペ2世には受け入れられず断念、その代わり、宗教関係者や知識人からは圧倒的な支持を得ていました。
マニエリスムの衰退と共に流行が去るようにグレコの作品も人々の記憶から消えてゆきますが、印象派の画家やピカソによって、その独自性が再評価され今に至ります。


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ギャラリーのようなスペースではJUANAN REQUENA展とありました。
光とオブジェ、写真によって、断片をかき集めた記憶の中にいるような展示でした。


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一階の中庭の先にも展示スペースがありAlfredo Castañeda展でした。


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光が当たるところは暖かいのですが、日陰はちょっと寒い2月のトレドです。


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2階には光の画家と呼ばれたソローリャの風景がによる展示もありました。
ソローリャについては、また後ほど、ソローリャ美術館の時に。

2018年04月24日

貝印の ヘニョヘニョピーラー。

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20年近く使っていたピーラーが壊れたので新しいのを買いました。

壊れたというか、何度も床に落としたのが原因だとすれば僕が壊したのですが。
はははは。

仕事で毎日使うものなので、壊れた日の翌日は急遽100円ショップのもので代用したのですが、使い慣れないと、どーもしっくりこないものです。

とか言いながら、
今回、メーカーは同じ貝印株式会社なのですが違う形のものを買ってみました。


SELECT 100 kai housewares
http://www.kai-group.com/products/brand/select100/goldlabel/

↑ええ、ヘニョヘニョピーラーという名前ではありません。

購入先はこちら。
貝印 SELECT 100 T型ピーラー DH-3000 amazon

切れ味はもちろんのこと、ハンドルがヘニョヘニョ型になっているので手にフィットします。
あと、刃が少し幅広になったのと、全体的に重さが少し増したのも安定が出ていい感じ。


ただ、前のピーラーでも十分使いやすいですし、また現役で売ってます!
貝印 Kai House Select ステンレスピーラー DH-7163 amazon

例えばグリーンアスパラの皮を剥く時にできるだけ薄く剥きたいと思ったら、食材に対してピーラーを少し斜めにしてスライドさせれば薄く剥きやすいんです。
今回購入したものは初めから刃が斜めになっているので剥きやすく感じるという部分であれば、このピーラーでも十分対応できます。
ご参考までに。

2018年04月28日

サント トメ教会 Iglesia de Santo Tomé

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今日も旅のあとのお勉強のお時間です。(笑

トレドでみたグレコの絵の中で、ここ、サントトメ教会にある「オルガス伯の埋葬」が一番記憶に残っています。

ここは撮影禁止でしたのでwikipediaからお借りして来ました。

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題材は、死後に伯爵位を綬爵されたトレド出身のオルガス首長ドン・ゴンサロ・ルイスが1312年に死去したときの伝説です。
この教会の修復や拡張のために多額の遺産を残したオルガス伯が埋葬される際、聖ステファノと聖アウグスティヌスが降臨し、彼らによって埋葬されたという話です。

画面は上下に分けて見ることができます。

上は天上の世界、
イエスを頂上に左にマリア、右にヨハネ。これはビザンチン様式のイコンに良く見られる構成です。

下は現世の世界、
煌びやかで精巧に描かれた服を着た聖ステファノと聖アウグスティヌスの周りには、教会の司祭と当時のトレドの著名人と想われる人たちが並びます。
その中にはグレコ本人や息子のホルヘマヌエルの姿もありますが。

1586年から1588年にかけて描かれたこの絵は、グレコにとってそれ以前のヴェネツィアやローマの影響というか作風に囚われることなく、独自の作風を表した最初の傑作と呼ばれています。

肖像画というのはパトロンが自分の姿を後世に見栄え良く残すために描かせたものが多くありますが、時の著名人や偉人に対するレスペクトから残される場合もあります。
群像としてこの時代の著名人を集めた記録として考えたとき、社会的な価値が出てくるのと共に、この絵の密度からグレコの肖像画家としての力量を再確認しました。
すっげぇな、と。


個人的にグレコの作品の中では好きな絵が2枚ありまして、
聖人画を含めた宗教絵画を多く描いたグレコの、宗教的な題材の作品の中ではこれが、
もう1つはメトロポリタン美術館にある宗教画ではない「トレドの眺望」が好きです。

2018年04月29日

エルグレコ美術館 Museo del Greco

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トレドで2箇所ある国立美術館カードが使える施設の1つ、エルグレコ美術館です。
といっても入場料3ユーロだけどね。

ここはエルグレコが住んでいた家なのかと思いきや、1906年にベガ インクラン伯爵がエル・グレコが住んでいたとされる住居付近(ユダヤ人地区)の14世紀の中世家屋の廃墟を数件買い取り修復し、当時の家屋とグレコが暮らしていた生活を再現させ美術館としてオープンさせたそうです。
現在は国営の美術館です。
散々になったグレコの作品を集める目的もあったそうで、晩年の「十二使徒」「トレドの景観と地図」「聖ペテロの涙」のほか、スルバラン、ムリーリョの絵もあります。

気合入れて絵画を見に来るというよりは、建物を見学しながらのんびり回る美術館という感じかな。

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エルグレコの住んでいたこのエリアはユダヤ人居住区でもあります。
中世のトレドでは、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教が共存し、影響し合いながらキリスト教建築とイスラム教建築の融合したムデハル様式が生まれました。
トレド駅の駅舎がムデハル様式で、とても美しい建物でした。
エルグレコ美術館の隣にはセファルディ博物館があり、ユダヤの人達の生活と歴史を見ることができます。
それはまたこの次に。

2018年04月30日

連休の仕事の疲れを植物観察でごまかすのだ。

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いろんな花が咲いては散って、実がなって鳥に食われて。笑
放ったらかしの庭でも、この時期は新緑のおかげで眩いです。

今はグミの花が満開です。
花の周りに群がるたくさんのミツバチ、集まる小さな羽音でブインブイン。
ミツバチは可愛いねー。


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先月修理した柵のクレマチスも咲きました。


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店の玄関前。

もうプラムの花は終わったけど、今は白いヤマブキや ピンクのカリンが咲いてます。


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つるバラも元気だねー。
モッコウバラは蕾をつけました。


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今年もツルハナシノブが咲きました...... が、

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前はこのあたり一面がツルハナシノブで紫色でしたが、ニチニチソウの勢力が増してほとんど緑色になりました。ちょっと寂しい。

ツルハナシノブはスペースがあれば根で増えるので、違う場所にちょっとずつ移植してます。


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まるで育ててるみたいだけど、
何もしてないのに土を入れといただけの植木鉢の中でスミレの花が咲きました。笑
かわいいな。

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膨らんできたサクランボ。
毎年このくらいまでは見るんだけど、もうちょっと大きなったらみんな鳥に食べられちゃう。
1個でいいから食べてみたいなー。


.....さて、仕事に戻ろっと。

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