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AKIRA KOUYAMA EXHIBITION

光山 明 個展 "層としての風景 Layered Landscape" 

2024年04月01日(月)ー 06月01日(土)


4月1日から光山 明 個展 "層としての風景 Layered Landscape"がスタートしました。

那須高原にも新緑の季節がやってきました。
この展示期間中はゴールデンウィークがあり連休中は道路が渋滞することが多くなります。
できましたらその期間を外して、ゆっくりと那須の自然もお楽しみいただけたらと思うのですが、どうしてもその期間にご予定の場合は、早めの宿のご予約や、アプリなどの渋滞情報をチェックしてのご移動をおすすめいたします。

殻々工房での光山明(こうやまあきら)さんによる個展は12年振りとなります。
前回は「ニッポン顔出し看板紀行」という、或る場所の持つ歴史や事件にちなんだ顔出し看板(観光地によく見る記念撮影用のボード)を作成してその場に置き、撮影するという社会的メッセージを多く含んだ写真作品のシリーズの展示でした。

今回は多重露光により重なる風景の写真作品「層としての風景」シリーズです。


東京の河川が人々の暮らしの中で姿を変えながら流れ続ける姿を、作家が1つの河川を上流下流へと移動しながら多重露光という技法で何度もシャッターを切り重ねることで新たに目にすることの出来た風景のシリーズです。



会場では最大でB1サイズに印刷された大きな作品をご覧いただけます。
タブレットやPCのモニターの発光する画像とは違った落ち着いた作品との対話をお楽しみいただけると思います。
ぜひこの機会にご来場並びにご高覧いただけたら幸いです。


作品の販売も承っております。
今回は、B1、B2、B3、とプリントサイズをお選びいただけ、シートのみ、パネル仕上げ、額装の中から仕様もお選びいただけます。販売はそれぞれに印刷枚数を限定した数量限定となっております。ご希望の方はお早めにお伝えください。

展示期間限定のインターネット販売もございます。
このページの下にあります個別作品欄にショップページへのリンクがあります。
そちらから作品の詳細も併せてご覧いただけるのですが、ネットショップではシステムの都合上「シートのみ」の販売に限定させていただきます。「パネル仕上げ」「額装」をご希望のお客様は店舗に直接お問い合わせいただければ対応させていただきます。



このインターネットギャラリーでは、少しだけ会場に展示された作品を個別にご覧いただきたいと思います。
こちらは今回の個展の案内に使われた作品「花と洪水」(神田川)です。
神田川が隅田川と合流する手前の柳橋や浅草橋などを移動して9回露光しているそうです。



隅田川との合流地点近くに見られる屋形船の停泊場所が重ねられて見えます。
かつてこの近くには花街があり、また神田川には度重なる洪水の歴史があることから「花と洪水」というタイトルにしたのだそうです。




重なる建物の風景がそこに住む人々の暮らしの歴史のようにも見えてきます。



こちらは「谷底の流れ」(渋谷川A)です。
渋谷駅周辺から広尾あたりの渋谷川中流域の風景だそうです。光山氏のコメントを転載します。

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渋谷川はかつては渋谷の谷の田畑を潤す清水であった。高度経済成長期から汚染が進み、1964年の東京オリンピックを前に、悪臭や汚れに蓋をするように暗渠化された。
しかし、2020東京オリンピックを目前に渋谷の再開発が興り、人々が川と親しむ環境を「演出」しようと一部の暗渠が開けられた。
ライトアップされ光に彩られた川の風景は、時代にほんろうされた川の姿を象徴している。

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無機質な護岸の表情と鮮やかな光が印象的です。




近未来を見ているような気にもなります。



こちらは「消費される川」(宇田川)です。

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宇田川は、代々木上原のジャイカの敷地内の池を源流に、渋谷駅の近くで渋谷川に合流する川で、そのほとんどが暗渠化されている。
川筋に沿うように道路や遊歩道が設置され、両側に商業ビルが建ち並び、喧噪の中を人々が行き交っている。そこがかつての川の流れだと気付く人はほとんどなく、欲望を消費する人々の流れで満たされている場所である。
撮影した日は雨が降っており、濡れた路面が地下の水の流れを暗示するように感じる。

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見たところ川ではなく商店の立ち並ぶストリートですが、かつて川だった歴史と面影、そして現代の人々の姿が時間を超えて脳内で重なって見えているような作品ですね。


こちらは「運河を彩る」(大横川)です。
江戸時代に行徳から塩を運ぶために掘削された運河の小名木川と南北に交差する運河の大横川。北部は暗渠化され親水公園になっているのだそうで、写真は木場公園近くの川沿いに咲く河津桜だそうです。




7回露光され淡く複雑に重なる景色に桜の花のアップも見られます。





「参詣路の遠近」(竪川)

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竪川もまた江戸時代に新田開発を目的として掘削された運河である。江戸城から見て縦に続いていることからこの名前がついたという。東に行くと旧中川に合流し、明治期には成田山や鹿島神宮への参詣路としても利用された。東京の河川の多くがそうであるように、この川も上部に高速道路小松川7号線が走っている。その景観のために強烈な遠近感を感じられる風景が生まれている。

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今回展示されている作品の全てにその川や場所、人の営みなどの背景を想わせるものがあって、それは過去と現在を重ね未来を想うことなのかもしれません。




こちらは額装のサンプルになります。ちなみにこちらはB3サイズです。

展示中の作品は印画紙をアルミパネルに貼り木枠を取り付けたパネル仕様になっています。 木枠のない状態でのお渡しがシートのみとなります。ご購入後にご自身でお好みのフレームをお選びになりたい方はシートのみをお選びください。





玄関横のスペースに展示されている4つの小品は2017年に光山氏が那須周辺で撮影された多重露光作品になります。

左から、平成の森、塩谷町の沢、戦争博物館、ソーラーパネルの丘、です。







会期は6月1日(土)まで。
皆様のご来場並びにご高覧を心よりお待ちしております。






光山 明 個展 "層としての風景 Layered Landscape" 

2024年04月01日(月)ー 06月01日(土)

Open 16:00 - Close 23:00 L.o.22:00 木曜定休


※バーのためお席のご予約はお酒のご利用のお客様のみとさせていただいております。ご来店時に空席ありましたらカフェ的にお使いいただくことも可能です。ご理解いただけますと幸いです。

※作品のご売約はお電話、メール、SNSでも承っております。
※お住まいが近隣の場合は会期終了後の納品も可能です。お気軽にご相談ください。
※ショップサイトでのご購入には梱包料を含めた送料が必要となりますが、店頭受渡しをご選択いただくことも可能です。
※不明な点はお気軽にお問い合わせください。






【お問い合わせ】

Bar+Artgallery 殻々工房 カラカラコウボウ

phone: 0287781100 (pm16:00-23:00)
email: karakarafactory@gmail.com
sns:
facebook https://www.facebook.com/karakarakoubou
twitter https://twitter.com/karakarakobo
instagram https://instagram.com/karakarakobo/






【PRICE LIST 価格表】



【B1】

 w686mm h1030mm
Edition 部数 3

シートのみ 58,000yen
パネル加工 70,000yen
額装 112,000yen




【B2】

 w728mm h493mm
Edition 部数 5

シートのみ 38,000yen
パネル加工 50,000yen
額装 72.000yen




【B3】

 w343mm h515mm
Edition 部数 7

シートのみ 22,000yen
額装 42,800yen




※今展の作品は其々、印刷部数 ( 数量 ) 限定の作品となります。
※小作品以外の展示作品は B 1~B3のご希望のサイズでご用意できます。
※額装はオーダーメイドとなり納品はご注文から1ヶ月以降となります。
※ シ ー ト のみは印画紙をアルミパネル貼りしてのお渡しです。
※パネル加工は展示作品と同じ状態のものとなります。




【カウンタースペース小作品】

【B4】

 w330mm h260mm
Edition 部数10

シートのみ 17,000yen
パネル加工 20,000yen




※パネル加工は展示作品と同じ状態のものとなります。
















 

「花と洪水」(神田川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






「冷雨続く夜」(晴海運河)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm



 

 

「谷底の流れ」(渋谷川A)

2023

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






「猫が棲む暗渠」( 渋谷川C )

2023

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm





 

「高架下の停泊船」( 渋谷川B )

2023

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm







「参詣路の遠近」(竪川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






 

「消費される川」(宇田川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






 

「弔いの灯」(隅田川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






 

「運河を彩る」(大横川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






 

「塩の道」(小名木川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm






 

「花と洪水、夜」(神田川)

2024

発色現像方式印画



▼価格と詳細▼

【B1】68.6×103cm

【B2】72.8×49.3cm

【B3】34.3×51.5cm





 

「平成の森」

2017

インクジェットプリント

26×33cm




「塩谷町の沢」

2017

インクジェットプリント

26×33cm





 

「日の丸・戦争博物館」

2017

インクジェットプリント

26×33cm




 

「ソーラーパネルの丘」

2017

インクジェットプリント

26×33cm









光山明 Akira Kouyama

1968 茨城県境町生まれ
1990 筑波大学芸術専門学群卒業
2016 筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻修了


個展

2012 「ニッポン顔出し看板紀行」殻々工房(那須)
2014 「消えたこと/現れること」gallery福果(東京)
2019 「弾創トシテノ渓谷」ギャラリーしえる(水戸)


グループ展

1986 「アートシンポジウム茨城」茨城県立県民文化センター(水戸)(~’88)
1988 「Mixjamは見た1」若野屋ギャラリー(古河) (以降ほぼ毎年同展に参加)
2000 「野沢二郎+光山明―遠景への視座―」クリエイティブハウスAKUAKU(つくば)
2012 「館林ジャンクション―中央関東の現代美術―」群馬県立館林美術館(館林)
2013 「田中正造をめぐる美術」佐野市立吉澤記念美術館(佐野)
2017 「第5回おおたビエンナーレ」太田市学習文化センター(太田)
2019 「CON展 en Ashikaga 2019」大島毛織(足利)
2021 「路地まちアートランブル」(足利)
2023 「路地まちアートランブル」(足利)

2024年4月現在