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MASANORI MAEDA EXHIBITION

前田正憲 個展 <境界を超えて> "Beyond Boundaries"

2025年7月30日(水)ー9月30日(火)


7月30日から前田正憲さんによる個展「境界を超えて」がスタートしました。

この季節の那須高原は8月の連休は特に混み合います。
主要道路での渋滞は逃れられないかと思いますが、せっかくの夏休み、事故や熱中症などにはどうぞお気をつけて那須高原の夏をお楽しみください。
例年、8月後半には秋の気配です。
高い空と爽やかな風、夜の虫の音に秋の訪れを感じていただけることと思います。




前田さんは日本画の材料と技法で抽象絵画を描かれている日本画家です。
国内での個展などの展覧会活動をはじめ海外のアートフェアや企画展にも多数参加されているのですが、国内では東京や京都など都市部での展示がほとんどで那須高原のような地方での展示はこれまでにあまりなかったそうで、新しい展示の形に挑戦してみたいというお話をいただき、今回、カラカラでの初個展となりました。



前田さんの作品の魅力は写真では伝わりにくい細部にあると思いますので、このインターネットギャラリーでは幾つかの作品のマチエールに近づいてご案内したいと思います。

また今回も展示期間限定でこのページ下部にあります個別作品のリンク先にあるネットショップから作品の詳細もご覧いただけご購入も可能となっております。
遠方でご来場の難しい方にぜひご利用いただけたら幸いです。




こちらの作品は"area of colors/ line and forms"です。 淡い色調の中で形が蠢いているような印象があります。

前田正憲展がはじまってから気づいたことの一つに、日本人だけど実は日本画についてあまり知らない、という方が多いことがあります。そういえばカラカラでは日本画による作品の展示は二人めですし、私たちが小さい頃に学校で使っていた絵具はチューブに入った水彩絵具が多く、岩絵具を使ったことのある人は少ないと思います。
実際に学校の美術の授業でも日本画を教えることはありません。

明治時代の日本に油彩による洋画が入ってきたことで日本画という概念が生まれましたが、日本画の絵具は基本的に岩絵具と呼ばれ、顔料、墨、胡粉、膠などで作られ、チューブからニュルっと絞れるものではありません。
ぜひこの機会に、現代に生きる日本画を身近に感じると共に、実際に近づいてその美しさを目で感じていただけたら幸いです。



絵に近づいて見ると岩絵具を筆で何層に重ねられた刷毛目のマチエールが見え、形に静かな蠢きを与えているように思えます。



岩絵具の中には金属の粉(アルミニウム泥)が混ぜられ、写真では写りにくいのですが視線の角度を変えるたびにキラキラとした輝きがあります。



前田作品の中にはタイトルに"both forgotten"「両忘」という禅の言葉が使われます。
両方忘れるという意味で「りょうぼう」と読み「二つの対立する概念を忘れる」という意味を持っていて、善悪や好き嫌い、損得、美しさや醜さ、上手い下手、それらを比較して考えなくなった時、もしくは目の前にあることをひたすら作業として行った時に、すがすがしい絶対の境地が現れてくるものなのだという言葉なのだと思います。

そういえば若い時に連れて行かれた宿泊つきの禅道場で聞いたことがあるなぁ。




前田作品には漠然としたつかみどころのない形が現れます。
それらの形は対比ではなくただそこに存在しているものとして描かれ、絵画と向き合う作家の真摯な姿勢を感じます。




こちらの作品は"area of colors/ sky-line"。 とても静かな作品です。



非常に淡いコントラストの作品だからこそ、筆のマチエールが静かな音のように聞こえてくる気がします。



下地の色の上に層として白く塗り重ねられ、地と図の境界を限りなく淡く消しつつも形の存在を感じる作品ですが、確かな行為が残されています。



こちらの作品は"untitled"、背景にアルミニウムの箔が張られた作品です。
日本では昔から金、銀、銅による金属箔が美術工芸には多く使われてきました。絵画では金箔が多用され経年変化による侘び寂びのイメージもありますが、アルミニウムは酸化しにくい金属で現代的な印象があって現代の日本画という感があります。



窓際に展示されたこの作品は夜は電球の光を反射してシルバーに見えるのですが、日中は屋外の深緑を反射し青緑色になりかなり印象が異なります。




展示する空間を反映させる絵画でもありますね。




刷毛目に透ける層と土壁のように厚く塗り重ねられた層と、それぞれに違いが見られます。




カラカラは16時OPENですので、開店直後は自然光で作品をご覧いただけます。
作品観覧のみのご来店も歓迎しておりますので、機会が合いましたらぜひお立ち寄りください




こちらの作品は"area of colors/ sympathy, eternity"、今回の個展のご案内に使用された大作であり新作です。
横長のパネルにより水平が強調されカラカラの壁には嵌っていますね。




細部もぜひごゆっくりご覧ください。




こちらの2作品は"both forgotten"、この2点だけ手漉きの越前和紙にパステルで描かれています。
他の作品は木製パネルに高知麻紙が使われていますので、雰囲気が異なります。



手漉き和紙のマテリアルが活かされ温かみを感じる作品です。



前田正憲展は9月30日(火)までです。
ご来場並びにご高覧いただけましたら幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。




【お問い合わせ】

Bar+Artgallery 殻々工房 カラカラコウボウ

phone: 0287781100 (pm16:00-23:00)
email: karakarafactory@gmail.com
sns:
facebook https://www.facebook.com/karakarakoubou
twitter https://twitter.com/karakarakobo
instagram https://instagram.com/karakarakobo/






前田正憲 <境界を超えて>
2025年7月30日(水)ー9月30日(火)
Open 16:00-Close 23:00 L.o.22:00 木曜定休

※バーのためお席のご予約はお酒のご利用のお客様のみとさせていただいております。ご来店時に空席ありましたらカフェ的にお使いいただくことも可能です。ご理解いただけますと幸いです。

※作品のご売約はお電話、メール、SNSでも承っております。
※お住まいが近隣の場合は会期終了後の納品も可能です。お気軽にご相談ください。
※ショップサイトでのご購入で発送を希望の場合は梱包料を含めた送料が必要となりますが、店頭受渡しをご選択いただくことも可能です。
※不明な点はお気軽にお問い合わせください。
















 

area of colors/ sympathy, enternity


W1000×H770×D35
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、木製パネル


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untitled


W608×H410×D24
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、アルミニウム箔、木製パネル


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oval and lines method


W770×H1000×D27
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、木製パネル


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area of colors/ sky-line


W340×H430×D20
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、木製パネル


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area of colors/ line and forms


W500×H606×D25
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、木製パネル


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area of colors Ⅰ


W180×H230×D20
W270×H321×D37(額)
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、アルミニウム箔、木製パネル


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area of colors Ⅱ


W180×H230×D20
W270×H321×D37(額)
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、アルミニウム箔、木製パネル


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area of colors Ⅲ


W180×H230×D20
W270×H321×D37(額)
岩絵具、水性顔料、墨、金属泥、麻紙、アルミニウム箔、木製パネル


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both forgotten Ⅰ


W460×H670
W566×H772×D24(額)
パステル、越前和紙


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both forgotten Ⅱ


W460×H670
W566×H772×D24(額)
パステル、越前和紙


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前田正憲 MASANORI MAEDA


1964 宮崎県に生まれる
1991 東京藝術大学美術学部絵画科日本画專攻卒業


個展・グループ展

1991 「美術大学卒業生選抜展」東京
    「シカゴインターナショナルアート展受賞作家展」シカゴ・アメリカ
1992 「第4回 川端龍子賞展」和歌山
1993 「前田正憲 個展|野崎美術館 東京
    「個展・レスポワール選抜展」銀座スルガ台画廊/東京
1994 「前田正憲 個展|三越・西武・そごう他全国百貨店
2002 「釜山ヨンドビエンナーレ」金山/韓国
2003 「茨城県南の日本画作家展」つくば美術館/茨城
2007 「個展取手アートプロジェクト」取手/茨城('08)
2009 「個展『Unseen背後に或ること』」和田画廊/東京
    「アート大阪」大阪
2010 「Scope New York」ニューヨーク・アメリカ
2011 「個展『After Life隠れ世』」和田画廊/東京
    「Art Korea」アメリカ('12)
2012 「KIAF Korea International Art Fair 」韓国
    「San Francisco Fine Art Fair」サンフランシスコ・アメリカ
2013 「個展『The Other Side: Souldust/かなた:ソウルダスト』」和田画廊/東京
2014 「個展『Gardenscape 庭景』和田画廊
    「ArtShow Busan」金山/韓国
2015 「個展『高天原 クラウド』」柴田悦子画廊/東京
    「個展『枯淡』」逢むギャラリー/東京('16)
2016 「個展『三月の水』」柴田悦子画廊/東京
    「前田正憲 個展」西武百貨店・筑波店/茨城
    「meditation scape」逢むギャラリー/東京
    「柴田悦子画廊20周年記念展」柴田悦子画廊/東京
    「Berlin Liste」ベルリン・ドイツ
2017 「第7回 トリエンナーレ豊橋『星野眞吾賞展』」豊橋市美術博物館/愛知
2018 「個展『両忘』」柴田悦子画廊/東京
    「個展「両忘#2』」純画廊/東京
    「二人展」飯田弥生美術館B1ギャラリー/東京
    「Art Miami」マイアミ・アメリカ('19,'22)
2019 「TEFAF Maastricht」マーストリヒト・オランダ(20,”22,”23)
    「Seattle Art Fair」シアトル・アメリカ(22)
    「Masterpiece London」ロンドン・イギリス(22)
    「West Bund Art and Design」上海・中国('20)
2020 「OPENING CEREMONY」ア・ライトハウス・カナタ/東京
2021 「アートフェア東京」東京('22)
    「日本画ルネサンス」ア・ライトハウス・カナタ/東京
    「RE:OPENING CEREMONY 1周年記念展」ア・ライトハウス・カナタ/東京
    「The Armory Show」ニューヨーク・アメリカ
    「前田正憲展-静寂ノ刻」Shun Art Gallery/東京
    「Art o21」上海・中国
    「UNTITLED Art Miami Beach」マイアミ・アメリカ
2022 「個展『silent area -静域」」Maeda Hiromi Art Gallery/京都
    「Kanata in New York」ニューヨーク・アメリカ
2023 「個展『Inner Sympathy-内なる応』Jemmy art +/東京
    「空ノ景 - Visions of the Sky - Kanata@DIDIER AARON New York」 ニューヨーク・アメリカ
    「The Treasure House Fair」ロンドン・イギリス
    「個展『観自在/GUAN』」Shun Art Gallery/上海・中国
    「TUNTITLED Art Miami Beach」マイアミ・アメリカ
2022 「個展『silent area-静域』J Maeda Hiromi Art Gallery/京都
    「Kanata in New York」ニューヨーク・アメリカ
2023 「個展『Inner Sympathy-内なる応』Jemmy art+/東京
    「空ノ景 - Visions of the Sky - Kanata@DIDIER AARON New York」ニューヨーク・アメリカ
    「The Treasure House Fair」ロンドン・イギリス
    「個展『観自在/GUAN』」Shun Art Gallery/ 上海・中国
    「個展『色超/beyond the colors』」Sakuma Art Gallery/ 東京
2024 「個展『色奇』」 Koichi Yamamura gallery/ 東京
    「個展『絵画旅』」emmy art +/ 東京
    「優雅な観察者と挑戦者」 alpha contemporary / 東京
2025 「個展『境界を超えて』」殻々工房/ 那須


アワード

1990 東京藝術大学 安宅賞
1991 シカゴインターナショナルアート展準大賞/アメリカ
1991 フィラン大賞 佳作/ブロードウェイギャラリー(東京)

2025年8月現在