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那須温泉アートアパートメント ARCHIVES

2016年04月11日

那須温泉アートアパートメント

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那須温泉アートアパートメント」なるプロジェクトの準備がはじまりました。


場所は那須高原の八幡温泉、絶景の宿 一望閣の中です。
これは、インターネットに公開しながら一望閣内に増殖するアートプロジェクト。
そのうち、いろんな作家がそれぞれに表現した様々な部屋に宿泊することもできるアートのアパートメントです。
それだけではなく、このプロジェクトには温泉旅館と芸術表現を繋ぐ新しい取り込みも含まれています。
プロジェクトのコンセプトを掲載します。
御一読いただけると幸いです。

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那須温泉アートアパートメントについて

戦後の高度経済成長からの国内旅行、温泉旅行ブームで温泉地では宿泊施設の大型化が進み、建物は木造から鉄筋コンクリート造になったことで温泉街のビル化がはじまりました。
温泉は日本が世界に誇れる文化でもあるのですがビル化した温泉街の維持は今日の観光地の悩みでもあります。
那須八幡温泉のホテル「一望閣」にある3つの宿泊棟のうちの1つ、昭和30年代 に建てられた最も古い宿泊棟が老朽化のため2016年に一般的な客室としては閉鎖することとなりました。
そこで、その宿泊棟を芸術表現の場とするため、1部屋ずつを1作家もしくは1ユ ニットに無料で開放することにしました。
1部屋ずつが、異なるアーティストの表現によって、それぞれ違った世界に変わりつつあります。
表現された世界は客室として復活します。
そして、ご宿泊頂くと宿泊料金の一部が作家に還元されます。
これは今まで美術作家が作品を制作して販売してきた形の経済活動とは違う新しい経営システムの試みでもあり、維持するだけで膨大な費用の掛かる温泉旅館と芸術表現を相互に利益のある形で繋ぐ可能性を持ったプロジェクトでもあります。
階段室、廊下なども展示空間にすることで、このアートアパートメントをより密度の高い表現の集合体にすることを目指します。
作品が完成した順にご宿泊が可能になります。
その進行状況はFacebookページでご覧いただけます。この作り上げていく過程の公開もアートアパートメントというプロジェクトの一部です。
老朽化した建物の雨漏りや壁の亀裂は、これまでの長い月日、時間の可視化であり、新たな表現はその時間と平行して進むこれからの時間、そのパラレルな世界を鑑賞者の脳内で再構築しながら楽しんでもらう体験型アートプロジェクトなのです。

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小さいなプロジェクトですが沢山の作家と共有することなので規約が必要になり纏めた文です。基本的には表現者の方たちにこの状況を楽しみながら良い展示を作っていただけたらと思っております。

運営する事務局は、絶景の宿 一望閣の五十嵐順一さんと、五十嵐さんが理事長を務める那須フィルムコミッションの理事で那須のイラストレーター米倉万美さん、そして那須の映画祭でご一緒させていただいている殻々工房の私、という3人のみというコンパクトさ(笑
なので、事務局として多くを背負うよりは、こちらも参加してくださる作家の方たちと一緒に楽しめればと思っております。

まずは参加を検討中の作家さんたちに現場見学をご案内している今日この頃です。

ホームページもまだ作りかけ。
予算の関係で無料レンタルサーバーかと思ったんですが、広告バナーが煩わしかったのでカラカラのサーバー内に仮置きしてます(笑
そして、今はホームページよりもSNS利用が多いですからFacebookページも。

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2016年07月13日

一望閣にて那須温泉アートアパートメントの作家の制作がはじまります!

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↑click!

事務局として参画させていただいております「那須温泉アートアパートメント」が、いよいよ本格的に(ちょっとずつ)始動します。

マップにある部屋は現在、全て展示前の状態で普通に温泉旅館としてご宿泊を受け付けておりますが、展示作業中は一時的に宿泊不可となり、作業が終わりましたらアートアパート部屋として宿泊受付できるようになります。
作家により一気に完成させる部屋、展示替えをする部屋、何回かに分けて制作し徐々に充実させていく部屋など様々です。

4階にあるラボ2室は複数の作家がルームシェアする大部屋です。
作品の相性や作家の希望で、場所が変わることがありますのでまだ確定ではありません。

ホームページも少し更新されてますのでよろしかったら。
マップから作家紹介をご覧いただけるようになりました。

那須温泉アートアパートメント
http://karakara.pepper.jp/nasuonsenartapartment.html

明日、一望閣は、永瀬恭一さんによる展示作業がはじまり、キオ・グリフィスさんによるWord Of Color - voice recording tourの収録会場となります。

アートアパートメント事務局は、代表 五十嵐 順一 (絶景一望閣取締役)、副代表 米倉万美(イラストレーター)、現場監督として私、のざわかずひろの3人による小さな事務局です。
作家の制作に関して近隣の方の手助けが必要な場合もあるかもしれません。
その際は、ご無理のない範囲でお力をお貸しいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

2017年06月20日

米倉万美 作品展 / 殻々工房 と 那須温泉アートアパートメント

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今年から殻々工房での展示のこともブログに書いて行こうと思いながら、すでに終わってしまった米倉万美 展なのです。

......作品の受け渡しが完了していないから僕としてはまだ終わっていないのですが。
......とか言いながら、振り返りつつメモ。

地元 那須で、様々な事業所や文化的イベントに対して献身的な活動を続けておられるイラストレーターで、現在、私も参画させていただいている那須八幡の温泉旅館 絶景 一望閣での、温泉旅館とアーティストを繋ぐアートプロジェクト「那須温泉アートアパートメント」事務局の副代表としてご一緒させていただいております。

今回の個展の計画段階では、那須温泉アートアパートの冬季休館明けに合わせ、アートアパートのアピールも併せてイメージキャラクターとなっている「マーヤ」の展示を、という企みでした。ところが、一望閣の大規模なリニューアル工事計画(アートアパート以外に新しい宿泊棟とレストラン、ロビーが新設されます)がトントンと進み来年の春過ぎまで休館することとなり、現在は2018年グランドオープンに向けアートアパートも各アーティストがそれぞれに宿泊部屋の展示制作を進める運びとなりました。

話は逸れますが、
アートアパートのこれまでの活動ついて、どこかに写真を含めた記録を残しておかなければと思うので、あとで転載するにしても、このブログに書いておこうと思っています。

ということで、米倉万美 作品展です。
前回から5年ぶり、今回で4回目の殻々工房での個展です。

上の6枚の連作は、米倉万美さんの2017年版のカレンダーの原画です。

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こちらの壁面はマーヤではなく「チョコレートを食べる物語」シリーズ。
「赤ずきんちゃん」「北風と太陽」「ポチと軽トラ」「コンセント」「サンタクロースと怪獣ガガゴン」の全5話。一コマずつを額装して展示販売いたしました。
このシリーズは元々、チョコレートの包装紙を描いたシリーズだったそうなのですが、実現ならず、幻の包装紙となりました。

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人気のあった、赤ずきんちゃんです。

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マーヤは雑誌の連載からはじまり、万美さんの長姉にあたる藤原万耶さんが父上であり医師で文筆家でもあった故 見川鯛山さんの生活を小気味好く描いた著書「小さなマーヤの哀しい踊り」が単行本化され、そのイラストとして広く知られるようになりました。
万美さんの作品にはいくつかのシリーズがあります。
「軽トラとポチ」「バーロイヤルのママ」そしてこの「マーヤ」。
マーヤの芸歴はママより古いのです。(笑
マーヤは、ちょっと意地悪そうだけど、可愛らしさのなかに逞しさを秘めた女の子です。

アートアパートでは、マーヤを温泉旅館に住み着く座敷わらしのように見立ててキャラクター化させています。
面白味のないアートプロジェクトになりそうになった時には、きっとマーヤが道を正してくれることでしょう。

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一望閣の雨漏りのある宿泊棟に展示された「雨漏りキャッチャー・マーヤ」です。
雨漏りのする宿泊棟は今月から解体工事に入ります。
お役御免となったマーヤは殻々工房のデッキに「土砂降りキャッチャー・マーヤ」となって展示されました。

このあと、このマーヤたちは、アートアパートを応援して下さるお店に一つずつ展示されることになっています。
それについては、また今度。

2017年06月28日

「マーヤを探せ!那須広域バージョン」× 那須温泉アートアパートメントサポーター

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「マーヤを探せ!」という企画は、
マーヤの作者でイラストレーターの米倉万美さんがアートアパートのある一望閣の館内のあちこちにマーヤを描いて回り、それをみんなで探すというものでした。

見つけてSNSにアップした方には一望閣にて温泉タオルをプレゼントしていたのですが、
休館中でそれも お休み。

リニューアル工事は来春まで、
雨漏りをキャッチしていたマーヤもお役御免ということで、
マーヤは一望閣を飛び出し、那須とその近隣のお店や施設に潜り込むこととなりました。

すでにいくつかのお店が内定しており、
これからいろんなお店や施設にマーヤが展示されることになると思います。

いきなりマーヤが展示されていても、
へー、このお店の人は変わった趣味だね、とか、なってしまうだけかもしれませんので、「那須温泉アートアパートメントのサポーターズステッカー」をお店に貼っていただくことになりました。
逆に言えば、ドアのガラスにこのステッカーが貼ってあれば、そのお店のどこかにマーヤが隠れています。


現在、アートアパートメントサポーターを募集中。
協賛など費用は一切かかりませんが、展示に際して幾つかのお約束があるので、それを守ってくださる方に、ということになります。
嫁入りしたマーヤが身売りされたり、捨てられちゃったりと、辛い思いをしたら可哀想ですからね。
新たにサポーターになって下さったお店には、そこに合わせた新作マーヤが展示されます。
サポーターにはオリジナル缶バッジも1つプレゼント。

まずは、
サポーター第1号になって下さった那須街道沿いにある 器の店 遊クラフト さんに展示して来ました。

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販売されている作家による陶芸作品に混じって...........
(...遊クラフトさん、貴重なスペースをありがとうございますm(_ _)m)


「マーヤを探せ!那須広域バージョン」のサポーターズマップも作成する予定です。
お楽しみに。

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2017年07月21日

齋藤千明 作品展 -Drums- / 殻々工房

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現在、殻々工房で開催中の齋藤千明 作品展 -Drums- です。

会期は7月28日まで、早いもので残りあと1週間となりました。

........相変わらずブログへのupが遅いね。笑

今回の齋藤千明さんの展示は、
烏山和紙に木版画の技法を用いた太鼓の作品と、壁面に貼り付けた版画のコラージュとを併せ、バーとギャラリーを併せた空間全体を意識したインスタレーションとも言える展示となっております。

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栃木県内の学校の卒業証書のほとんどが烏山和紙を使われているそうです。
今回使用されている和紙は、卒業証書として余ったものを漉き直したリサイクル和紙です。
卒業証書として刷られていた文字が、浮かび、霞み、層の中に散りばめられています。

烏をモチーフに刷られた木版画は、太鼓の枠に貼り合せられ張りを持ち、太鼓として成形されています。そして、これがまた実際に良い音を出すのです。
厚み、張り、サイズの違いで異なる音は、乾いたでんでん太鼓のような軽い音から、大きな低い和太鼓のような音まで様々です。

太鼓は昔から神事や言葉の伝達の代わりに使われてきました。
木版で刷られた烏や羽根は、太陽の使い、八咫烏とイメージが重なります。
太鼓の丸は天球をイメージさせ「月に兎、太陽に烏」、太陽に住むという烏が、祝いの言葉の音を運びます。

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壁に掛けられた状態だと見られませんが、太鼓の裏面にも木版画が刷られています。
作品によっては、光に翳すと表裏の風景と色彩が複雑に重なり、幻想的な風景を見ることができます。

ご購入いただいた作品は、
今回の展示のように壁掛けの展示をしていただくだけでなく、例えば、照明器具近くに設置して、昼は表面を、夜はライトで浮かび重なる表情をお楽しみいただくも一興です。

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壁に直接貼り付けられた木版画のコラージュです。

齋藤千明さんは版画家と呼ぶに相応しい優れた技術をお持ちなのですが、空間を利用したインスタレーションも魅力的な表現者です。

しかし版画とはそもそも量産できることがメリットの技術ではあります。

14世紀の木版画の誕生以降、15世紀の活版から版画とは同じものを幾つも作ることのできる印刷として技術が進みました。
さらに、16世紀のルネッサンス美術の影響から、木版画は複数の版を使うことによって陰影をつけられるようになり複雑な表現が可能になりました。その後、欧州美術の流れとしては木版画から銅版画へと移行してゆきます。
日本では17世紀からはじまった浮世絵があり、18世紀から19世紀にかけて大流行しました。肉筆画の浮世絵よりも、木版で刷られた安価な浮世絵が大衆に人気を博します。
木版は日本では馴染み深い技法の一つでもあります。

齋藤さんの今回の太鼓の作品は、浮世絵の時代と何ら変わらない伝統的な木版技法を使いながらも、其々が一点もののオリジナル作品です。もちろんインスターレションにおいては空間を変容させるもので厳密に言えば複製できない表現です。
日本の高い版画技術を、現代的に作品にして見せてくれている素晴らしい作家の一人だと思います。

齋藤さんは版画以外にも様々な素材でインスタレーションをされていて、那須温泉アートアパートメントでは縄によるインスタレーションもされています。
機会がありましたら、そちらもご覧いただけたら幸いです。

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