先日、ミュージアムショップで購入したボッティチェッリの"ラ・プリマヴェーラ"の3Dビューア。以前にAkiさんのエントリーで見ていたので「お、これは!」と飛びつきました。窓を除くとトリミングされた"三美神"と奥の林が立体的に見えて来ます。"三美神"を覗き見するなんて・・・いけない事をしているような気にさせてくれます。
僕はこの"ラ・プリマヴェーラ"が高校生の頃から好きで、ずっと見ていても飽きずに画集を何度も開いては眺めていました。画集の中の印刷物はあくまで情報であるという事は実物の持つ画面の緊張感に触れた時に分かりました。胸が詰まり涙が溢れそうでした。出来るだけ作品は映像や画像でなく本物を見に行きたいものです。ネロもああしてパトラッシュと一緒にルーベンスの絵を・・・ありゃ、やり過ぎですけど。
さて、この"ラ・プリマヴェーラ"はイタリア語で"春"という意味ですが、このタイトルを付けたのはボッティチェッリではなく、フェレンツェの"ウフィッツィ宮殿"や"ヴァザーリの回廊"を作った建築家であり画家のジョルジョ・ヴァザーリなんだそうです。
画面中央に立つヴィーナス、右手を挙げて歓迎のポーズです。
右隣り花のドレスを着たのが春の女神プリマヴェーラ、花を足下に蒔いて花を咲かせています。
そのまた隣りが花の女神フローラになった大地の女神クロリス、そのまた隣りの顔色の悪いのがクロリスに恋し、追い、息を吹きかけフローラにしたとされる西風の神ゼフェロス。
クロリスはゼフェロスに触れられたことにより口から花を出しフローラとなってゼフェロスの妻になったわけです。
その逆、ヴィーナスの左隣りが踊る三美神グラツィアで、左からタレイア、エウプロシュネ、アグライアで「愛、貞潔、美」の女神。
その隣りで果実に手を伸ばしているのが神々の使者であり賢者のヘルメス、と云われています。
そしてヴィーナスの上で矢を引いているのがヴィーナスの息子で神々や人間を恋の虜にするという"愛の矢"を放ちまくっています。度が過ぎているので目隠しされています。かえって危ないですね。
そんなこんなでギリシャ神話の神だらけ。具沢山な内容でまたちょっとエロでもありますねぇ・・・。
Comment(2)
左右二枚の画像をスキャンし、そのデータを当方に送るべし。ちょっとエロイ La Primavera を私も覗いてみたいのであーる。
Author→ AKi @ 2007年04月09日 17:49
@ 2007年04月09日 17:49
ははっ。ただいまお送り致しましたm(_ _)m
よりお楽しみいただくには、やはり覗くという行為がスパイスではないかと思われます。ぜひ、Nighthawksにつけてお楽しみを....。
Author→ OIL @ 2007年04月09日 19:38
@ 2007年04月09日 19:38