ざくろ (KARAKARA-FACTORY)

最近スーパーでよくザクロを見かけます。
毎年きまった時期に幾つかの店先で目にするザクロ。その多くは輸入ものだからか記憶の中の旬と少しずれた頃にやってきます。
小さいころ庭に大きなザクロの木がありました。その独特な赤い花が庭に落ちたのを拾っては眺め、割り、それが後で実になることを想像しては驚き興奮していたのを覚えています。そういえば、あの頃は夢の中でよくザクロの木に向かって立ちションしてたっけな、その後はいつも.........。庭にあったザクロの木は折れたか枯れたかしたのだけれど、それを接ぎ木した苗が今では実家で大きく育っています。それをまた株分けしたものが那須の庭にも植えてあるのですがあまり成長せず花も咲かず、今年も葉が落ちました。僕はこの時期、スーパーでザクロを見かけると毎年何個か購入します。そして店でカクテルにして出しています。

これがフレッシュのザクロを使った"ジャックローズ"です。
ノルマンディーのリンゴで作ったブランデーのカルバドスを使います。レモンを絞り、カルバドスと一緒にシェイカーに入れて、好みでシロップを少し加え、ザクロの実をボロボロいれて力強くシェークします。氷と激しく当たったザクロは潰れて、こんなに鮮やかな赤いカクテルになるのです。
リンゴとザクロ、この季節にピッタリですが、またなにか思わせぶりな組み合わせですね。ジャックローズという名前にはそれほど意味はありません。カルバドスのことをアメリカではアップルジャックと呼ぶらしく、それを使ったローズ（バラ色）のカクテルということです。通常はザクロで作ったシロップのグレナデンシロップで色を付けるのですが、ザクロがあればぜひフレッシュで。何年か後、庭にザクロが実ったらその時はぜひそれで。きっと、すっごく酸っぱいんだろうなぁ。