モンマルトルにあるシャンソニエ"オ・ラパン・アジル"横の石畳の坂道で、犬連れの人達が屯っていた。そのうちの3匹はリードを外し犬同士自由に遊ばせている。たまに坂の上に向かってボールを投げては犬がそれを追いかけ、くわえ、飼い主まで持っていく。
長閑で微笑ましい風景だ。
ユニークな継ぎ接ぎだらけのコートを来た男が坂を下って行く。
男が犬の近くを通ろうとした時、大きな犬が彼の手にしていた白い封筒をくわえて走り出した。
それを見た飼い主達は大声で高らかに笑っている。
犬は封筒を口にしたまま走り回り、男も笑いながら蹌踉けるようにそれを追いかける。
封筒をくわえた犬は飼い主のところへ戻り、頭を撫でてもらって満足げに封筒を放した。
飼い主は腹を抱えて笑いながら彼に謝り、封筒を受け取った男は、笑いながら封筒を膝に当て、付いた涎と皺を拭き伸ばしていた。
男は犬に手を振り上げて怒ったような態度を取ったが、犬は尻尾を振っていた。
まったく、明るい人達だ。
このあと、その手紙を出しに行ったんだろうな。
歯形と涎の跡の付いた手紙は誰が受け取ったんだろう。
Comment(2)
これも素敵な光景
シーンでは表現しきれない
まさに光景~
映画の1シーンにできそう(この場合はシーンがあうなぁ)
でも
日本語って表現力豊かです&
外国語と組み合わせると最強!便利~
なんだか日本の生きる道、
生き残るための道を示しているみたいですね。
Author→ james佐々木 @ 2009年03月07日 21:39
@ 2009年03月07日 21:39
佐々木さん、どうもです♪
たまたま連続して写真を撮っていたので紙芝居式にエントリーしてみました(^_^)
Author→ OIL @ 2009年03月07日 23:53
@ 2009年03月07日 23:53