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TRAVEL/ LONDON 2017 ARCHIVES

2017年02月18日

ロンドンからスコットランドのエディンバラへ。


今回はアシアナ航空を使って韓国仁川経由でロンドンへ。
帰りはパリから仁川経由というチケット。
これが諸経費・税込みで破格の55000円。
ありがたい、ありがたい。

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ロンドンに夕方着、空港からキングスクロスへ。
駅なのに空港みたいな空間だなぁ。
翌朝早くにエディンバラに向かうので駅近くのB&Bで一泊しました。

キングスクロス駅ってのはハリー・ポッターのホグワーツ特急の始発駅でもあるらしいね。そっち乗っちゃおうかな。

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エディンバラ行きのチケットはネット予約しました。
いつもは公式サイトから購入することが多いのですが、エディンバラ行きはレイルヨーロッパからの方が手数料払っても安いみたいだったので予約のみ、駅にて発券。
当日バタバタするのが嫌なので、前日に発券しました。

で、すんなり乗れまして、走ること4時間ちょい。
途中から海沿いを走ったりして眺めは良いのですが、ちょっと長い。

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そんなこんなで、エディンバラのウェイバリー駅に到着です。
ガラス天井の明るいコンコースですね。

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コンコース内に道路が通ってておもしろーい。

この駅の北に新市街、南に旧市街があって、
線路はその間の谷の下、
新市街へは駅舎からショップを見ながらエスカレーターで只管登って道路に出ました。
面白い造りになっています。

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待合スペース。

僕らは新市街側の駅の目の前にホテルを取りました。
エスカレーターで登り道路に出てすぐ。
坂と階段の多い街だから助かりました。

ホテルにチェックインしてWifiが繋がったら翌日行く予定のウィスキー蒸留所のツアーからキャンセルのメールが来ていてビックリ。
参加人数が少ないのでウィスキーは取り止め、ネス湖のクルージングにしないか、という。
慌てて他の現地ツアーを探したり、
ホテルのレセプションでお勧めを聞いたりして、
結果的には最初よりも良いツアーになったからよかったけど、それが目的だったりしたのでちょっと焦ったわ。
ネッシーもビックリよ。

一安心したところでちょっいと散策。

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エディンバラって落ち着いてるし、綺麗だし、安全そうだし、いい街ですね。
パブも多いし。笑

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翌日から天気が崩れる予報だったので、
晴れてるうちに街の一番高いところにあるエディンバラ城に向かってみました。
線路を越えて旧市街方面へ。
坂と階段が多くて絵になります。

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すんなり到着。
小さい街だから散歩しやすいな。
でもお城はちょうど閉館時間でした。笑

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すぐ向こうに海が見えます。
さーて、飲みに行こうかな。

2017年04月11日

ロンドンでアパートメントホテルに泊まってみました。

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エジンバラからロンドンへ戻り滞在先へチェックイン。
キッチンの付いたアパートメントホテルを借りてみました。
以前、ロンドンに来た時に日本人経営のシェアハウスもあるアパート(スタジオ)を借りたのですが、物価が高く外食もあまり期待できないロンドンでの自炊はとても快適だったのです。
前回はチェックイン時に支払いと同時に部屋の説明を聞き、退出時には部屋の掃除をするけどリーズナブルなところでしたが、今回はもうちょっとホテルっぽいところ。
チェックインとアウトはレセプションですが、滞在中はルームキーで直接部屋に入れるのでストレスフリー、短期だとルームクリーニングはありませんが、自分の部屋のように使えるのでいい感じでした。

必要最低限が揃った機能的なキッチンでした。
オーブンがしっかりしてて便利でした。

宿泊先はこちら。
http://serviced.studios2let.com/site/cartwrightgardens
正規料金だと高いけど、宿泊予約サイトの特別料金か何かで一泊8000円でした。
近所にフィッシュ&チップスの人気店があって持ち帰れます。

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アメニティーもいい感じ。

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ただ3階の部屋だったのがチョッとキツかったです。笑

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スーパーだとあまり新鮮な食材がないので、マーケットに行きたいところです。
冷蔵庫もあるしね。
でも初日はスーパーでラム肉を購入。

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ニンニクとオリーブオイルを熱して、マッシュルームとハーブをソテーして。

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さて飲むぞ、オー!
酒飲みはおつまみだけだから楽だね。笑

2017年04月15日

大英博物館 British Museum

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アパートホテルから歩いて大英博物館へ。
うちの奥さんの今回のメインがここなのだそうだ。
前に来た時は、見るべきオススメお宝、みたいなものを探して回っただけで主体的に記憶に残っているものではなく、今回は有料のオーディオガイドも借りてじっくり鑑賞したいとのこと。
イギリスの国立の施設は入場無料だしね。
ちなみにこの時のオーディオガイドは6ポンド。

まずは、クニドスのライオン The Lion of Knidos。
確かにこれだけ見ていたら、ボロボロのライオンさんやなぁ〜、くらいしか思いませんが、大英博物館のオーディオガイドのサンプルがネット上にありましたので、そちらをどうぞ。

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https://soundcloud.com
British Museum
https://soundcloud.com/britishmuseum/191a-1

いやぁ、また行った気になるわー。

そんな感じで、オーディオガイドさんのオススメどころを回って見ました。
ゆっくり見て、全部で2、3時間でした。

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カメムシは太陽の神の使いなんですってよ。


僕がどハマりした展示を3つメモ。

アッシリア王の獅子狩りのレリーフ。

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紀元前645年頃、アッシリア帝国全盛の首都ニネヴェにあったアシュールバニパル王の宮殿の壁だったものだそうです。
柔らかそうな石というか粘土板のようなものの表面に緻密な浮き彫りで獅子狩りの様子が表現されています。
無表情な人間とは異なり、ライオンの表情や たてがみなどの表現が素晴らしく、見ていて飽きません。
当時、野生のライオン狩りも行われていたようですが、このレリーフを見ると檻から放たれたライオンをアッシリア王が仕留める場面のようです。
動物界で最強のライオンを王が仕留めることで、王が生物世界の頂点にいることを誇示しているようです。また、これは宗教儀式の一つでもあったようです。

このレリーフを見ていて興味深かったのは、
これが上下3段になっていて映像や漫画のようにそれぞれのシーンが一枚の平面上に描かれていて、時間が表されているところです。
王とライオンは一枚の平面上で複数存在しています。

メソポタミア美術に見る横顔のみの遠近法のない表現の中で下のレリーフがとても面白いです。

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ライオンを仕留めた王に民衆がひれ伏している場面ですが、複数いる様子を上下に連ねて表現しています。
現代の表現では空から降ってきているようにも見えます。

ライオンを引きずる王の部下は重ねて表現されていますが、この表現方法では2、3人が限度、もっと数が多いことを表すには俯瞰図が効果的なのでしょう。
しかし、遠近法のない中で、しかも側面からの表現しかしないこの時代、どのように民衆という群れを表現するのか、という結果のこの3次元を説明的に2次元化した空間の面白さがなんともたまりません。
この緻密な作業、漫画を平面に並べたような混在感、キュビズムにも繋がりそうな3次元の2次元化にどハマり。

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止めを刺すアッシリア王です。
素手かよ!


ギリシャ、アテナイの丘のパルテノン神殿にあった彫刻群、パルテノンマーブルです。

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ヘレニズムだわ。想像力全開です。
紀元前5世紀に完成したパルテノン神殿の破風彫刻。


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パルテノンの柱の上の破風部分の彫刻群。
東と西の破風がパルテノンを思わせる位置にそれぞれ展示されていて、こちらは西のペディメント。女神アテナと海神ポセイドンのアテネをめぐる主権争いの様子が描かれています。

クニドスのライオンもそうですが、当時僕がそこに生きていてもこの近さで見ることは出来なかったでしょうね。


ウルのスタンダード。
紀元前2600年ごろのシュメールの古代都市ウルの遺跡から出土した工芸品ですが、用途は不明。

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大きな2面に「戦争」と「平和」が描かれています。
こちらは戦車と歩兵を従えたウルの王が敵を打ち負かす「戦争」の面。

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山羊や羊、穀物の袋などの貢納品が運ばれ王と家臣が宴会を楽しむ「平和(饗宴)」の面。

紀元前2600年のシュメールの王の成すべきこととして、戦いに勝つことと、国家に豊穣をもたらすこと、が描かれているのだそうです。

2017年05月10日

ロンドンでレミゼラブルを見るのだ。

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いやぁ、レミゼですよ。

ヒュー・ジャックマン主演の映画「レ ミゼラブル」を見て、舞台を見て見たくなりまして、ロンドンでミュージカル観る機会があったらレミゼ発祥のクイーンズテアトルで見たいと思っていました。
お馴染みの木版のエミールバヤールのコゼットが大きくはり出されています。

予習として長〜いヴィクトルユゴーも読みました。
角川文庫のはちょっと訳が難しく、岩波文庫のほうが読みやすいようです。

リーアム・ニーソン主演の映画も見ました。
ヒュー・ジャックマンのはミュージカル仕立てですが、こっちはドラマ仕立てなんですね。
原作のジャンバルジャンのイメージだと、リーアムニーソンの方が合ってるように思ったなぁ。

amazonプライムでレ・ミゼラブル25周年記念コンサートが無料だったので、それも2回見ました。さすが、これは気合が入っていて凄いです。
最後はミュージカルの作者や歴代のキャストが出てきて、歴代のジャンバルジャンがみんなで歌ったりします。...........タダね、これでイメージトレーニングしちゃうと、ロンドンのクイーンシアターではこんなに豪華にはならないから、ちょっとショボく見えちゃうかも。笑


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日本からオンラインチケットを取りました。
ロンドンのウエストエンドエリア。たくさんの劇場が近くにあってチャイナも軒を並べとても賑やか。ホールフーズもこの近くにありました。

ちょっと早いけど、劇場に入って待つことにします。

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スコットランドのヘンドリックスジンを一杯。
やっぱり蒸留酒を飲むと落ち着くね。

目の前の階段を下ると一階席で、僕らのチケットは3階席。
いつも通りに安いチケットです。笑


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ここは3階の一番前の席にしました。ネット予約時に座席も選べます。
ここなら手摺に肘をつきながら見られて、全体も見ることができました。


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休憩を挟み、あっという間の3時間でした。
いやー、楽しかったです。

ユゴーの原作を読んでいると特にあっという間に感じるかもしれません。
かなーり長い話を短くしているから、ミュージカルだけ見たら実際のストーリーはわかってないんじゃないかな、くらいに詰め込んだ感がありますね。

また見たいかも。

2017年06月19日

スタンドのコーニッシュパスティ

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たまにロンドン回想。
コーニッシュパスティを初めて食べたのは5年前。
あれは、ロンドンのジュビリーマーケットという市場で買ったもの

肉じゃが が好物でない僕にはあまり嬉しくないものでしたが、
うちの奥さんはそれをたいそう気に入ったそうで、今回もどこかでパスティが食べたいということになり、大きな駅に入っているパスティのスタンドチェーン店に向かいました。

The Pasty Shop
http://www.thepastyshop.com

キングスクロス、ユーストン、ヴィクトリア、パディントン、、大きな駅にはどこにも入ってるみたいです。

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いろんなバリエーションがありましたが、トラディショナルなものにしました。
市場で買った時はもっとずっしりしていましたが、これはちょっとスナッキー。

せっかく駅なので、ベンチに座って発着の掲示板を見ながら食べることに。

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あれ? 美味しい。
外は香ばしく、ジューシーでアツアツ。
ソースも効いてて食べやすいな。

市場のが伝統的な田舎風なのだとしたら、こっちは現代的アレンジなのかもしれないね。

2017年08月29日

ロンドンのナショナルギャラリー

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またまた冬の回想のつづきです。
というか やり忘れた宿題と夏の疲れの現実逃避という感じでしょうか。笑

ロンドンに来たら寄らずにいられない美術館、ナショナルギャラリー。
これだけのコレクションが無料で見られるんだから行かないだけで損してる気がしちゃう。
前回 ロンドン来た時は2回行きました。笑
時折小雨降る曇天、絶好の美術館日和です。

ベルギーを旅してからフランドル系の絵画に目に止まることが多く、そういった点でもこの美術館はベルギーよりもお宝いっぱいだと思うのです。
そこらへんを中心にメモ。

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ヒエロニムスボスの「嘲笑されるキリスト」。
ヘント美術館にある「十字架を担うキリスト」を思い出します。

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この旅に持って来た本がたまたまエラスムスの「痴愚神礼讃」だったので、反射的に反応しました。
ハンスホルバインの描いたエラスムスです。
ホルバインはイギリスの宮廷画家ですが、生まれはドイツのアウクスブルグ。
そのあとスイスのバーゼルなどで富裕層をパトロンに宗教絵画や肖像画を描き、バーゼルにいたエラスムスの紹介でトマスモアを頼ってロンドンに来たそうです。一時帰国後して再度ロンドンへ、そこでイングランド王ヘンリー8世の宮廷画家となったそうです。
トマスモアの肖像画はフリックコレクションにあり、それもホルバインの代表作のひとつです。
痴愚神礼讃はエラスムスがトマスモアに向けて書いた一気に書いた本でした。
たまたま持って来た本の作者がフランドルのエラスムス、そしてロンドンのトマスモアとホルバインとの繋がりが個人的にタイムリーでした。

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そして同じ部屋にクエンティンマサイスがありました。
彼は痴愚神礼讃の影響を強く受けていますからこれまた上手く繋がりました。

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ハンスホルバインの代表作「大使たち」。
足元の頭蓋骨がだまし絵になっていますが、それだけでなく、非常に見事な描写ですね。
絵画鑑賞として見所盛りだくさんな一枚です。

写真に手が写ってるのが怖い。笑

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イタリアルネッサンスのスペースにあるミケランジェロの「キリストの埋葬」。
板絵のようです。見るからに未完成。それでも赤い服のヨハネの肉体表現はいかにもミケランジェロを感じさせますね。
左下にマグダラのマリア、奥にヨセフ、キリストの右にニコデモとサロメ。
ということは、右下の完全に空白の部分にはマリアが描かれる予定だったのでしょう。
マリアをどんな風に収めるつもりだったのか、すっごい興味ある。
マリアといえば服は青。その青に使うラピスラズリをなかなか届かずに描きかけのままミケランジェロは移動することになってしまったという話です。

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ブロンズィーノの「愛の勝利の寓意 Allegoria di Amore」。
ジェームズホール著、高階秀爾氏訳の新装版 西洋美術解読事典や、
エルヴィンパノフスキー著 イコノロジー研究の表紙として思い出しちゃう。笑
そのくらいたくさんの寓意が込められ、見て感じるだけでは理解できないマニエリスムを代表する作品です。
会場では異彩を放つ鮮やかさでした。
簡単に説明できないし、勉強しながら書いてるとメモが終わらないので、若桑みどり著マニエリスム芸術論なども含めた名著をお読みください。笑
ちなみに、上記リンクを貼った3冊はカラカラの本棚に入ってます。よかったら。


ちょっとフランドルから外れていましたが、ルーベンスの部屋に来ました。

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ルーベンスの「パリスの審判」です。

ぺーレウスとアキレウスの母テティスの結婚式の時、すべての神々が招待されました。
ただ争いの女神エリスだけは招待されず、怒ったエリスは「一番美しい女神へ」と書いた黄金の林檎を投げ入れました。
名乗り出た3人の女神が、主神ユーピテルの妻ユーノー、愛と美の女神ウェヌス、知恵の女神ミネルヴァでした。

ゼウスは自分で審判を下すのが面倒なので、山で羊飼いをしていたパリスに任せてしまいます。
実はこのパリス、トロイアの第二王子として生まれた王子なのですが、将来トロイアを滅ぼす原因になるとの不吉な予言のために追放されていた身なのです。

女神たちはそれぞれ自分が選ばれるようにパリスに贈り物を約束します。
ユーノーは権力と富みを、ウェヌスは人間の中で一番美しい女性を、ミネルヴァは戦場での誉れと名声を。
パリスは迷わずヴェヌスに林檎を渡したのでした。

ウェヌスの約束した「人間の中で一番美しい女性」それはゼウスとレーダーの娘ヘレネーでした。
絵画で目にする「レダと白鳥」、からできた娘です。
この時ヘレネーは既にスパルタ王メネラオスと結婚していましたが、ウェヌスの力でパリスと恋に落ちます。
これがスパルタとトロイアの戦い、トロイア戦争の発端です。

この物語は絵画に好まれた題材で、何人もの画家が描いています。
ルーベンスの描く女性像、、特にこの晩年の頃の作品からは太めがお好きなのが分かりますね。 

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早朝のステーン城の風景。
ルーベンスが1635年に購入したメヘレンとブリュッセルの間にあるエレヴェイトの領地の田園及びステーン城の風景です。

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こんな感じで展示されています。

ナショナルギャラリーはルーベンスの名作が多いです。

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平和と戦争の寓意。
スペインのフェリペ4世の使節として協定を結ぶためイングランドを訪れたルーベンスが、両国の平和を望み1629年から1630年にかけてイングランドでイングランド国王チャールズ1世に贈るために描いた作品です。
中央にいるのは豊穣の女神ケレス。
その奥、知恵と戦いの女神ミネルヴァが押しのけようとしているのが戦争を象徴する軍神マルスとその奥に復讐の女神アレークトー。手前にはイングランドの子供達が描かれています。
平和を求めるルーベンスの想いが込められた作品です。
外交官としてのルーベンスが絵画を使って平和のために政治を行っているのが素晴らしいと思うのです。

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想定していたキャンバスのサイズよりも絵のスケールが大きかったようで、継ぎ足した跡が見えます。

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サムソンとデリラ。
これもルーベンスの代表作です。
旧約聖書の中の話でオペラや映画にもなっているようですね。

イスラエルの民がペリシテ人の支配下で奴隷となっていた頃、神の力を与えられた怪力の男サムソンがイスラエルの民と共に立ち上がります。
とにかく凄い怪力のサムソンはペリシテ人を次々と大量に殺害、イスラエルの民は勝利を喜びます。
そんな折、サムソンの前にデリラが現れ、サムソンはデリラに恋をします。
ペリシテ人たちはデリラをお金で利用してサムソンの弱点を聞き出そうとし、デリラはそれに応えるべくサムソンに色仕掛けを掛けます。
サムソンは髪を剃られると力が出なくなることをデリラに教えてしまい、彼はお酒を飲まされて眠らされ、その間にデリラが髪を剃ってしまう、そんな場面です。
戸口の向こうでは松明を持ったペリシテ人たちが、力を失ったサムソンを捕まえようと待ち構えているドラマチックな場面を、イタリア留学から帰ったばかりのルーベンスはカラヴァッジョオばりの劇的な陰影で表現しています。

ちなみにこの後、サムソンはペリシテ人に捕らえられ、目を潰され、牢の中で臼を引かされることとなりました。
ペリシテ人は支配権の奪還を喜び、ペリシテ人の神殿で司祭と共に喜び踊ります。
そこへ呼び出されたサムソンは、力を神に願ったからなのか、髪が伸びてきたからなのか、怪力が戻り、神殿を支える大きな2本の柱を手探りで倒し神殿を崩壊させ、大量のペリシテ人と一緒に死に至ります。イスラエルの神の勝利です、というお話です。

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見応えあるスペースですねー。

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2017年10月15日

ロンドンのビーフィーター蒸留所見学

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たまにお酒の話でも。

ロンドンドライジンと呼ばれるジンの中で、今でもロンドンで製造しているたった1つの蒸留所がビーフィーターなのだそうです。
2014年にビジターセンターがオープンして見学ができるようになったので、
昨冬ロンドンに行った際に工場見学してきました。
見学せずともショップでここでしか購入できないアイテムを買うこともできます。それはまた後ほど。

場所はテムズの南側。
テートブリテンから川を渡った辺りにあります。
僕はユーストン駅からバスに乗って行きました。59番のバスで20分ちょっとKennington Park Post Office下車。

通りの奥に見えるのが蒸留所ではありません。。


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思ったよりもこじんまりとした蒸留所とショップでした。
ここで世界中のビーフィーターが作られているとは思えないくらい。
ちなみにここでは蒸留のみ、ボトリングはスコットランドで行われているそうです。

ホームページからガイドツアーの予約をしました。
ひとり12ポンド、所要時間は1時間です。
http://www.beefeaterdistillery.com


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まずは自分たちだけでジンとビーフィーターの歴史を学びます。


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最近はアトラクションのような工場見学もありますが、
ここは展示形式で自習したあとにガイド付きのツアーが待っています。


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さらっと流しちゃいそうになりましたが、12ポンドって1800円かぁ、と換算しながらゆっくりみました。笑
ポンドってユーロの感覚でお金払っていると、帰ってからカードのお支払いが予想より多いのよね。笑


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ジンベースのカクテルの歴史です。
ドライマティーニ。
レモンピールがビッグだね!


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蒸留器ほしいね!


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彼が創始者で薬剤師のジェームズ・バロー氏です。
何年か前にビーフィーターからバローズリザーブという高価なジンが発売されましたね。
あれはバロー氏が19世紀に使用していた蒸留器を使って、フランスのリレの樽で寝かせたお酒でした。


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自分が飲み始めたのはあのボトルあたりかなぁ〜。

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2017年10月16日

North Sea Fish Restaurantのお持ち帰りフィッシュ&チップス

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ホテルが近かったのでお持ち帰り。
レストラン併設のお持ち帰りカウンターで注文、レストランで食べるよりも割安みたいです。
ヴィネガー掛けるか聞かれますけど、お願いしたらちょっと振りかける程度でした。そりゃそうだ。笑

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タラとスズキを買いました。
確かに美味しいです♪
タラは臭みがなくてスズキはふっくら。

キングスクロス駅、セントパンクラス駅、ユーストン駅から近いから乗り換えで時間あるときに行ってもいいね。

2017年10月17日

The Cheshire Cheese ザ チェシャーチーズ

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ロンドンにある有名なパブ、イーオールドチェシャーチーズの近くにあるよく似た名前のパブで、The Cheshire Cheese ザ・チェシャーチーズ。
イーオールドと間違って入ってしまったならガッカリするかもしれないけど、ここはここでとても良いパブなんだと思う。

階下にはゲームルームがあってカードゲームやボードゲームが楽しめるらしい(....地下には入ってないので詳しくはわからないけど)し、マスターはフレンドリーでビールの質問をすれば愛想よくテイスティングも勧めてくれる。

2階では食事ができるのかもしれない。
美味しいエールと家庭的な雰囲気のパブでした。

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2017年10月18日

The Old Bank of England オールドバンク オブ イングランド

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ロンドンで有名なパブの一つ。
元ロンドン銀行の支店跡をビールメーカーのフラーズが買い取りリノベーションしたパブ。飲めるエールは一般的な銘柄ですけど馬鹿高いわけでもな胃から一度は行って見たほうが良いパブだと思います。

ここの住所はフリート・ストリート194番地。
ティムバートンとジョニーデップの「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の住所です。映画の中ではパブの両隣に猟奇殺人鬼スウィーニーの理髪店と、その愛人のミセス・ラヴェットのパイ屋があって、パブの地下の下水管に死体を保管しその肉を使ってパイを売っていました。......このパブにはパイがありますよ。いやぁ、イギリスっぽい。笑

トイレは一番奥の2階。
街歩きのトイレついでにビール飲んでたらエンドレスだけど違和感なく中を歩けるから見学もしやすいね。

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2017年10月19日

Ye Olde Cheshire Cheese イオールドチェシャーチーズ

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1666年のロンドン大火の直後に再建されたそうで、歴史の古いパブです。
今のところロンドンで一番気に入ったパブ。
どこかカフェっぽい雰囲気もあって、素朴でシンプルな内装は詩的なインスピレーションを与えてくれそうな空間。
軋む床、ダークトーンの梁、無骨な石のペンキ塗りの壁。
僕が座った席は上の階で人が歩くと天井から埃が落ちてきたから、埃の落ちない場所にビールと一緒にずれて座りました。笑
友達とゆっくり話をする時にも良さそうだな。

注文は地下に降りて一番にカウンターがありました。
ずっとビールばっかり飲んでいて、ちょっとだけ何かつまみたかったのでクリスプスも購入。

大通りからちょっと裏路地に入るというロケーションや地下に降りてゆくプロセスも、パラレルワールドへのアプローチのようで楽しめるよね。

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2017年10月20日

Borough Market バラマーケットで立ち食いランチと仕入れなど。

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ロンドンでの滞在先はキッチン付きのアパートホテルみたいなのにしたんですけどね、近所のスーパーにはろくな食材がなかったんですよ。涙
だからいつも貧相な食生活だったんですが、やっぱりバラマーケットは違うね。
野菜も肉もちゃんとしてる。(スーパーの肉って嘘っぽいのが多いような。笑)
ということで、まずは立ち食いです。

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マサラカレー。
美味しくって食べ過ぎて、うちの奥さんの分まで食べちゃって怒られました。

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生魚は見るだけにしておきました。
ロンドンのマーケットは看板が上手いな。

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スコティッシュのバーガー屋さん。
スコットランドから移動してきたのに既に懐かしく感じています。笑
ワイルドハイランドヴェニソンステーキバーガーを注文しました。
ハイランド地方の野生の鹿肉ですね。

トッピング全部入れでプリーズ!

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今度は食べ過ぎないように半分こしてもらいました。自分 グッジョブ!

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ここも人気のあるフィッシュ&チップス屋さん。

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仕入れの目的地はここ、スパイスマウンテンです。
ここで一年分以上のスパイスを購入します。

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種類が豊富でオリジナルブレンドもあります。
グリューワイン用のスパイスボールも購入。ここのも参考にしてカラカラのオリジナルホットワイン用スパイスボールを商品化するつもりです。

このあとパリにも寄りますが、パリもスパイスを買いました。
......ポンドとユーロの違いを考えたら、パリの方が安かったかも。笑

2017年10月21日

Tate Modern テートモンダンのロスコルーム

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前回、ロンドン来たときに楽しみにしていたテートモダンのロスコルーム。
来てみたらロスコルームどころからロスコの作品がほぼなく、後から調べてみれば違うテートに移動していたとのことで残念な思いをしたことがありました。

今回はバラマーケットでの仕入れのついでにモダンの常設だけ見ようと寄ってみたら、ロスコルームあるじゃないですか!ワーイ♪
カメラはロッカーに入れちゃったので、iphoneの動画にてメモ。
ついでに、リヒターの部屋と、シルドメアレスのバベルなど。

ゆっくり回転しながら撮ったつもりだけど、結構早くて酔いそうだわ。笑

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