Disc 1
01. Part I
02. Part II
03. Part III
04. Part IV
05. Part V
Disc 2
01. Part VI
02. The Sun Whose Rays
03. Part VII
04. Part VIII
05. My Wild Irish Rose
06. Stella By Starlight
07. Blossom
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Kieth Jarrett (piano)
昨年の秋に発売されたキースジャレットKieth JarrettのラフェニーチェLa Fenice。
ジャケットの、水面に映る建物とゴンドラのシルエットという いかにもヴェネツィアのアイコンから、ヴェネツィアに行ったことのある方なら分かるかもしれない。
La FeniceとはヴェネツィアのTeatro La Feniceフェニーチェ劇場のこと。
2006年7月19日のフェニーチェ劇場でのソロコンサートを収録したアルバムです。
このところ仕事中毎日聴いています。
キースジャレットが好きな方ならご存知の即興演奏からはじまります。
どこに飛んでいくのか分からないターンを繰り返す蝶々を追うような演奏で、演奏者の緊張感も半端なく、聴いている方だって集中力が必要で ちょっと疲れるけれど、一つ一つの音が強く美しく感じられる貴重な録音だと思う。
3曲目に入ると緊張も溶け、ゆったりとした曲やバップテイストもあり また演奏後の客席からのイタリアらしい ブラボォーの声も心地いい。
キースは昨年、ヴェネツィアビエンナーレ音楽部門で金獅子賞を受賞。
このアルバムはその記念のために12年間温存されたものがリリースされたとの案内があったけれど、昨年予定していたヴェネィアでのコンサートは体調不良のためキャンセル、その前の春のNYカーネギーホールもキャンセルされている。今後の予定も今のところない。
La Feniceは不死鳥の意味を持つ。
フェニーチェ劇場は1792年に開場、その後、1836年と1996年に2度全焼しているが見事に復活している。キースのファンにしてみれば、このアルバムはキースが不死鳥となって復活してくれるのを願いながら聴いているに違いない。