「カモミールの農園から。」という那須高原HERB'sのハーブティ。
那須高原HERB's(ハーブス)から自家農園産ハーブを使った新商品「カモミールの農園から。」が発売されました。
今年の1月から商品化に参画させていただき、いろんな方が関わって下さったので、そのご紹介も兼ねて、経緯についてと案内をさせていただきます。
今年1月中旬、那須高原HERB’sの浜津伸生さんから、那須のイラストレーターの米倉万美さんのイラストをパッケージに使ったオリジナルブレンドカモミールティの商品化として特別な人へのプレゼントにも使えるように、との構想を伺い、パッケージデザインで加わらせていただくことになりました。
カモミールの収穫はまだまだ先だから大丈夫だべー、と たかをくくっておりましたら、あっという間に春。幾度となくHERB'sにおじゃまして浜津さんのお話を伺い、商品のパッケージに「那須らしさを出したい」、という言葉が多かったので、浜津さんの考える「那須らしさ」というものの中の「自然」を意識して進めることに。
ならば、木か布にしましょう。ということになり、布を選択。
(この辺りで反対しない浜津さんの柔軟性と寛容さが素晴らしい。)
布に那須っぽさを加えるためにHERB's農園の雑草を使って草木染めすることにしました。
この雑草というのが、雑草を抜かずに独自の自然農法を実践している那須高原HERB'sを表す1つでもあります。
草木染めは、カラカラの缶バッジでお世話になっている那須町社会福祉協議会りんどう作業所の木下さんに相談。作業所にとっては初の試みでしたが、これが上手くいけば、りんどう作業所の新商品に草木染めが加わるかもしれないので、やってみましょう!と言っていただきました。
米倉万美さんのイラストは大きめの商品タグとして袋につけることになり、そのタグのサイズを想定してイラストを描いていただくことになりました。
まずは試し染めです。
と言っても、実は殆どが草木染めは初めて。
那須塩原市の染色作家の高久加奈子さんに相談したところ、草木染めは本業では使われてないのですが、快く指導を引き受けて下さいました。
浜津さんがサンプルとなる布袋(エコバックというか巾着のようなもの)を購入。
高久さんの教えを参考に、中性洗剤で煮てのりを洗いながし、豆乳で下処理して乾燥。
農園に生えているカラスノエンドウとタンポポを摘んで、下処理した袋と一緒にりんどう作業所に行き、高久さんによる実技指導を、りんどう作業所の所長と木下さん、浜津さんと一緒に、のんびり楽しく拝受しました。
とても綺麗な色に染まり、これで行けるな!という実感。
....ただ、サンプルの袋のサイズがイマイチで、今回は殻々工房が生地から裁断、縫製を引き受けることになりました。
初回のロットが無くなったら、裁縫の有料ボランティアを募集するか、既製品をまた探すか、だと思います。
染められた袋からは、ほのかに草の香りがします。
アイロンを掛けると手仕事感が無くなるので、染めて干したままの状態で使うことに。
浜津さんにより「農園の雑草染め」と名付けられました。
6月に入るとHERB's農園のカモミールが咲きはじめます。
新緑の那須高原のハーブ畑に、白い花畑が広がりました。
カモミールの栽培と収穫にも、たくさんの人が加わりました。
朝活農園部の皆さんをはじめ、収穫時はイベントとして多くの方が参加し、カモミールの花とミツバチに癒されました。
米倉万美さんによるイラストは那須高原HERB'sで暮らしている可愛い山羊と、空にまで広がるカモミールの花畑。
農園の雑草で染められた袋からは草の香り。
そして、カップに注いだハーブティからは、カモミールの甘い香りに、ゆずとレモンバームの柑橘の香りとミントの爽やかさ、という絶妙なブレンドです。
つけられた商品名は「カモミールの畑から。」1000円(税込)
派手さはありませんが、那須の人と自然が詰まった商品となりました。
現在、那須高原HERB'sにて販売中です。
ぜひお立ち寄りになり、実際に農園の自然を感じながらご購入いただけたら幸いです。
那須高原HERB's
http://n-park.jp