脚本・監督:ミヒャエル・ハネケ
原作:フランツ・カフカ
出演:ウルリヒ・ミューエ、スザンネ・ロータ 他
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オーストリアの映画監督ミヒャエル・ハネケが、カフカの未完の長編小説「城」を原作に忠実に映像化した作品。僕は学生の頃カフカを好んで読んだのに「城」はまだ読んでいない。だから「城」を読んだ時に頭に広がるだろう情景を知らないのに、この映画はまさにカフカを読んでいるときの風景だと思わせる。主人公や登場人物は期待を裏切らず美男美女ではない、そして程よく疲弊している。城の映像はひとつもないのに、雪深いその村にあるだろう城はとてつもなく大きな存在感を持つ。まるで城の頂上は雲の上で見えないくらいに遠く感じさせる。
そして、この物語は未完だから映画もいきなり終わる。そうなんだ。カフカを読んだ後って放ったらかしにされたような気分になる事がある。この原作はもともと未完だから、その放ったらかされ感が強い。.......また読みたいな。
Comment(2)
大学時代には、たくさんたくさん本を読みましたが、カフカは読んでませんでした。
分厚い本は、もう読むエネルギーがないかも。
映画は、DVDですか。見てみたいです。
Author→ yuko @ 2008年01月16日 10:40
@ 2008年01月16日 10:40
yukoさん、こんにちは。
TSUTAYAにありましたよー。
Author→ OIL @ 2008年01月16日 22:13
@ 2008年01月16日 22:13