那須から成田空港までのアクセスを考えてみた。そりゃ沢山の選択肢がある。
電車を使う場合、うちのような山の中だと駅までのアクセスに困る。駅前の駐車場も一週間以上ともなると馬鹿にならないしなぁ。大きな荷物を持っての乗り換えもちょっと。。で、やっぱり高速バスはないものかと検索してみたら、宇都宮から成田空港までの高速バス「マロニエ号」があった。ほぼ1時間に1本の間隔で運行しており、乗り場には駐車場もあって1日300円、よし、これで行こう。
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以前ヨーロッパに行く時に買った変換プラグなら収納の中を漁れば出て来そうでもあるのだけど、オールマイティに使えそうな変換プラグを購入してみた。その名は"海外用電源形状変換プラグ「チコぷらW」"。
ゴーコンよりもちょっと安く、1480円。差し込みが2箇所あるのも便利かもしれない。これひとつで殆どの国のコンセントに対応できるらしく、組立式じゃないところがシンプルで良いかなぁ....と思ってみたのでした。
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20090110追記
Akiさんから「チコぷらW」の白を選ぼうとすると名前が違うのになってしまう....との事で、確認しましたら、僕が購入したのは「チコぷらW」ではなく「マルプラ」でした(^_^;)
失礼しましたm(_ _)m
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AKiさんから、MOLESKINEのシリーズにパリ版っていうのが本屋にあったよ、と、教えて頂いた。City Notebookシリーズには世界の各都市があって、地図や路線図も載っているという。これにパリでの旅のあれこれを書き込めば帰って来た時にはパリの記録がMOLESKINE一冊に纏まっている、なんて、良いんじゃない?というAKiさんの言葉にぐらりときた。うちの近くには本屋はないからネットで検索、オフィシャルサイトではCity Notebookはどれも各2940円だけどamazonだとなぜか都市によって値段が違い、KYOTOは2227円なのに対してVENEZIAはなんと836円.....えーっと、じゃぁPARISは....1892円.....ビミョー(^_^;)....だけど安い。即クリックで翌日にはポストに届いていた。手に収まるサイズとハードなカバーが、デスクで使うノートというよりポケットに入れて一緒に旅するノートであることを感じさせる。
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空港からパリ市内への道は夜中のように暗いのに通勤ラッシュのようだった。バス停には人が並び、カフェのカウンターにはモーニングを食べる人が溢れている。この日、道路は少し渋滞、通常4〜50分で着くロワシーバスも1時間ちょっと掛かかりオペラガルニエ横には8時過ぎに着いた。それでもまだこんなに暗かった。少し雨も降っている。街はキラキラしてるし、薄暗いのに活気はあるし、はじめて見る光景に胸が躍った。
僕らはここからホテルのあるレピュブリックまでメトロに乗ることにした。スーツケースは持ってるけれど、着いたばかりで中身は軽い。日本の鉄道で使う「スイカ」のようなカード「ナヴィゴ」を作ってみたい気がしたのだけど、二人併せて30回程度の使用なら回数券の「カルネ」を二人でシェアしたほうが安いようだし、作る時間も掛からないから「カルネ」を買うことにした。オペラガルニエの目の前にあるオペラという駅には自動販売機が何台かあり、その中のひとつは紙幣が使えた。これはラッキー(^_^) カルネとはチケットの10枚綴りなのではなく、普通のチケット(ビレ)が10枚出てくるだけだった。1枚1.6ユーロのチケットが10枚買うと11.40ユーロになる。お得だね。取りあえず、それを二人で分け合うことにした。
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フランス語の地図にはl'Hôtel des Invalidesって書いてある。通称アンヴァリッドles Invalidesなのだそうだ。静かで少し湿った感じがするのは雨が降っていたからだけではないのだと思う。このドーム教会のドームの真下、地下からの吹き抜けにはナポレオン・ボナパルドが6重にもなった大きな棺の中で眠っている。アンヴァリッドは廃兵院と呼ばれ17世紀に傷病兵を看護する軍の施設として立てられ、wikiによれば現在も100人近くの戦傷病兵が暮らしているのだそうだ。ここには他に軍事博物館と解放勲章博物館が公開されていてミュージアムパスで見て回る事ができる。
帰って来てから知ったのだけれど、この広場に置かれた沢山の砲台のなかには、日本が馬関戦争でフランスに没収された砲台もあるのだそうだ。寒いし雨が降っていたから庭を散策する気にはならなかったなぁ......。
パリの人は雨が降っても傘を差さない人が多い。その代わりにフードを被る文化がある。郷に入っては......とばかりに僕もフードを被って歩き回ってみた。たぶん、これがいけなかったのだろう、4日後には40度近い熱を出すことになった。
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アンヴァリッドの東、通りを挟んだ所に"Le musée Rodinロダン美術館"がある。ここもミュージアムパスで入れる美術館の1つだ。ストリートビューでは入り口に行列が出来ているが、この日はとても空いていた。パリの美術館を回るにはオフシーズンが良さそうだ。美しい庭園に囲まれたこのロココ建築の建物は18世紀に建てられたもので、以降、幾人も所有者が変わるなかでフランス衛兵隊の総司令官ビロン将軍の名を借り「ビロン館」と呼ばれているのだそうだ。詩人リルケの誘いでこの屋敷に住むようになったロダンの他にも、コクトーやマティスもここに住んでいたという。これまでロダンの作品を纏めてたくさん見る機会が無かった。上野の国立西洋美術館にある「地獄の門」と「考える人」を見て、迫力と力強さは感じても美しさはあまり感じなかった。でもここにあるロダンの作品はとても官能的で美しいものが多い。粗い仕上げの作品の中にロダンの彫刻の質の高さを見る。ここに来てロダンが好きになる。
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ロダン美術館の庭で作品を見ていたら寒くてしょうがなくなってきた。僕らは敷地内にあるカフェに行き、温かいカプチーノとエスプレッソを飲んだ。そういえば飛行機を降りてからアンヴァリッドの駅内にあったパン屋のキッシュ・ロレーヌをかじっただけだったからチーズのサンドイッチとワッフルも買った。このチーズ、かなり熟成香の強いチーズだった。うーむ、さすがフランス、チーズのレベルが高いですのぉ。
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ロダン美術館から歩いて10分くらい、閑静な路地のワイン屋さんの並びに、ロダンやブールデルと共に近代ヨーロッパを代表するとされる彫刻家アリスティド・マイヨールの美術館があった。ここはマイヨールのモデルを15歳の時からつとめたディナ・ヴィエルニーが1995年にオープンしたディナ・ヴィエルニー財団による美術館なのだそうだ。歴史ある建物の内装がキレイに整えられていて居心地の良い美術館だった。マイヨール作品のコレクションは勿論だけど、マティスやピカソの他、ロシアなど、たくさんの作家の作品が楽しめた。
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おしゃれなブティックやショップの並ぶショッピング通りを素通りしてサンジェルマン大通りに出た。
そこには有名なカフェもある。コーヒーの値段なんか安い所の倍以上するから東京で言えば銀座か青山かってな感じなのだろうか。
「へぇ〜、ここがぁ〜」と眺めたり本屋に立ち寄ったりしながら大通りに面しているサンジェルマン・デ・プレ教会に着いた。
落ち着いた雰囲気をもった教会で、地元の人に愛されている空気が漂っている。
この教会の周りは落ち着いた雰囲気の路地が多くて散歩していても楽しかった。
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ドラクロワ記念館からオルセーに向かう途中、セルジュ・ゲンスブールが住んでいたという家の横を通るルートを選んでみた。
ゲンスブールの家の壁は落書きだらけなのだ。
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1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて、オルレアン鉄道によって建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルだったのを美術館にしたのがこの"Musée d'Orsayオルセー美術館"なのだそうだ。パリにある大きな美術館の幾つかは週に1、2度、夜遅くまで開館している日がある。オルセー美術館にもあって、通常は18:00閉館のところ木曜日だけは21:45閉館だった。オルセー美術館に着いたのは薄暗くなった5時過ぎだったけど、まだ4時間は裕に見られる。早朝に空港に着いてから歩き詰めでそろそろ体力的には限界に近い気もしたけどミュージアムパスを持っているから何度でも入れるし、見られる所まで見てみようと思った。
美術館に入ってみて思った。これは唯事じゃない。硝子と鉄骨で組まれた美しさと重厚感のある石造りが融合したこの大きな空間にはとんでもない数の名画と立体作品が展示されている。原則的にここには1848年から1914年までの作品が展示されているという。それ以前の作品はルーブル美術館に、それ以降の作品はポンピドューセンターに振り分けられているのだそうだ。
写真は美術館中央にある通路のような空間で彫刻作品がゆったりと点在している。その両側に展示室があり、3階構造(3階部分の展示室は片側だけ)になっている。
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パリに着いて2日目、この日僕らは1日中"Musée du Louvreルーブル美術館"にいました。水曜と金曜のルーブルは通常18時閉館のところ22時まで開いている。この日は金曜で夜遅くまで美術館に居られるから、どっぷりとルーブルに浸ることにしました。1日では回りきれないと思っていたけど、閉館時間まで目一杯歩き回ることでなんと1日で全てのブースを見て回ることが出来ました。ただ最後の方は足は痛く、見終わった時には放心状態でしたが。。「"コ"の字型」になっているルーブルの窓から見える広場とピラミッドは時間と共に表情を替えて、それを見ているだけも楽しいくらい。そんな1日をエントリーしてみようと思ったら削ったつもりでも凄い量の写真になっちゃいました。予め回るルートを考えていなかったので、効率良く回れたとは思えませんが、ざっと記録しておこうと思います。
まずは朝、メトロの駅から地下で繋がっている逆さピラミッドのある通路入口に着いたのが開館の9時5分前。開場待ちの列が出来てました。でもこの列はチケットを持っていない人用の列で、僕らは前日にミュージアムパスを買っておいたからこの列には並ばず、チケットを持っている人用の列へ行くと人は数える程度。ラッキー!
ルーブルはリシュリュー翼、ドノン翼、シュリー翼の3辺の「"コ"の字」になっていて、ドノンは地下、1階、2階まで、それ以外は地下から3階までが展示室になっています。「先ずはモナリザだろう!」と、ドノン翼2階を目指しました。
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ルーブル美術館やオランジュリー美術館と同じチェイルリー公園内にある"Galerie nationale du Jeu de Paume ジュ・ド・ポーム"。
現在は現代写真と映像作品専門のギャラリーだけど、Wikiによればオルセー美術館が出来る前までは印象派の作品を所蔵していたようで旧印象派美術館とも呼ばれるようだ。
現代写真の、というだけあって内装は外観の印象とは違い、白を基調にしたシンプルな現代風のギャラリーになっている。企画展示室に入るのは有料だけど、簡単な手荷物チェックだけ受ければ建物の中には入れる。美術系の本や美術雑誌が並ぶスペースと無料の展示ブースは自由に閲覧出来るし、カフェもある。本屋のスペースに立ち寄るだけでも良いかもしれない。
ジュ・ド・ポームって名前は、かつてフランス貴族の間で流行した遊びで手でボールを打ち返し合う現在のテニスの原型と呼べるスポーツのことなのだそうだ。1861年にナポレオン三世によって創られた室内球技場がこの建物で、その事にちなんで今の名前が付けられたらしい。
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もともとチュイルリー宮殿のオレンジ温室だったのを、モネの『睡蓮』の連作を収めるため美術館にしたという"Musée de l'Orangerie オランジュリー美術館"。モネの作品だけでなくポール・ギョームのコレクションも展示されているから結構な作品量で見応えがあった。と、同時に連日の美術館巡りにそろそろ疲れも出て来た感じ(^_^;)
2日目に行ったルーブルで、燃え尽きた感があり、あとはのんびり回ったら良いんじゃないか、くらいのノリでもある(^_^;)
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2006年6月に開館したパリでは新しい国立の美術館"Musee du Quai Branly ケブランリー美術館"。僕はここに展示よりもパトリック・ブランの垂直庭園を見たくて来たのでした(^_^) 金沢21世紀美術館にもあるそうですね。
ミュージアムパスも使えるのでジャン・ヌーヴェル設計の建物の中にも入ってみよぉ〜っと。
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ここはエッフェル塔の真下にある広場。さすがは観光名所、冬の寒い午後でも沢山の人がいた。写真の中央、手に銀色の尖りを持ち、少しうつむき気味の似た姿勢の男が3人。彼らは手に沢山のエッフェル塔をぶら下げた「エッフェル塔売りの男」たちだ。しばらく見ていたけれど、どうも売れているは様子がない。寒さのせいで活性が低いのかそれほど執拗に観光客に食い付いたりもしていなかった。僕は彼らの1人と近い場所にいたし目が合ったのにも関わらず目を逸らされた。(←お金持ちじゃないってバレたかな(^_^;) )
モンマルトルのサクレクール寺院では少し離れた所から「アイアム、ノーデンジャラース」と言いながら近付いて来る男がいた。日本でだって「怪しい者じゃありません」って奴ほど怪しい奴はいないし「種も仕掛けもありません」という手品には種がある。彼はモンマルトル名物の「ミサンガ売りの男」だ。近付いて勝手にミサンガを結びお金を請求されるから近付かない方が良いらしい。怪しい人には初めから曖昧な態度を取らずはっきりと断れば良いわけだ。
僕が小学生の時、下校時間の校門(この小学校には大きな正門と職員室の近くにある西門、古くからある小さな煉瓦造りの煉瓦門の3つがあって僕の登下校は大抵この煉瓦門を使っていた)の外で、おじさん1人に子供たちのちょっとした人集りが出来ていた。楽しそうだから駆け寄ると、おじさんは何やら口に含んで「ブーブ、ブー、ブーブ、ブーーー」と笹笛のような音を出している。みんな、何だろう、と興味津々におじさんの口元を見つめている。おじさんは口の中から銀色の厚紙を二つ折りして緑色の紐でグルグル巻いた2cmくらいのものを取り出しだ。「これを前歯で上手に噛みながら息を出すと音がなるんだぞぉ」と言って、またとても楽しそうに音を鳴らすんだ。これが小さなビニールに入っているのを見せて「1個100円だよー」と言った。「えー、今、お金持ってないよー」と同じ子供会の男の子が言った。おじさんは「家に帰って持っておいでー」と言ってまた楽しそうに音をだし、その子は家に向かって走っていった。何人かの子がそれを買った。僕は凄く悩んだ。たしか1ヶ月の小遣いが300円だった時だったし、駄菓子を買うよりもいけないことにお金を使うようでドキドキした。僕はずいぶん悩んだ末にそれを買った。
袋から出して家に向かって歩きながら口に含み、息を吹いた。スー、スー、という息が抜ける音だけがした。しばらく練習したけど音が出ない。そのうち紐は解けてバラバラになった。僕は校門に戻ってみるともうおじさんはいなかった。
あのエッフェル塔(キーホルダー)は幾らだったんだろう。そんなに高く無ければ記念に買ってみても良かったかな、なんて今になって思う。しかし、まぁ、その時になれば、物の割にはバカ高いのだろうから、僕の財布の紐はなかなか緩まないのだろう。
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日曜日の朝、僕らはシテ島にあるノートルダム大聖堂に行った。
オフシーズンとは言え、日曜の朝、ミサで混み合っているかと思ったがそうでもなく、広場には一組の団体客がいるだけだった。
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ノートルダム大聖堂はパリの中心にあるから、ノートルダムの鐘のある塔に登るとパリを360度見渡すことができて気持ちがいい。
この日は朝から凄く寒かったけど、徐々に晴れ間が見えてきた(^_^)
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ドラクロワのフレスコ画「ヤコブと天使の戦い」を見にサン・シュルピス教会に行った。
教会の一部は囲いで覆われていて工事中のようだ。中に入ると人は疎ら、ドラクロワのブースにも殆ど人はいなく、向かい合った2つのフレスコ画の真下にある長椅子に座ってゆっくりと「ヤコブと天使の戦い」を見上げ眺めた。とても静かな時間だった。
教会の中にピアノの音が響いた。そういえば、教会の入口にピアノコンサートのポスターが貼ってあった。この日の夜、ここでピアノコンサートがあるらしい。
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モンマルトルの丘に聳えるサクレ・クール寺院。この日、モンマルトルに着いたのが朝早いから薄暗くて寒いのかと思っていたら、昼近くまで薄ら霧がかかっていた。寺院前の広場の階段のに立ち止まり、こんな風に写真を撮ったりしていると黒人が笑顔で寄って来た......これが「ミサンガ売りの男」。これには要注意ですね(^_^;)。バジリカ聖堂内は撮影禁止。内部は暗く、大きなキリストの像が両手を広げて立っていた。天気のせいか湿った空気と陰鬱とした重さがそこにはあった。聖堂の中は比較的黒人が多く、僕らの隣にいた黒人女性はキリストを仰ぎ涙をほろほろと流していた。白い石の壁の裏側は不思議と黒く、そのコントラストが目に焼き付いた。
さーて、塔に登ろう。ここの塔はミュージアムパスが使えない。自販機でチケットを買い、メトロの改札のように入り口を抜けた。
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クレープと言えばホイップクリームにチョコやフルーツの入った甘〜いものをイメージしていたのだけど、パリに来てずいぶんそのイメージ変わった。もちろん甘いクレープも売っているけれど、ハムやチーズ、ソーセージ、卵などの入ったしょっぱい軽食としてのクレープがあって、それが凄く僕らの好みだった♡
画像のクレープ屋さん(カフェの店先で焼いているんだけど)はシテ島からサンルイ島に渡る辺りにあったと思う。トマトやマッシュルーム、チーズの入ったヴェジタリアンというクレープもアツアツになったトマトがまたジューシーでとても美味しかった。クレープの折り方は店によって違うようで、ここは日本でも良く見る三角折りだけど四角く折る店もあった。店内からオーダーした人のを見ると、これが皿に盛られていた。甘いフルーツの入ったクレープだったようで、チョコレートシロップがドワーーっと掛かっていた。
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モンマルトルにあるダリ美術館"Espace Dalí Montmartreエスペス・ダリ・モンマルトル"。外観からは想像もつかないほど中は現代的なキレイな美術館でした。こちらは撮影禁止なのでここまで(^_^;)
実は、ここに入ったあたりからどうやら熱がある事を自覚してきてまして.....悲しいことにあまり記憶が.....。
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パリで連泊したホテルの直ぐ近くにレピュブリック広場(共和国広場)があった。広場内にはメトロの駅があって、その入口近くにはメリーゴーランドがある。平日はシートが被せられているのだけど、週末になるとシートは外され子供たちは嬉しそうにそれに乗っていた。大人はその周りに立ち、自分の子供が回って来たら手を振る、という風景は日本と何ら変わらないですね。
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街のあちこちで大きなハンバーガーのポスターを見た。おっと、パリでもマクドナルドか.....フランス人よ遊びは終わりだ.....なーんて言っちゃったりして、と思ったら、ベルギーのハンバーガーチェーンでQUICKクイックでした(^_^;)
クイックと言ってもレジには列が出来ていてそれなりに待たされます。でもそう思うのは日本のハンバーガー屋さんが早過ぎるからなのかもしれないな。僕の前に並んでいる人は、レジの横のトレイに注文したセットのドリンクとポテトだけが載っていておそらくハンバーガー待ちだったんだろう。まだお金を払っていないのに、そこでポテトを食べはじめていたりして.....自由だな、この人。僕はこんがり焼いた丸い食パンのハンバーガー"QUICK'N TOAST"のセットを注文、6.5ユーロ。美味しかったです(^_^)
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ステーキ&フリットと言えば「地球の歩き方・パリ」にも載っているフランスのカフェやブラッスリーでの定番ボリューム料理。ステーキと山盛りフレンチフライポテトが載ったそれを、今年の1月、僕らはパリで食ってやろうと思っていた。
パリに着いてから美術館ばかり忙しく廻り、4日目辺りで40度近い熱を出して丸一日寝込んでしまった僕は、翌朝、フラフラしながらも、マルシェを散策し、パリ市立近代美術館とパリのホームセンターBHVに行った。そのBHVのフードコートで僕が食べたステーキがこれなのだ。フリットではなくバターライスが載っているからステーキ&ライスですね(^_^;
僕がレジでステーキセットを注文すると、グリルの前に立ったおばさんが腰に手を当て、軽く腹を突き出し、台に置いてある何種類かの肉をトングで差してどれが良いか聞いてきた。僕が「サーロイン」と言ったのが通じたがどうか分からなかったけど、おばさんは僕が狙っていた肉を無造作に1枚取ってグリルに載せた。
おばさんは「ミディアム?」と聞き、僕は「レア!」と答えた。熱はあっても肉を食う自信はあった。
おばさんは何度か頷くように、任せておきなという顔をして肉をトングで押さえたり摘んで焼き具合を見ている。焼き方がワイルドだ。くわえ煙草が似合いそうだ。そう、小さい頃、商店街にあった焼きとり屋で焼き鳥が焼けるのを待っているような庶民的な感じが僕には身の丈で気持ち良かった。
付け合わせはマッシュポテトかバターライスを聞かれ、僕はバターライスを選んだ。
ソースはデミグラスかオニオンか聞かれ、デミグラスと答えた。
その場にあったなかで、最高にヘヴィーな一皿が完成したわけだ。
メルシー、と皿を受け取り、オーボワーと挨拶した。
おばさんは笑顔でオーボワーと答えた。
奥の皿はうちの奥さま用のロールキャベツ&マッシュポテト.......ひょっとしたらマッシュポテトの方がヘヴィだったのかもしれない(^_^;
内蔵が着いて来れるか自分でも少し心配になったけど、僕はこれをペロリと平らげた。美味しかった。
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