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殻々工房 karakarakobo ARCHIVES

2017年06月20日

米倉万美 作品展 / 殻々工房 と 那須温泉アートアパートメント

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今年から殻々工房での展示のこともブログに書いて行こうと思いながら、すでに終わってしまった米倉万美 展なのです。

......作品の受け渡しが完了していないから僕としてはまだ終わっていないのですが。
......とか言いながら、振り返りつつメモ。

地元 那須で、様々な事業所や文化的イベントに対して献身的な活動を続けておられるイラストレーターで、現在、私も参画させていただいている那須八幡の温泉旅館 絶景 一望閣での、温泉旅館とアーティストを繋ぐアートプロジェクト「那須温泉アートアパートメント」事務局の副代表としてご一緒させていただいております。

今回の個展の計画段階では、那須温泉アートアパートの冬季休館明けに合わせ、アートアパートのアピールも併せてイメージキャラクターとなっている「マーヤ」の展示を、という企みでした。ところが、一望閣の大規模なリニューアル工事計画(アートアパート以外に新しい宿泊棟とレストラン、ロビーが新設されます)がトントンと進み来年の春過ぎまで休館することとなり、現在は2018年グランドオープンに向けアートアパートも各アーティストがそれぞれに宿泊部屋の展示制作を進める運びとなりました。

話は逸れますが、
アートアパートのこれまでの活動ついて、どこかに写真を含めた記録を残しておかなければと思うので、あとで転載するにしても、このブログに書いておこうと思っています。

ということで、米倉万美 作品展です。
前回から5年ぶり、今回で4回目の殻々工房での個展です。

上の6枚の連作は、米倉万美さんの2017年版のカレンダーの原画です。

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こちらの壁面はマーヤではなく「チョコレートを食べる物語」シリーズ。
「赤ずきんちゃん」「北風と太陽」「ポチと軽トラ」「コンセント」「サンタクロースと怪獣ガガゴン」の全5話。一コマずつを額装して展示販売いたしました。
このシリーズは元々、チョコレートの包装紙を描いたシリーズだったそうなのですが、実現ならず、幻の包装紙となりました。

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人気のあった、赤ずきんちゃんです。

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マーヤは雑誌の連載からはじまり、万美さんの長姉にあたる藤原万耶さんが父上であり医師で文筆家でもあった故 見川鯛山さんの生活を小気味好く描いた著書「小さなマーヤの哀しい踊り」が単行本化され、そのイラストとして広く知られるようになりました。
万美さんの作品にはいくつかのシリーズがあります。
「軽トラとポチ」「バーロイヤルのママ」そしてこの「マーヤ」。
マーヤの芸歴はママより古いのです。(笑
マーヤは、ちょっと意地悪そうだけど、可愛らしさのなかに逞しさを秘めた女の子です。

アートアパートでは、マーヤを温泉旅館に住み着く座敷わらしのように見立ててキャラクター化させています。
面白味のないアートプロジェクトになりそうになった時には、きっとマーヤが道を正してくれることでしょう。

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一望閣の雨漏りのある宿泊棟に展示された「雨漏りキャッチャー・マーヤ」です。
雨漏りのする宿泊棟は今月から解体工事に入ります。
お役御免となったマーヤは殻々工房のデッキに「土砂降りキャッチャー・マーヤ」となって展示されました。

このあと、このマーヤたちは、アートアパートを応援して下さるお店に一つずつ展示されることになっています。
それについては、また今度。

2017年07月21日

齋藤千明 作品展 -Drums- / 殻々工房

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現在、殻々工房で開催中の齋藤千明 作品展 -Drums- です。

会期は7月28日まで、早いもので残りあと1週間となりました。

........相変わらずブログへのupが遅いね。笑

今回の齋藤千明さんの展示は、
烏山和紙に木版画の技法を用いた太鼓の作品と、壁面に貼り付けた版画のコラージュとを併せ、バーとギャラリーを併せた空間全体を意識したインスタレーションとも言える展示となっております。

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栃木県内の学校の卒業証書のほとんどが烏山和紙を使われているそうです。
今回使用されている和紙は、卒業証書として余ったものを漉き直したリサイクル和紙です。
卒業証書として刷られていた文字が、浮かび、霞み、層の中に散りばめられています。

烏をモチーフに刷られた木版画は、太鼓の枠に貼り合せられ張りを持ち、太鼓として成形されています。そして、これがまた実際に良い音を出すのです。
厚み、張り、サイズの違いで異なる音は、乾いたでんでん太鼓のような軽い音から、大きな低い和太鼓のような音まで様々です。

太鼓は昔から神事や言葉の伝達の代わりに使われてきました。
木版で刷られた烏や羽根は、太陽の使い、八咫烏とイメージが重なります。
太鼓の丸は天球をイメージさせ「月に兎、太陽に烏」、太陽に住むという烏が、祝いの言葉の音を運びます。

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壁に掛けられた状態だと見られませんが、太鼓の裏面にも木版画が刷られています。
作品によっては、光に翳すと表裏の風景と色彩が複雑に重なり、幻想的な風景を見ることができます。

ご購入いただいた作品は、
今回の展示のように壁掛けの展示をしていただくだけでなく、例えば、照明器具近くに設置して、昼は表面を、夜はライトで浮かび重なる表情をお楽しみいただくも一興です。

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壁に直接貼り付けられた木版画のコラージュです。

齋藤千明さんは版画家と呼ぶに相応しい優れた技術をお持ちなのですが、空間を利用したインスタレーションも魅力的な表現者です。

しかし版画とはそもそも量産できることがメリットの技術ではあります。

14世紀の木版画の誕生以降、15世紀の活版から版画とは同じものを幾つも作ることのできる印刷として技術が進みました。
さらに、16世紀のルネッサンス美術の影響から、木版画は複数の版を使うことによって陰影をつけられるようになり複雑な表現が可能になりました。その後、欧州美術の流れとしては木版画から銅版画へと移行してゆきます。
日本では17世紀からはじまった浮世絵があり、18世紀から19世紀にかけて大流行しました。肉筆画の浮世絵よりも、木版で刷られた安価な浮世絵が大衆に人気を博します。
木版は日本では馴染み深い技法の一つでもあります。

齋藤さんの今回の太鼓の作品は、浮世絵の時代と何ら変わらない伝統的な木版技法を使いながらも、其々が一点もののオリジナル作品です。もちろんインスターレションにおいては空間を変容させるもので厳密に言えば複製できない表現です。
日本の高い版画技術を、現代的に作品にして見せてくれている素晴らしい作家の一人だと思います。

齋藤さんは版画以外にも様々な素材でインスタレーションをされていて、那須温泉アートアパートメントでは縄によるインスタレーションもされています。
機会がありましたら、そちらもご覧いただけたら幸いです。

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2017年09月09日

上坂浩光天体写真展 -宇宙の中のわたしたち- / 殻々工房

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映画監督であり天体写真家でもある上坂浩光さんによる
天体写真展「宇宙の中のわたしたち」が殻々工房でスタートして1ヶ月が過ぎました。

8月はどうしても波に流されるように過ぎてしまうもので、
9月は流れから這いつくばって岸に上がり 足の裏の感触を確かめながら、
上坂さんのレンズを通した宇宙をゆっくりと鑑賞しながら過ごしたいと思っております。
↑大袈裟だね。

会期は9月27日(水)までです。

9月17日(日)の夜はカラカラにて上坂氏のお話を伺いながらのイベント上映があります。

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上坂浩光作品 "MUSICA"上映 料金1500円・全席自由(ワンドリンク付)
18:30開場
20:00イベントスタート

那須はとてもきれいに星が見える場所だと思っています。
真夜中に空を見上げれば、牧草地の上には手が届きそうなくらいに明るく星が瞬いています。
満月の時は影がはっきりと見えるくらいに明るい夜のなかを歩くことができます。
今回の作品は上坂さんが那須に作られたプライベートの天文台から撮影されたものです。
那須から見上げた空の先の宇宙を見ることが出来るのです。

今回のイベントで、ぜひ楽しみにしていただきたいのは、
上坂さんの解説を聞きながら作品を見たときの驚きなのです。
写真を見ただけでは想像できないスケールが宇宙にはあります。
こんなスケールの大きなものが僕らの見上げている空の先にあるのか、という、僕らが実際に目にしていないと存在は知っているけど実感がない宇宙を近くに感じていただけたら、この企画は大成功なのだと思っています。

トークイベントでは、コンパクトデジタルカメラでの撮影のコツや、超新星爆発の変化の様子をスライドで見せてくださるそうです。

開場からスタートまで長めに時間を取ってありますので、グラスを傾けながら作品をご覧いただき、リラックスして過ごしていただけたら幸いです。
上坂さんも開場からいらっしゃいますので、タイミングが合いましたら撮影や宇宙や星についての質問や歓談をお楽しみいただけたらと思っております。

当日、会場は椅子のみの上映メインの会場となりますのでフードのご注文はお受けできません。
予約制で小さなおつまみプレート(500円)の注文を承ります。(数に限りがあります...)
少しだけサンドイッチなどもご用意いたしますが(クーロンヌさんへの外注です)、お腹が空いている方は軽く何か召し上がってからのご来場をお勧めします。
よろしかったら麺亭コバさん経由でカラカラという那須の夜のフルコースもオススメです。(笑)
ワンドリンク付きは専用メニューから、2杯目からは通常のドリンクメニューからお選び下さい。

席は全席自由とさせていただきます。
おつまみプレートをご予約の場合でも、スタンディングになる可能性がありますので予めご了承ください。

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作品購入希望の方はお気軽にご相談ください。
今回は展示作品の販売ではなく、新たにプリント、額装、上坂氏のサインをした上でのお渡しとなります。
展示中の作品の中で一枚だけ、ハワイ島にある国立天文台のすばる望遠鏡によるアンドロメダ銀河の写真があります。この作品もご購入いただけることになりましたので、ご興味のお有りになる方はこの機会にぜひ。


さて、大切な告知はここまで。
ここからは いつも通りに話は逸れますので、お急ぎの方は流してください(笑

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2017年09月18日

上坂浩光天体写真展 特別上映「MUSICA」&トークイベント「宇宙の中のわたしたち」@殻々工房

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昨日は「宇宙の中の私たち」と題した上坂浩光天体写真展の特別上映&トークイベントを殻々工房にて行いました!

那須にとっては忙しい3連休の中日、
しかも台風接近の最中にも関わらずの満員御礼でございました。
飛んでくる小枝を交わしながらお越しくださった皆様、誠にありがとうございましたm(_ _)m

講師の上坂浩光さんのお話は、日常とは桁違いなスケールの宇宙を画像と動画を使った視覚的な解説も加え分かりやすくしてくださったもので、多忙なスケジュールの中の準備と 声をも涸らすトークイベントをしてくださったことに心から感謝しております。

また司会を務めてくださった那須温泉アートアパートメント代表でもある五十嵐順一さんをはじめ那須フィルムコミッションの方々には、受付やサンドイッチ売り、「お菓子はいりませんか〜、お菓子はいりませんか〜」とマッチ売りの少女のように ポップコーンなどのお菓子売りまでしていただき、感謝感激 飴 ポップコーンでございます。

11月11日から始まる今年の那須ショートフィルムフェスティバル2017では、
上映会場で岩下友希先生のヨガレッスンを受けながら上坂浩光監督作品の宇宙を見るという「ヨガ上映」が予定されているそうです。
会期が近づきましたら公式サイトをチェックの上、是非上映会場にも足をお運びください。
http://filmfest.nasu-fc.com

それでは、無事に終わりましたよ〜♪ のご報告まで。

2017年10月31日

室井弘道 木版画作品展『JAZZと紙音』/ 殻々工房

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黒磯出身の木版画家・室井弘道さんによる個展、本日無事に終了いたしました!
ご高覧下さった皆さま、誠にありがとうございました。

室井さんは50歳を過ぎてから木版画を勉強され、音楽や映画、小説などからインスピレーションを受けて精力的に制作されています。

カラカラのサンデーギャラリーによくお越しくださり、お人柄の良い方でお話させていただくようになり、ジャズやブルースを扱った作品が多いのでカラカラとの相性が良いかもしれない、ということで、ちょっと短い期間ではありますがやってみませんか?という運びとなりました。

これからは神奈川が生活の拠点となるそうです。
また 那須でも展示される機会があるそうですので、その時をお楽しみに(^ ^

2017年12月21日

12月22日(金)冬至はキャンドルナイト
「あかりろうそく+暗闇バール」そして!
 生牡蠣入荷で「闇ガキnight」です!

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冬至の夜は、電気を消してキャンドルの灯りのみでの「暗闇バール」。
今年は12月22日(金)です!

現在開催中の「あかりろうそく展」の あかりろうそく さんのご協力により、
いつもより明るい キャンドル多めの開催となります!

昨日、あかりろうそくのお二人が宇都宮から「キャンドルナイトに使って下さい」と、キャンドルいっぱい持ってきて下さいました。
なんて素敵な作家さんなのでしょう! ありがとうございます♡ブチュ


そして仕入れの都合により、22日は宮城県から生牡蠣が届きます!

前回、北海道直送の牡蠣メニューの際に、また生牡蠣を、との声を多く頂きましたので、
リクエストにお応えして、今回は宮城県直送の「新昌」が届きます!

22(金)、23(土)は生牡蠣あります!

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※この写真は前回の北海道産です。

ということで、
22日は暗闇バールで生牡蠣祭り....闇ガキnight!です♪

暗くって何食べてるんだか分からないかもしれませんが(笑

今回からお得な生牡蠣とお酒とのセットもご用意します。

生牡蠣2ピース+酒(純米大吟醸)で800円
生牡蠣2ピース+シャブリで900円
生牡蠣2ピース+モルト(ラフロイグ)で1000円

生牡蠣単品1ピース250円です。

※お酒の量は通常よりちょっとだけ少なめになっております。
※価格は今回の仕入れの場合のため、次回以降は牡蠣の仕入値により変動します。

また殻々工房のFacebookなどでまた直前告知いたしますが、まずは。

それでは みなさま、一年で いちばん長い夜をごゆっくりお過ごし下さい。

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明日は準備で きっと大忙しだわ(汗

天気予報では週末は晴れ、今のところ道路も乾いてます。
ホワイトクリスマスにはならないかもね。

2018年05月13日

麻生知子 武内明子 絵と陶の展覧会「カラカラ工房 パタパタ展」/ 殻々工房

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麻生知子さんと武内明子さんによる2人展は6月4日まで、残りあと1ヶ月を切りました。

連休中は慌ただしいなかではありましたが沢山の方にご高覧いただき誠にありがとうございました。
これからの時期は だーいたいのんびりとしたものですので(笑)どうぞ ごゆっくりしてらして下さい。

麻生知子 武内明子 絵と陶の展覧会「カラカラ工房 パタパタ展」について、全ての方にゆっくりとご案内できておりませんので、こちらで紹介させていただきます。


今回、殻々工房では初めての展示となるお二人です。
お二人は其々に作家活動をする傍らで、「ワタリドリ計画」というユニットを組み、作品の素材と展示場所を探し日本全国を飛んで行き展示をするアートプロジェクトを進めてらっしゃいます。
今年で結成10周年、岡本太郎賞にも入選され、これからも楽しみなユニットです。

今回は、ワタリドリ計画としてではなく、お二人のこれまでの作品を2人展という形で展示していただきました。


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麻生知子さんは、東京都出身で神奈川県在住。
今回は油彩と陶による作品の展示です。
日常の断片を描いた絵画作品は、簡素化されたシルエットがフラットに描かれることによって遠近感の無くなった不思議な世界の中で、絵の具やマチエールによる凹凸が 地と図の反転や画面のアクセントになり複雑さを加えています。
描かれているものは、どの作品もほのぼのとした日常を感じさせるものです。

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手前の作品は那須の北温泉。
会期のわりと早い時期に、遠方よりのお客様にご購入いただき既に無くなってしまっておりまして.....せめてこの写真で.......。

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陶の作品もどれも温かみと味わいのあるもので擽られっぱなしです。笑

  
 
 
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武内明子さんは、熊本県出身で東京都在住。
紙に水彩とミクストメディアの絵画を中心に、立体作品の展示もあります。

水彩作品にみる滲みと墨の表情が心地よく、ゆっくりと重ねられた絵筆が浮かび上がらせる形が確かなようでいて不確かな、それがまたリアルように思えてきます。

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板にミクストメディアで描かれた作品は、個人的に、見ていて飽きません。
パネルの上で絵の具は複雑に重ねられ、画面の彩度は色空間の断面で言えば中央のグレーに限りなく近づきながらも、硬い板の上を削られて現れた微かな色彩、弱く引っ掻かれた細い線、その上を覆うように塗り重ねられた不透明な色面とその下に残っている筆跡などが、次々に画面上に現れ、自分の視線はパネル上に繫留められました。
作家が板の上で感触を確かめるように手を加えていった時間の痕跡を追うことが、リアルなものを求める時間の追体験をしているような気持ちになりました。
 
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武内さんは実はアスリートでいらっしゃることにビックーリ。
先月は台湾を横断する246kmのマラソンを完走して3位入賞、昨年はアテネスパルタマラソン246kmも完走されたそうです。
すっごいね!
 
 

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お二人のユニット「ワタリドリ計画」としては、栃木県にはすでに飛来済みということで、今回はこちらの作品がワタリドリ計画な展示となっております。
白黒写真に一枚ずつ油絵の具で着彩された作品です。
店内でポストカードのように販売しておりますが、全て手による着彩でプリントではありません。1枚500円!
ポストカードとして高いかもしれないけど、作品としては安い!(笑

残りあとひと月となりましたが、機会がありましたらぜひご高覧ください(^ ^)/

2018年07月10日

まつい由美子 展「絵の中の海辺」/ 殻々工房

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現在、殻々工房で開催中の まつい由美子 展「絵の中の海辺」です。

まつい由美子さんは東京を中心に制作、展覧会活動をされている美術作家です。

展覧会も折り返し点を過ぎ、残りあとひと月足らずとなりました。

すっかり夏、絵の中の海辺に立ち、記憶のなかにある海の匂いを、那須高原に居ながらにして感じるような展示となっております。

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栃木県には海がありませんが、僕らの住む日本という小さな島は海に囲まれています。
車に乗って1日も走らないうちに、きっとどこかの海辺に着くでしょう。
この島に住んでいる多くの人が、一度は見たことがある海。
まつい由美子さんの今回の個展は「海」をテーマにした作品の展示となっております。

まついさんの絵は風景を描いているようで、その多くは人間を描いています。
自然と人間という大きさの対比を感じつつ気がつくのは、絵の中からこちらを見る女性、波際の家族、砂煙の中を歩く人、ガードレール横に止められた2台の車や、砂で作られたケーキなど。
車に乗って海に来た人たちは何をしに来たのか、どこから来たのか、
砂浜に残った砂のケーキは誰が作ったのか、その近くには誰がいたのか、今は何をしているのでしょう。

まついさんの絵は想像ではなく実際に見た「景色」を基に描かれています。
海辺で切り取った「景色」の瞬間を、アトリエで時間を掛けて作品にします。
作家にとっては海辺で過ごした時間よりも絵筆を持っている時間の方が長く、絵の中の海辺に佇む長い時間が作品となり残ります。
結果、絵は時間を切り取ったスナップショットとなり、時間は絵の中に収められた物語となります。
その絵は物語のはじまりかもしれないし、終わりかもしれない、今も過ぎてゆく時間の中にある1場面です。

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人の表情など細部が描かれないことで、人の存在だけが感じられます。
作家の作品に共通していることの1つに、極端な色や形による強調がないことがあります。
鑑賞者には自然なスナップショットのように目に入ってくるでしょう。少し引いた立ち位置から、鑑賞者と同じように客観的に切り取ったスナップショットのように。
その場面が、鑑賞者の記憶や発想とつながった時、鑑賞者の中にもストーリーが生まれ、絵の中に時間が生まれます。

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お酒の力も利用して、どうぞごゆっくりお楽しみください。笑


今回展示している「海」のシリーズは、キャンバスにアクリル絵具を中心とした作品9点です。


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今回の個展では透明水彩絵具による作品も4点展示されています。
何年か前から日常的に描かれているそうで、その中からの展示。
水彩の作品の展示は、今回が初めてだそうです。

写真の白いばらは1年前に殻々工房に来てくださった時に咲いていたバラだそうです。
そういえばこのバラ、今年は咲かなかったな。涙 ←ウソ泣キデス


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こちらは半透明な丸く平たい貝殻を使った小作品。
裏からアクリル絵具にて着彩、表にカリグラフィーが描かれています。
表面の文字以外の絵具の乗っていない部分は、光の加減でキラキラと貝殻らしい凹凸が見えます。こちらの作品をご購入の方はお持ち帰り可です。


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日曜の昼13時〜16時のサンデーギャラリーの時間中のみ、「海」シリーズ以外の「桜」や「白鳥」シリーズの作品も少しだけご覧頂けます。


会期は8月1日まで、残りあと3週間ちょいとなりました。
まだの方は、ぜひ一度ご高覧ください。

2018年09月12日

野沢二郎 展「向こうのほうへ Somewhere Beyond」/ 殻々工房

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現在、殻々工房で開催中の 野沢二郎 展「向こうのほうへ Somewhere Byound」です。

野沢二郎さんは殻々工房では5年ぶり、5回目の個展となります。
いつも精力的な絵画制作と、東京、横浜、水戸を中心にした定期的な展覧会活動を続けておられます。そんな中で、那須高原でもこうして何度も質の高い現代美術を見せてくださることに感謝しています。

作品とは関係ないのですが質問が多いので書いておきますと(笑)、
僕と苗字が同じなのでよく親戚なのかと聞かれますが、そうではありませんで......しかしまぁ、思えば16歳からお世話になってますのでほぼ30年、じゃぁもう、親戚ってことにしとくかなぁ。←コラコラ
現在、明星大学教授の野沢二郎さんですが、初めてお会いした時は茨城県古河市の高校教諭で、僕はその生徒でした。その後、僕は美術学校に進むこととなり、卒業しても高校で絵を描いては教えて頂いたり、毎回個展を拝見しては頻繁によく飲み、仲人もしていただき、古河で店をはじめた頃や那須に越してからもこうして展示をしていただいている、というお付き合いです。
那須でセルフビルドを始めるまでは僕も作品を作り続けるつもりでしたが、制作よりも芸術学を勉強するために大学生(今でも勉強はあまりしませんが働く大学生オジサンです。笑)となり、現在も野沢二郎さんからは、作品を通してたくさんの事を教えていただいている気がします。

今回は、油彩の大作を中心にした展示です。
展示スケジュールを那須の方々にご紹介した際、野沢二郎さんの事を、水彩とパステルの作家さんね、という言う方が何人かいらして、これはどうしたものか、と思いました。
野沢二郎さんといえば、なんと言っても油絵具を使った抽象表現なのです。
もちろん水彩やパステルの作品が劣るというのではなく、表現として本質的な美しさを持った油彩作品があってこその水彩やパステルだと思っています。殻々工房はギャラリーだけではなく飲食があるので、油絵具の強い匂いを心配した野沢二郎さんの匂いの少ない画材を中心にした作品を持って来られていた配慮が、カラカラで作品をしっかり見てくださっていた方達にちょっとした誤解を植え付けてしまった、というか、本当の野沢二郎作品を良さをお見せできてない......という事で、今回はこちらからガッツリと油彩の作品をリクエストしたのです。
まだ乾いていない絵具の艶と匂いが いつもの野沢二郎展なのですが、今回は2016年から2018年までに制作された作品の中から選んでくださり、絵具の匂いもほとんどありませんでした。

ということで、ドーン!

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壁面いっぱいいっぱいの130号と80号、
対面には100号と60号、その間に10号、20号、小作品、という見応えある展示です。

私自身、ほとんどの作品を個展の際にギャラリーで拝見してますが、那須で見るとまた違った雰囲気です。

普段は現代美術にあまり興味ない方からも、よくわかんないけど良い、という意見が多く、とても嬉しいです。
現代美術の中で特に抽象絵画は、難しい、と言われることが多いですし、わからない、で終わらせてしまう人が多いのも現実。この絵はどうやって見るの?と聞いてくださる方が多いのは嬉しいことです。
外国の方には評価され購入される日本の現代美術絵画が、日本では興味も持たれないことが少なくないという状況を変えるには、先入観を持っている方を柔軟にしないといけないのかもしれません。それには、良い作品を多く見ることが必要かもしれない。
美術館や美術ギャラリーではなく、生活の場にこそ良い作品を。
アートっぽいものではなくアートを。

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緊張感があり、空間を引き締めてくれる野沢二郎さんの作品ですが、見れば見るほど惹かれる表情が細部に見られます。
ちょっと気になる作品があったら、ぐっと近くに寄って見てください。
こちらは「After the Rain」という作品の部分です。
水たまりを描いた訳ではないのだと思います。(笑
ただ、この透明感は確かに液体をイメージさせますね。

ここで会場に貼ってある作家のコメントを転載しておきます。
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あらかじめ自分の中にあるイメージを描き、完成させるのではありません。
私にとって制作とは、自分は何を描こうとしているのかを探り続ける行為そのものです。
そして「向こうのほう」にあるまだ見ぬイメージに近づきたいと思います。

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作品のご感想やご質問などありましたら、殻々工房で気軽にお声掛け下さい。

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野沢二郎 展「向こうのほうへ SomewhereBeyond」は9月26日(水)までです。
サンデーギャラリーは16日と23日の、あと2回。
いろんな角度から、じっくりご鑑賞いただけたら幸いです。

2018年10月11日

大西暢夫写真展「水になった村」/ 殻々工房と、10月14日(日)は無料映画上映&トークイベント「オキナワへいこう」があります!

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殻々工房でノンフィクションの写真家で映画監督でもある大西暢夫さんの写真展「水になった村」が はじまりました!

10月14日(日)の夜は、
大西暢夫さんにカラカラにお越しいただき、映画「オキナワへいこう」の上映とトークイベントがあります。
参加費は無料です。が、椅子には限りがあるので予約順で席を確保させていただきます。
仕事上がりに直接来られる方のために、手に持って食べられる軽食をご用意しますので予約時にお伝えください。(すでに予約済みの方には、こちらから確認のご連絡を差し上げます)

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映画「オキナワへいこう」上映と大西監督のお話
18時 開場 (上映は82分、予定終了時間は20時30分です)
参加費 無料(予約制)
ご予約 0287781100(夜のみ)SNSやメールでもご予約承ります。

※当日は椅子のみの会場となります。
※上映に支障のない軽食とドリンクのみご用意いたします。ご予約時にご確認ください。
※お酒飲まなくて大丈夫です(笑)
※イベント終了後、テーブル入れて通常営業します。
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この企画は当初有料で考えていたのですが、NPO法人那須フロンティア20周年記念事業として無料で上映できることとなりました。この機会に、ぜひ多くの方にご覧いただけたらと思います。
当日の司会進行は那須フロンティアが行います。
みなさまのご来場、心よりお待ちしております。

 
  
さて、大切な告知はこのくらいとして、
ここからは これまでの経緯とこの企画の全体についてお話しましょう。

長くって嫌んなっちゃうと思いますので、興味と関係のある方だけどうぞ。 
 
 
そうさなぁ、あれは去年の夏のことじゃった。
カラカラの本棚に一冊の本が目立つように置いてあったのじゃ。
それは「アレクセイと泉のはなし」という写真集のような絵本のような本じゃった。

(......この喋り方は長い話が 余計長くなるのでやめます)

カラカラにいらした ある御夫妻の奥様が、その、本橋成一著「アレクセイと泉のはなし」を指しながら、この出版に携わられたことをお話になり、なぜ置いているんですか?と 聞かれたので、福島の原発事故の後にこの本のことを思い出して、遠くの話ではなく身近にある大切な話なんだなと思ったので置いてるんです、という話を交わしたのがはじまりでした。

本橋さんのお弟子さんで大西暢夫さんていう写真家がいてね、その人も面白い人なのよ、という話から大西さん抜きでカラカラで写真展とか上映会なんてどうか、というところまで話は進み、、、僕はその日の夜に大西さんの著書「ぶたにく」「津波の夜に」「ここで土になる」を購入しました。
後日、その方にメールでギャラリーの規約をお送りして、大西さんをご紹介いただき、もし可能だったら期間中に上映会も、という話が漠然とまとまりました。ただ大西さんのお住まいは岐阜なので、せっかく那須に来て下さるなら他の会場も用意して上映をと思ってギャラリーバーンの清野さんと会った時に話はしていました。
 
この頃、大西さんが撮影中で完成間近だったのが「オキナワへいこう」。
2月、大西さんから宇都宮で「オキナワへいこう」の上映会があるとの連絡があり、僕は大西さんを紹介してくださったご夫妻と一緒に宇都宮へ。そこの上映スタッフにいたのがNPO法人那須フロンティアの遠藤さん。
ぜひ那須でも上映会したいですね、ということで話は進みました。
僕がはじめに「ぶたにく」を読んだ時に頭に浮かんだのが森林ノ牧場で、森林ノ牧場の山川さんにも声を掛け、山川さんから旧朝日小学校再生プロジェクトの那須まちづくり広場の鏑木さんをご紹介いただき、そこに以前からお世話になっている那珂川町の もうひとつの美術館の梶原さんも乗ってくださりました。


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何とかオーガナイズできるんじゃね、と楽観視しておりましたが膨れた企画をまとめてみると、
カラカラでの写真展の期間中に上映が5つ、写真展が4つ。
結構なボリュームで分かりにくい企画となりました。笑
大西さんにも分かりにくく困らせちゃってると思います。すみません。

5つの上映を一つのイベントして予算を出してみました。
全ての会場が基本的に無料提供として、またチラシのデザインなども全てボランティアにしました。それでも映画の配給に支払うお金やあれこれ含めるとかなりの赤字になることが判明。笑
 
困ったな、と思っているところに、
就労支援カフェ ホリデーを運営しているNPO法人那須フロンティアの遠藤さんから、法人内での話し合いの結果、20周年記念事業として全ての経費を持って下さることをご提案くださり、有料上映の予定も 無料上映となったのです。

これには「オキナワへいこう」の映画の内容と大きな関わりがあります。

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「オキナワへいこう」2018年 82分
 配給:kokoima ココイマ

宇都宮の上映会ではまだ完成していなかったので、最後までは見られませんでしたが、大阪にある浅香山病院精神科病棟に長期入院している患者さんの中の物静かな女性が、テレビでみたキレイな沖縄の海を見てみたい、という ひと言から話ははじまります。
みんなで沖縄へ行こう!計画です。
楽しみな旅行準備は進み、病院に外出許可を取ろうとしたところ許可がおりません。そして、長期外出するには一度退院して、もう一度再入院という形を取らなければならいないというのです。「退院」という言葉を怖れ、沖縄には行かない、と言い出す彼らの表情は、何かを物語っていると思いました。彼らは何十年も病院内で暮らしているのです。

精神科病院数世界一の日本。イタリアのトリエステでは精神科病院を廃止し、日本のように何十年も病院で暮らさなくてはいけないという状況はないそうです。なぜ、日本はそうなのでしょうか。
 
僕が育った街にも大きな精神病院がありました。
窓には鉄格子があり、小学校では時折奇声を聞いたという話が上がり、クラスで落ち着きがない子供は先生から、お前は〇〇病院に送るぞ、という言葉も聞いたことがあります。
誰かが作った概念によっても、差別が生まれます。
僕らの住むコミュニティの方がよっぽど怖ろしい世界なのかもしれない。
 
今回、NPO法人那須フロンティアの活動を知ったのですが、
精神障害者が働きながら社会で自立していたくために、家族や医療従事者、スタッフと連携して就労支援している団体です。
映画「オキナワへいこう」を、一人でも多くの方に見てもらいたいという気持ちから無料上映になった、という気持ちが伝わりました。
 
 
大西暢夫さんの「人」への眼差しは、他の作品にも共通して見られます。
障害を持つ人たちのアートや、ダムに消えて無くなる村の人々の暮らしの中にも。


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殻々工房で開催中の写真展「水になった村」は、岐阜県の徳山村にできた大きなダムの底に沈んだ村で、ダムに沈むギリギリまで村で暮らしたいと空き家と自然だけが残った村に舞い戻ったおじいちゃんとおばあちゃんたちの姿です。
家によっては電気もない小屋で寝食しながらも、自然を相手にした活き活きとした暮らしの15年間に渡る記録です。
森林ノ牧場での写真展は「山里にダムがくる」。こちらは日本全国で現在も続いているダム建設計画のうらにある人の暮らしが映されています。

僕はまだ不勉強でダムの本当の必要性や是否を問うまでの理解がありません。菅聖子 著・大西暢夫 写真「山里にダムがくる」のなかでも、計画当時、ダムができることをポジティブに捉えている地元の若者も描かれています。
ただ、大西さんの写真は、自分たちで決めてないことが自分たちの暮らしを変えてしまうことがあって、それは人の愛着や思い出だけでなく暮らしをも奪うことになるかもしれない、ということを、想像ではなく現地での写真で感じさせてくれます。

「水になった村」は映画化(配給 ポレポレタイムス社)され、第16回EARTH VISION 地球環境映像祭 最優秀賞受賞を受賞しました。写真展期間中は「水になった村」のDVDとパンフレットも販売しています。
また期間内、大西さんの著書も多数お預かりしていますので、ぜひ手に取ってご覧下さい。(食べながら読んで汚さないでね)
 
 

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お預かりしている本のなかに「水になった村」の徳山村の生活記「僕の村の宝物」がありました。
これは僕も持っているな、と思って手に取ると頁がとてもめくりやすい。
そしてプロローグが違う。
自分が持っているのを持って来て見比べると僕が買った中古本は初版で1998年、大西さんのは2006年の第2版だからプロローグでは、徳山村はもうダムに沈んだと過去形になっている。
さらに読み進めようと頁をめくると、大西さんによる校正のあとがぎっちり書き込まれている貴重なものでした。
大西さんは、こんな大切なものをよく何も言わずに置いて行ってくれたものだ。
ダムに沈んだ第2版のあとも、この話は見直す必要がまだある、という大西さんの真摯な態度が手から伝わってきます。
 
 

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大西暢夫 写真展「水になった村」の会期は11月24日(土)までです。


最後まで読んで下さったのは極々少数だと思います。笑
精神病とかダムとか聞くと重そうで面倒くさそうでしょ。でも普通に暮らせていたら見ることのできない部分を見せてくれていて、その写真の奥には人間の問題が見えてくる。
僕も人間なら、それは僕の問題でもある。
何か行動を起こしてほしいとは思ってません。考えてもらいたいだけ。
ご高覧いただけたら幸いです。

2018年10月16日

大西暢夫「オキナワへいこう」上映会 in 殻々工房 無事終了しました!

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14日(日)、大西暢夫さんお越しいただき、NPO法人 那須フロンティアの遠藤さんはじめスタッフの方々のご協力のもと無事に「オキナワへいこう」の上映会が終了いたしました。

昼には黒磯駅前カフェホリデーさんでも上映があり、どちらも満員御礼!
ご来場くださった皆さま、誠にありがとうございました。

ひと月くらい先になりますが、
11月21日(水)の昼に旧朝日小学校の那須まちづくり広場、夜にギャラリーバーン、
11月23日(金)勤労感謝の日に、もうひとつの美術館でも上映があります。

どの会場もカラカラの倍くらいの収容人数があります。
先日の上映をご覧くださった皆さまも、ひと言、お友達に勧めていただけたら幸いです。

 
余談ですが、
上映会では椅子が足らないのでギャラリーバーンの清野さんからパイプ椅子をお借りしました。

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こんな感じ。

古いパイプ椅子なので ひと回り小さく、数が置けます。
それにお手製の布を被せて使うスタイル。
背もたれにはチラシも入ります。
よく考えられてますね〜♪

今さっき、お返ししてきたところです。

これでちょっとひと段落、那須は肌寒くなってきましたよ。
山の上のほうでは雪虫がちらほら。

2019年01月06日

GIFT展 安藤麻衣子・一ノ宮千佳・加藤裕也・長峯香菜・保坂慧・松村明那・floresta fabrica / 殻々工房

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殻々工房で開催中の7人の作家によるガラスと陶の作品展「GIFT」も残りあと2週間(1月19日まで)となりました!

年末に作品の補充もしていただき、
所狭しと並んだ質の高い手仕事による作品たちを ぜひ手に取ってご覧ください。


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今回は手のひらサイズを基本にしたプレゼント「GIFT」がテーマになっています。
いつもお世話になっている人へ、大好きな人へ、自分の生活に潤いをプラスするために、それぞれに合わせてお選びいただける作品たちです。

今回の展示は、全ての作品が 即日お待ち帰り可能です。

作家と作品の一部を簡単にご紹介します。


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まずは、
今回 唯一の陶芸作家の安藤麻衣子さんです。
軽やかに揺れる小皿がとても可愛いです。

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ぷち盆栽と名付けられていますが、酒器としても使える小作品です。
 
 
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こちらは一ノ宮千佳さんの一輪挿しです。
一ノ宮さんの作品はバラエティに富んでいて、クリアの脚つきグラスや、小さなお子さんが両手で持てそうな背の低いグラス、アクセサリーもあります。

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一ノ宮さんの「鳥の家のペーパーウェイト」とピアスやイヤリング、ピンバッジです。
鳥と夕焼けのグラス」は小さいなお子さんへのプレゼントにもオススメです。
 
 
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こちらは加藤裕也さんの揺れるグラスです。
コースターを外すとゆらゆらと揺れます。
お客様へのお茶はもちろん、ゆっくりとお酒を楽しむ時にも心を解してくれそうなグラスです。
揺れる時に支点となる底面の滑らかな突起が、手に持った時に小指と薬指の間に収まり心地よい安定感もあります。
優れたデザインだと思います。
 
 
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こちらは長峯香菜さんの一輪挿しです。
小さくリーズナブルなこともあって、家のあちこちに置きたくなります。
生花をお水を入れて使うのはもちろんですが、ドライの花材であればメンテナンスも楽ですよ。
 
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こちらは長峯さん定番のシリーズです。
殻々工房で展示していただくもの今回で3回目になります。
ボウルには色鮮やかなフルーツを入れたりすると、レモンの鮮やかな黄色とガラスの黒とのコントラストがとても美しく、テーブルのアクセントになります。
 
 
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こちらは保坂慧さんのリングです。
「光の採集と、その結晶のようなもの」をコンセプトに作られています。
色、透明度、形、サイズ、同じものは2つとないリングです。自分の指に合う色をサイズがあれば、それはもう買って帰るしかありません(笑)。僕も1つ買いました♪
 
 
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こちらは松村明那さんのラビットピッチャーとグラスです。

松村さんも殻々工房では3回目の展示となり、今回は長峯さんとお二人でGIFT展の企画をして下さりました。ありがとうございます!
お二人と安藤麻衣子さんはかつて、アートビオトープ那須の工房にお勤めで、その時に工房の皆さんでカラカラで展示していただいたことがあります。

松村さんの作品の曲線はとても美しいです。

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今回人気のこのトレイ。
ガラスって液体なんだな、と思わせてくれます。
残り僅かとなりましたので、気に入った形とサイズがありましたらお早めに。
 
 
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こちらはfloresta fabricaさんの脚つきグラスです。
先月末に新しい色も届きました。
一見した時に、まるで工業製品のようなスマートさがありますが、見てお分かりのように1つ1つ大きさと形が微妙に異なる手作りのグラスです。
このグラスを1つご購入くださった方が、お水を飲んでも美味しいのよ、と翌週にもう1つ購入しに来てくださったのが、今回、その場に立ち会えてとても嬉しかったです。

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こちらもfloresta fabricaさんの作品で、柔らかな曲線のキャラフェとグラス。
小さなグラスとキャラフェであれば、和食の酒器に良さそうですね。
 
 
他にもたくさんの種類が展示されております。
お時間合いましたら、この機会にぜひ。皆様のご来場をお待ちしております。

2019年02月25日

天井がきれいになった殻々工房では、ただいま 冬の小作品展を開催中です。

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今年も春までのこの時季は今まで個展してくださった作家のうちから幾つかの小作品を展示させていただいております。


この壁面は、左に永瀬恭一「ボナールの風景」、中央に小林達也「Landescape」、右に まつい由美子「砂のケーキ」です。
3つの絵画の共通点は「風景」です。
永瀬さんの作品は画集の中の風景画を風景としては扱わずに絵画として再構築しようとしています。
小林さんは作品が風景的になるのを遠ざけつつも 抽象的な絵画の中を彷徨うにように制作するうちに見えてくる風景を捉えようとしています。
まついさんの作品は実際に見た風景を具象的に用いて時間と人を表現しています。

3者の全く異なる風景との関わり方、其々の作家が絵画を通して探り表現しているコンセプトの違いを、お酒を飲みながら考えたり感じたりしていただけたら この上ない喜びです。
この展示は3月下旬まで。
そしてこの期間中は夜のバータイムのみの営業となります。

そうそう、この次の展示「槙野匠 展」から日曜日の営業時間が変わります。
日曜のみPM3:00-PM10:00まで。
詳細はまたのちほど。
 
 
冬の小作品展
20190221-0325

野沢二郎 武内明子 齋藤千明 佐藤陽香 米倉万美 松村明那
永瀬恭一 小林達也 まつい由美子 (順不同)

 
 
ほかの作品もチョットだけご紹介。


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「瞼を閉じて 本を開く」武内明子


 
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「どこにいても眠い」米倉万美


2019年04月25日

槙野 匠 展「軒先を見る」/ 殻々工房

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殻々工房で開催中の槙野匠「軒先を見る」展はそろそろ会期の折り返し。
あとひと月の展示となりました。
この週末からはゴールデンウィークということもあり、日頃なかなか那須まで足を伸ばせない、という方も ご来場いただけたら幸いです。
とはいえ、連休中の那須は渋滞が予想されます。
ただカラカラは夜開くギャラリーです。ミッドナイトドライブで渋滞知らず、というのも連休ならでは。お酒をお召し上がりの方はドライバー役の方と御一緒にどうぞ。

今回の展示で最も存在感のある作品がウッドデッキに展示された大きな作品「軒−空」です。季節による自然の変化に合わせて、表情が変わり、今回の展示の最も面白い部分かと思います。
この写真は搬入時、まだ冬の寒さを感じる3月の末でした。


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屋内に展示している小作品と共通しているのは、身の回りにある素材を使って造形されていること。
ウッドデッキにある大きな作品は家を解体したときに出た木材を製材し直して再構築されたもので、これらの小作品にも使われていたり、また、桐箪笥(たんす)に使われていた板なども使用されています。

展示台に置かれた箱形のオブジェには小さな穴が空いています。
それは桐箪笥の引き出しに付いていた金物の跡で、自分の記憶の中からカチャカチャという音が聞こえてきます。


身近な素材から材料を選ぶということは、自分たちの生きている時代を残しているようなものかもしれません。家や家具など、自分たちが生活のなかで手に触れるものは時代の流れの中で変化しています。耐久性の高い素材が使われるようになり、多用されたり減っていったり。そう考えればプラスチックを使うことで時代を表すこともできますが、彫刻家である槙野さんが選んだ素材は木なのです。
自分たちと共に過ごした素材が、作品としてまた形を成します。


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槙野さんの小作品には温もりがあって、可愛らしいです。


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どの作品にも共通して、中は空洞です。
このトラックも中は空洞。
そっと触れてみてください。軽やかに動きます。


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トンネルのような四角い筒状の作品にも見られる微妙な歪みが心地よく感じます。
仮に、エッジの揃った緊張感のある直線的なラインが都市の道路だとすれば、
この筒は地形に合わせ木や岩をよけながらできた道のような印象。

ピンと張られた糸のように見えるのは錆色をした鉄の棒です。
直線とのコントラスト。


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4月中は薪ストーブを焚くほど寒い日が何日かありました。


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4月中旬。
ウッドデッキの作品に雪が被りました。

白い雪、作品の黒。
自然の変化により作品の雰囲気が違うものになりました。


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那須にもようやく春ができて、殻々工房の周りも急に春めいてきました。


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これからの季節は、日毎に緑が濃くなってきます。
日々飛び交う野鳥、それを狙いにくる猫、季節外れの雷、山の驟雨、、その中で、作品は様々に表情を変え、私たちは窓の中から日々眺めています。

自然は作家をはじめ私たちにインスピレーションを与えてくれるもので、それらを形にしたものが作品だとして、それを自然の中に置いたときに自然がより美しく見える時があります。

槙野さんの作品の魅力はやはりこの大きさにありますね。
会期が終われば作品もなくなり、またいつものデッキに戻ってしまいます。


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この3mくらいある作品「橋をわたる」もかなりの存在感。
小作品と同じように微妙なズレを保ちながら、否定できない大きさにまで達します。
このサイズでないと伝わらない理屈抜きの部分を感じていただきたいです。

彫刻作品は向き合って初めて感じるものが多いので、この場を作品と鑑賞者が共有することが大切です。
ぜひ、多くの方にご高覧いただきたく、宜しくお願い致します。


槙野 匠「軒先を見る」
TAKUMI MAKINO Exhibition
2019年3月31日(日)- 5月25日(土)
Bar Gallery 殻々工房 http://karakara.pepper.jp/main.html

2019年06月03日

新緑のなか 槙野匠 「軒先を見る」展が終了しました。

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先日、無事に槙野匠展が終了。

そういえば、那須のカラカラでは彫刻家による展示は初めて。
立体作品の持つ空間を変容させる力に魅せられた2ヶ月間でした。

ご高覧下さった皆さま、誠にありがとうございました。


現在、殻々工房では、のざきあきこ展「雨のち晴れ」が開催中です。
ぜひまた足をお運びの上、ご高覧いただけたら幸いです。

また近いうちに、このBLOGでもご紹介します。

2019年07月20日

のざきあきこ「雨のち晴れ」展 / 殻々工房

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好評いただいております のざきあきこ「雨のち晴れ」展も、のこりあと1週間となりました。

のざきあきこさんのカラカラでの個展は7年ぶり3回目となります。
フリーのイラストレーターとして企業との仕事をされていた のざきさんの作品はコンピューターによる作業が多いのですが、今回は全て手描きでの作品となります。


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毎年、冬季休業明けから春までは作家紹介として小作品展示しておりますが、のざきさんの2002年の作品で、カルタのようにアルファベットのA to Zに合わせて動物を描いた「Zoo A to Z」を展示したところ、個展を見てみたいとの声をいただき、今回は手描きで動物をテーマにした展示をしていただくこととなりました。


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作品数は37点。
いつもより数多くSNSに楽しくアップさせていただきました。


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今回の作品のフレームも、のざきさんの手製です。
ご購入下さった皆様、お渡しの際に同梱させていただいております注意書きをご一読下さい。


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可愛いイラストがもりだくさんの展示も7月26日(金)まで。
のこり僅かですが、ご高覧いただけたら幸いです。

2019年09月14日

永瀬恭一 展「少し暗い 木々の下」/ 殻々工房

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殻々工房で8月から開催中の 永瀬恭一 展「少し暗い 木々の下」は28日まで、残り2週間を切りました。


永瀬さんによる那須での個展は4年ぶり、夏の展示は今回がはじめてです。

この何年か那須は、避暑地とは呼びにくい暑さがあったり、また、相変わらずの道路渋滞のなか、多くの方が展示を御高覧くださり、誠にありがとうございました。

永瀬さんの今回の展示について、
ここにメモしようと思いながらも日々の労働に追われ、、考えも纏まらず時間ばかりが過ぎてしまいました。
うまく纏まらない分、個人的には面白い展示というか、これからの永瀬さんに興味を持たせる展示だったと思っています。
纏まらないままにメモ。


今回の展示は、一見、複数の作家による作品のように、タイプの異なる絵画で構成されています。
前回の展示では、画集の中から部分を切り取り、キャンバスの素地を残しながら鮮やかな油絵具を指で乗せた点で描かれた作品で構成されていたのですが、今回はそれと同じ画法の他に、キャンバスの裏地を使用したり、キャンバスの下地の白が透けるくらいに筆で薄く描かれた具体的な人物や、抽象的な風景もあります。

今回の作品の対象の中には画集からピックアップしたものはなく、作家の身近なもの、モチーフは日常の風景なのが、前回の展示からこの何年間か拝見している作品との大きな違いだと思います。

身近な対象を見つめて絵を描くのはよくあること、美術では基本的な部分かもしれません。
永瀬さん曰く、描きたいものが見つかった、とのことですが、搬入作業中に作品のレイアウトを決める際に、ダメだ、これではカッコよく見えてしまう、と言って配置を戻したりしていたことも永瀬さんの今のスタンスを表している気がします。
 
 
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人物7点、風景4点、植物4点。

人物は、1点の自画像を除き、ご子息の肖像だそうです。
このスペースには、これまでの作品と同じ描き方による作品5点。
 
 
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こちらは絵筆でさらりと薄塗りされた人物と風景。
 
 
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風景は作家が住む埼玉にある景色だそうです。
 
 
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こちらは裏キャンを使ったもの。抽象化された植物。
今回の展示の中で個人的に気に入っている作品です。
植物は作家の奥さまが育てた庭の植物だそうです。
 
 
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ずっと作品を拝見している作家なので、これまでの作品とは異なる対象との距離感(特に人物)について、自分なりにもっと具体的な感想を書きたいと思っていたのですが、前述した通りうまく纏まらず、会期も残りあと2週間を切りましたから、時間切れ。

 
作品を拝見してから、展覧会名と展示との関係を心地よく感じています。

木々の下だけ少し暗いという明暗。

喩えて言えば 傘の下。
また言い換えれば 屋根の下。
逆にして言えば 雨雲の下かもしれない。
「 少し暗い 木々の下 」とは、外と内を柔らかく隔て、家族と、その近しい空間との関係を現しているタイトルなのではないか、と勝手に想像しています。

残りあと僅かとなりましたが、機会がありましたら ぜひ足をお運びのうえご高覧いただけたら幸いです。


永瀬恭一 展「少し暗い 木々の下」
2019年8月3日(土)ー 9月28日(土)

2019年11月11日

渡邊晃一「龍脈」展 / 殻々工房

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殻々工房で開催中の 渡邊晃一「龍脈」展も、いよいよ残り2週間を切りました。

那須山の山頂付近が紅葉で色づいた頃に展示がはじまり、今は殻々工房周辺の林が綺麗に色づきました。
冬の気配を感じながらも、目に眩しい森をドライブするにはちょうど良い季節です。
紅葉と併せて、那須に足をお運びいただけたら幸いです。


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渡邊晃一さんは殻々工房では初の個展となります。
この度、那須でご紹介できたことを大変嬉しく思ってます。

渡邊さんは、人体や動植物、地球などをテーマにした美術作品や、美術解剖学的な視点からのレオナルド・ダ・ヴィンチ研究、福島大学教授として地元に根付いた「福島ビエンナーレ」「重陽の芸術祭」などの美術企画のほか、舞踏家の大野一雄氏をはじめとした他領域の方々とのコラボレーションや舞台美術、映像制作など、精力的に活動されています。
 

僕が渡邊さんと初めて会ったのは28年くらい前かと思います。
当時、筑波にお住いの渡邊さんと何で知り合ったのかはよく覚えてないのですが、僕が美術学校に通いながら展覧会活動をしている時か、学校を辞めたあたりで、筑波のアクアクで展示させていただく機会がありました。
アクアクでしこたま飲んじゃったから車中泊しようとしたところ、同席していた渡邊さんが、うちに泊まりなよ、と 泊めて下さったこともありました。ご実家の北海道から送られて来たというラーメンまで夜中に作ってもらって。
いつも忙しそうな渡邊さんはその頃も変わらず、日本列島を体に見立て、北海道、筑波、東京、名古屋、京都、佐賀の5箇所で同時開催の個展をされた時は、埼玉から高速に乗り、名古屋、京都を車で一気に搬出するお手伝いもして、体力まかせだったけど楽しい企画だったと記憶しています。
 
 
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今回の展示のテーマは「龍脈」です。
 
…………………………

 地球にエネルギー「氣」を与え、環境に大きな影響を及ぼしている存在として、《天の氣》《地の氣》《人の氣》が互いに交流し、万物が流転するとみなす世界観が「風水」にある。古代から人間が恩恵を受け、時には信仰の対象としてきた地球に流れる「氣」の道筋を、人間が血管を通してエネルギーを全身に運んでいく脈に相当させた「龍脈」をテーマに展観する。  渡邊晃一
………………………

僕は初めて知った言葉でした。

上の作品は、かなり正確な福島県の地形図から作られているそうです。
実際の山並みや湖の窪みが再現されています。

ぜひこの作品の凹凸のイメージを頭にのこしたまま、他の作品もご覧下さい。
キャンバスの上に載せられた絵具は有意的であったとしても、自然に生じたヒビや山並みのようなマチエールはある意味 自然そのものを再現しているように思えてきます。

地形という実際の自然の模倣は福島県の型だけなのですが、
それらを一緒に展示することで、芸術としての模倣を分かり易くしてくれている展示だと思います。

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こちらの作品シリーズは丸いキャンバスにアクリル絵具と夜光塗料が使われています。

夜、電気を消して真っ暗にすると蓄光した光を放ちます。
作品によって個体差はありますが、目が暗闇に慣れてくる、ぼんやりと天体のように浮かびます。最も明るく光る作品は青白く月のようです。
 
 
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こちらの作品はトイレに展示されていますのでお見逃しなく。
作品の中にLEDが入っています。

夜光塗料での光は月のように反射したような光でしたが、
これは地面の割れ目から発するマグマのような強い印象を受けます。
 
 
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個人的に気に入っている作品のうちの1つ、の 部分です。
真夏に干上がった水たまりのような皹がいいですね。
 
 
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幾つかの作品は、絵具ではなく会津漆で制作されています。
絵具とは全く違う、物質的な重さに気付かされました。
 
 
この展示は11月24日まで。
未だの方でお時間合いましたら、ご高覧いただけたら幸いです。

2019年12月14日

清野隆 作品展「BARRACK」/ 殻々工房

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殻々工房で開催中の 清野隆 作品展「BARRACK」のご案内です。

清野隆(せいのたかし)さんは那須塩原市在住の作家で、那須の高原エリアと黒磯中心部を繋ぐ鳥の目街道沿いにあるギャラーバーンのオーナーでもあり、今回、殻々工房では初めての個展となります。

ギャラリーバーンのオープンと僕らが那須に越してきたのはほぼ同時期で、それ以来、幾度となくお邪魔させていただき、展示の情報交換などもさせていただいてきました。
清野隆さんは、小さな鳥の工作をしたり、ユニークな野鳥の巣箱、ジョセフコーネルを想わせる詩的な箱のオブジェなど、アイデアを次々に形にされています。

そんな中の1つに"Deserted house series"と題された今回のシリーズがあります。

全て、手のひらに乗るサイズの小さな作品です。
使われている素材は、展覧会などイベント作成されたDMなどのポストカードや段ボール、厚紙などの梱包資材、ストロー、細い針金など。
紙は細くカットし劣化した板のように着彩され、剥がした坂ボールは錆び色で塗られ波板となり、ストローは錆びた煙突のように組立られています。非常に細かな仕事に目を奪われます。

その作品の一部をどうぞ。




↑Click the image to see the enlarged image.

何年か前にギャラリーバーンで展示されているのを拝見し、
捨ててしまうポストカードなどの廃材で、バラックのような廃屋を高い密度で作られていることに感心して、個展のお話をさせていただきました。

今回の展覧会名のBARRACKについては清野さんと話して決めさせていただきましたが、僕の頭の中には、建築家の秋山東一さんのブログで紹介されているBARRACK finder の説明から浮かんできた言葉です。

...........................

[ BARRACK finder ]

「バラック barrack 」って、辞書には「兵舎、兵営」、それ以外に「一時の間に合わせに建てる粗末な家屋」とある。ここでのバラックってのは、もちろん、後者のバラックだ。

それは、それを作る過程、考える過程がその表面に直接表現されているのだ。最終的な形態もなにも意図されていない、そして、そこに在ったであろう材料と、あくまでも即興的に、自由自在、自由闊達な世界があるのだ。あるデザイン的な意図をもって何物かを作ろうとしたのではない。予定調和を目指したものではない。その即興の結果、最終的に辻褄を合わせようともしていない。率直、直裁に必要としている物をつくりだしたのだ。

僕は、バラックは美しいと思う。このバラックから空間構成のレトリック、その手法を学ぼうと思う。

秋山東一 / aki's STOCKTAKING [BARRACK finder]より
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清野さんのバラックはその再現でもあり、また、そこから少し物語の入り口に誘う魅力があります。


ギャラリストが違うギャラリーで展示するわけですが、それはそれ。
今回のシリーズを通して、清野隆さんをギャラリーの器用なオーナーとしてではなく、作家としてきちんと紹介させていただきたく、殻々工房で展示販売させていただいております。
建物の他にも、胸を擽ぐる働く船や、機関車のシリーズも展示しております。
昼は仕事でギャラリーバーンに行けない方も、ぜひこの機会に仕事終わりに清野隆さんの仕事をゆっくりとご鑑賞ください。


これだけ細かな仕事なのにお値段はクリスマスプレゼントのようにお安く、3000円〜5000円くらい。ご自宅用としてだけではなく、ご友人にも家を一軒買ってあげちゃうのはいかがでしょうか!(固定資産税ゼロ)

会期終盤まで展示可能でしたら御売約という形も取らせていただいておりますが、今回、遠方よりお越しの方には作品のお持ちかえりも可能です。
お気軽にお声掛けください。


会期は1月18日(土)まで。
機会が合いましたら、ぜひご来場ください。
※最終週は御売約の方のお持ち帰りが多くなりますので、お早めのご来場がおすすめです。

2020年03月31日

ミヤザキケンスケ作品展 Run Run Run! / 殻々工房

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殻々工房で ミヤザキケンスケ作品展 Run Run Run! がはじまりました。
18点の絵画による密度の高い展示で、ひとつひとつ じっくり見れば見るほど楽しくなってくる作品たちです。
お時間合いましたらぜひごゆっくりご高覧ください。

 
今回のテーマは東京。
2年前の打ち合わせの段で、2020年っていえば東京オリンピックですね!というノリから、東京オリンピックを意識しつつ東京をテーマにした新作が8点。
"SUPER HAPPY" を制作のテーマにしたミヤザキさんらしく、東京の名所を楽しげに走るランナーもあり、春のせいかタイトルの"Run Run Run"がスキップのように明るく響く展示です。
 
 

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2020年04月13日

殻々工房のインターネットギャラリーを作りました。

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ギャラリーの役割には、
作家とその表現を地域や顧客に紹介しながら作品を見てもらうことと、
作品を持ち帰り家に美術作品をおくことで生活が豊かになることを感じていただくこと、
作家が次の制作に繋がるように還元すること、があると思っています。
 
 
外出できない状況の中で、
SNS等を通して作家紹介や作品を見てもらうことはできますが、これでは一方通行。
作家は収入がなければ次の制作に進めない。
そこでインターネットギャラリーを作ってみました。
 
 
作家によっては抵抗があったり、他のギャラリーとの絡みもあって価格を公表できない方も少なくないと思いますが、出来る範囲で、これからも展示が変わればその都度内容を書き換えて続けていきたいと思っています。
 
ただ どうしてもね、実物の良さは写真では伝わりきらないのは事実です。
この辺りの質を高めることができれば、このような状況を機に、遠方の方にも作品をお渡しすることができる機会にもなるかもしれません。
 
 
まだざっくりとしたページですが、ご高覧いただけたら幸いです。

INTERNET GALLERY / 殻々工房 KARAKARA FACTORY
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html

 

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2020年05月25日

佐藤陽香 作品展『 ここにいる。』殻々工房のお知らせ。

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6月3日(水)から殻々工房でスタートする
佐藤陽香作品展「 ここにいる。 」のご案内です。

展覧会の案内状を作る時はいつも、
送られてきた作品の写真を長い時間 見つめるところからはじめます。

森のような、暗さの中に湿り気と風が漂い、光を含んだ葉が輝き、木漏れ日が画面から湧くように注がれている。

作品のタイトルは「窓を開けたら鳥の声が聴こえた。」です。
タイトルにある「窓」と「鳥の声」を頭に残し、もう一度見る。

「窓」は内と外との境界にあって、それは家に篭らざるを得ない今を想わせると同時に、自分と他者、または社会との間にもあるように思う。
窓を開けた時に、流れてくる風の冷たさ、匂い、鳥の声。

この絵はきっと風景だけど、窓を開けた時にはじめて鳥の囀りが聞こえるくらいに閉ざされた静かな家の窓なんだ、と思いながらデザインしました。

瑞々しい色彩がたゆたう絵画が魅力の佐藤陽香さんの作品展。
那須高原では5年ぶりとなります。
お楽しみに。

ご都合が合いましたら、
ぜひ、お出かけください。

 
ホームページ内に佐藤陽香展のインターネットギャラリーをご用意致しました。
全体の展示の様子をご覧いただけ、作品のリンク先からは個々の詳細と作品の購入もできます。
遠方の方は、そちらをご利用いただけたら幸いです。

KARAKARAFACTORY INTERNET GALLERY
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 
 

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2020年07月14日

米倉万美 作品展「バーロイヤルのママ 恋と月とせつない夜明け」百人一首より / 殻々工房


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8月2日(日)からはじまる米倉万美作品展「バーロイヤルのママ 恋と月とせつない夜明け」(百人一首より)のご案内です。

那須在住のイラストレーター 米倉万美さんの今回の展示のメインは「バーロイヤルのママ」と「百人一首」、テーマは「恋と月とせつない夜明け」です。

百人一首から「月」と「夜明け」に関わりのある12の和歌を選び、「バーロイヤルのママ」の恋心と重ねられ、静かに切なく描かれています。

使用されている厚みのある和紙の表情を活かしつつ、岩絵具によって描かれた作品12点。それぞれの歌と一緒に展示してありますので、ぜひ、和歌に込められた想いと、絵の中のママの切なさを交互にご鑑賞ください。


12作品の中のひとつ、今回ご案内に使わせていただいた作品は
「君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」藤原義孝による歌です。

現代語訳では、君のためには惜しくなかった命でさえ、結ばれた今となっては、長く生きたいと思うようになった、となります。
逢瀬のあと、彼女のもとから帰った義孝が従者を待たせて彼女に贈った歌だそうです。

藤原義孝は974年に天然痘にかかり21歳の若さで亡くなっています。その若さを想えば、この歌は若さに溢れた湧き上がるような素直な恋心の表現に読めます。

米倉万美さんの絵は病院の待合室で待つママの姿。
誰かの付き添いで待っているのか、自分の診断結果を待っているのか。
その表情は暗く、不安を抱えたものに見え、時計の音が聞こえてきそうな静かな絵です。
義孝の歌の後に見れば、それは付き添いではなく自分の診察であることが分かります。
若き義孝の歌を、バーロイヤルのママの姿と併せて詠めば、歳を重ねたことにより複雑に深みが増した物語へと広がります。
読み手の解釈の仕方では、高齢化の現代では高齢者の恋に読めなくもないし…..ひょっとしたら恋の相手は犬かもしれない。

皆さん其々の解釈で、どうぞごゆっくりお楽しみください。

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2020年10月13日

齋藤千明 作品展「Terrarium」/ 殻々工房

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齋藤千明さんによる那須高原では2度目の個展となる「Terrarium」展が殻々工房で始まりました。
 
Terrarium テラリウムとは「terra」テラ=土、大地、「ーarium」=〜に関する場所。
一般的にテラリウムというと陸上の生物(植物や小動物)をガラス容器などで飼育する、そのことを指します。
齋藤千明さんのテラリウムはギャラリー内に生物を持ち込まず、自然を対象に版表現を使った作品を展示しながら、ギャラリー全体をテラリウムにしているように感じさせます。

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2020年12月12日

あかりろうそく展2020/ 殻々工房

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殻々工房に 3年ぶりとなる「あかりろうそく展」の冬がやってきました。
 
キャンドルの灯りに癒されながら過ごす冬です。
ご自宅で過ごす時間の楽しみや、ご友人へのプレゼントにお選びいただけたら幸いです。
 
 
ホームページのネットギャラリーもOPENしました。ぜひご覧ください。
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 
 
 

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2021年02月09日

冬のちいさな作品展2021 / 殻々工房


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冬のちいさな作品 展 

2021年02月08日(月)ー3月21日(日)
 
 
春になるまでのこの時期は
今まで 殻々工房で展示して下さった作家の中から
いくつかの小作品を作家紹介という形で展示させていただきます。
 
 
Winter Small works Exhibition

This season until spring,
We would like to introduce some of the artists exhibited in KARAKARAFACTORY.


展示作家
齋藤千明、清野隆、武内明子、のざきあきこ、米倉万美、三浦友萌、佐藤陽香、
永瀬恭一、小林達也、野沢二郎、槙野匠。(敬称略・展示順)

Artists
Chiaki Saito, Takashi Seino, Akiko Takeuchi, Akiko Nozaki, Mami Yonekura,
Tomo Miura, Haruka Satou, Kyouichi Nagase, Tatsuya Kobayashi,
Niro Nozawa, Takumi Makino.


 

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2021年04月06日

みうらとも「夜と朝とその間」イラスト原画展 / 殻々工房

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殻々工房で みうらとも「夜と朝とその間」イラスト原画展が3月26日にスタートしました。

 
搬入が終わってから、インターネットギャラリー作ったり、ネットショップにアップしたり、桜見たりで、あっという間に2週間経ってしまいました。早いねー。 
 

今回のインターネットギャラリーから、海外からの購入と配送も可能になりました。
海外に住むお友達や家族へのプレゼントなどもお気軽にご相談ください♫


会期は5月29日(土)まで。
せっかくの原画展ですので、できるだけ多くの方に直接ご覧いただきたいのですが、まだまだ新型コロナの状況も不安定な状態ですので、遠方の方などにはインターネットギャラリーをご利用いただき、少しでも会場の雰囲気が伝わりましたら幸いです。
 
 
殻々工房インターネットギャラリー
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 

2021年06月15日

高久加奈子作品展「雲のきれまに」/ 殻々工房

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6月7日(月)から殻々工房ではじまった那須塩原市在住の染色作家 高久加奈子さんによる作品展「雲のきれまに」。

1週間が過ぎ、インターネットギャラリーも始動して、ようやく7月末までの展示の航路に乗ったような気がします。
 
 
KARAKARA INTERNET GALLERY

高久加奈子作品展「雲のきれまに」
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 
 
ご都合よろしければお足をお運びいただけたら幸いです。

蛍の舞いはじめたこの季節、ハイシーズン前の静かな那須高原の空気と一緒にお楽しみください。
 
 
 

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2021年08月12日

カネコマスヲ「驚異の小部屋展」/ 殻々工房

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殻々工房で7月31日から、現代美術作家のカネコマスヲさんによる個展「驚異の小部屋展」がはじまりました。

2年前の春、今回の展示の話が上がり、貝や珊瑚をモチーフにした作品なので漠然と夏がいいですね、ということになり話を進めてきました。

カネコさんは展示棚やアンティーク調の展示台までも自分で作られる方で、作品の内容も非常に細かな部分まで拘りの見える見応えのある表現となっております。

会期は9月26日まで。
ぜひ皆様のご来場とご高覧をお待ちしております。


とはいえ、栃木県に限らず全国的に新型コロナ感染対策のため営業時間やスタイルの変更を要請され、殻々工房としても迷走を続ける今日この頃。
連日の開店休業状態を活かして、インターネットギャラリーで約50点すべてをご覧いただけるよう掲載いたしました。
 

外出自粛がつづき遠方からのご来場も難しいかと存じます。
ぜひ会場の雰囲気を感じていただけたら幸いです。


殻々工房 インターネットギャラリー&ショップ
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 

ご高覧いただき、カネコマスヲ展を楽しんでいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
 
 

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2021年10月04日

内海聖史 個展「 highball paintings ハイボールペインティングス」/ 殻々工房

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殻々工房で現代美術作家の内海聖史さんによる個展、「 highball paintings ハイボールペインティングス 」がはじまりました。

内海聖史さんは空間に合わせたインスタレーションのような絵画による個展や、パブリックアートから個人宅の壁面を彩る絵画まで、幅広く空間を意識した作品を制作されている美術作家です。

今回の展示はバーという場を意識された絵画9点によるとても見応えのある展示となっております。会期は11月28日までです。

那須岳山頂では紅葉がはじまり、絶好の行楽シーズンとなりました。
秋の那須高原と共に、ぜひご来場のうえご高覧いただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
 
 
現在、感染拡大防止策を取りつつ、16時−23時(L.o22時)にて営業しております。
県の安心認証店として、席数を減らし、お客様には検温や手指の消毒、マスクの着用などにご協力いただいております。
お酒の提供は以前通り、閉店までできるようになりました。
ゆったりと、静かな秋の夜長をお楽しみください。
 

作品観覧のみの方も大歓迎です。
ご飲食のお客様が御着席されている場所の作品はご覧になり難くなりますが、開店直後(夕方4時過ぎ)は空いており自然光で作品がご覧いただけます。
ノンアルコールドリンクなどのテイクアウトやテラス席もご利用いただけますので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。
 

近日中にインターネットギャラリーもホームページに公開予定です。
遠方でご来場が難しい方にもお楽しみいただけたら幸いです。
 
 
 

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2021年11月03日

加藤健さんによる内海聖史展の撮影とインターネットギャラリー

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photo by KenKATO ©️UCHIUMI SATOSHI


 
 
殻々工房での内海聖史「highball paintings」展がはじまって間もなく、内海さんの展覧会の記録をされているカメラマンの加藤健さんによる撮影がありました。

夜と昼の2バージョンという長時間の撮影で集中力を切らさず全作品を撮り切るお二人に感服。

インターネットギャラリーの写真は私がスマホで撮ったものですが、やはり加藤さんによる撮影は素晴らしいです。
ウェブでの使用を許可いただいたので少しずつSNSにアップしておりますが、こちらにも。(ここには小さい画像しか載せられないけど...)

11月に入り、内海聖史展も折り返しです。
会期は11月28日まで。

展示としての質の高さをぜひ直にご覧いただきたく、ご予定合いましたらご来場の上ご高覧いただけたら幸いです。

KARAKARA INTERNET GALLERY
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 
 
 

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2021年12月17日

木葉悦 個展「枯れない森」/ 殻々工房

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12月5日からスタートしました木葉悦(こばえつ)個展「枯れない森」のインターネットギャラリーがOPENしました!

KARAKARAインターネットギャラリー
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html

木葉悦さんは那須町在住の作家で、木彫と木版画を中心に制作と展覧会活動をされていらっしゃいます。

彼女の作る動物たちはいつもとても優しい顔をしていて穏やかなで、作家の人柄の滲み出た作品だと思っています。
それが顕著に現れた木彫作品がなんと言っても見所ですが、どことなくシュールな小作品も見逃せない。ぜひ会場でご覧いただきたいところですが、遠方でご来場が難しい方にはインターネットギャラリーをご利用いただけたら幸いです。

会期は1月23日(日)までです。

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2022年04月24日

まつい由美子「桜前線2022」/ 殻々工房

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殻々工房では4年ぶり2度目の個展となります、まつい由美子による「桜前線2022」も気がつけば折り返しとなりました。
この時期はいつもバタバタと過ぎてしまって、山の新緑をゆっくりと楽しむことができませんが、今年は店の中で毎日お花見させていただいております。

殻々工房のホームページ内にインターネットギャラリーを作成しました。
遠方でご来場が難しい方などにご利用いただけたら幸いです。

http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 
 

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2022年06月05日

小林達也「と/う/か」 / 殻々工房

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殻々工房で小林達也さんによる個展「と/う/か」がはじまりました。
カラカラのHPにインターネットギャラリーも作成しましたので、遠方でご来場の難しい方などにご利用いただけたら幸いです。
展覧会期中のみ、作品の購入もリンク先のショップページからオンラインでご購入いただけます。
よろしくお願いいたします。

小林達也 個展「と/う/か」Internet Gallery
http://karakara.pepper.jp/2022kobayashitatsuya-karakara.html
 
 
 

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