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木の俣川

20070914200.jpg
うちの近所の那珂川水系ではヤマメ、イワナなどの釣りは9月19日で禁漁になり、もう少しすると魚たちは産卵期を迎えます。今年、川で釣りが出来るのはこれが最後かな。
連日の雨で濁る近所の那珂川を避け、那珂川上流の支流、木の俣川に入りました。
川の先、右岸に小さく見えるのが厨房長、フライロッドではなくナンバープレースを持って、久しぶりの御同行です。

家から車で30分も走れば板室温泉に着く。
その途中、県道と木の俣川が交差する手前を曲がると木の俣の上流に上る事が出来るのだ。僕らが那須に引っ越して来るずっと前、フライロッドとテントを持って友人とキャンプに来たことのある場所だ。ところどころ切れたガードレールから見える崖下を横目に、細い山道を10分くらい上る。それ以上は四駆じゃないと疲れるあたりで通り沿いに車を止め荷物を持ち、少し急な坂道を歩いて川まで下りると、湿った薄暗い林の中から急に明るく広い河川敷に出る事ができるのだ。広い河川敷を大きく蛇行しながら川は流れている。豪雨の後にはきっと全てが川の底になるのだろう。
20070914201.jpgこの川の水は少し青みがかっているせいか、僕には水道水よりも美しく見える。川底にヘドロの付着もなく、河原の石がそのまま沈んでいるようだ。この水の透明度からもフライが魚から毛針だと見破られる可能性は高く、障害物も少なく釣り易い場所の魚ほど釣り難いものはない。しかし、前回訪れた時には15cmくらいの小さなヤマメが釣れた事を思い出すと、ここには必ず魚がいるんだと思い、自然とやる気も出て来るものだ。
ここら辺の水深は大して深くないから、今日は長靴だけ履いてやってきた。しかし、連日の雨のせいか、川を渡る時に膝まで川に浸かりズボンも長靴の中もぐっしょりとなってしまった。

20070914202.jpg今日はゆっくり昼飯を食べてから来たから日没まであと1時間もない。真っ暗な林の中を歩く勇気もないので、あまり移動せずにこの溜まりの周りで時間までゆっくり釣る事にした。深いところほど水は青くどこまでも澄んでいる。(←click!)
いろんなフライを試してみたけど一向に魚は姿を現さなかった。
まぁ、僕の場合、珍しくない事だ。
日没と共に気温は下がり、さっき川を渡る時にずぶ濡れになったズボンが冷たく脚に貼り付いた。こんなんじゃ、風邪を引いちゃうよ。もう一度膝まで川に浸かって渡り、靴下を絞ってから長靴を履き直して車まで戻った。

というわけで、今年最後の那珂川は坊主での締めくくり。
県道まで戻り、板室温泉の共同浴場にゆっくり浸かって帰りましたとさ。また来年。

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2007年09月14日 18:05に投稿されたエントリーのページです。

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