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Musée du Louvre ルーブル美術館

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パリに着いて2日目、この日僕らは1日中"Musée du Louvreルーブル美術館"にいました。水曜と金曜のルーブルは通常18時閉館のところ22時まで開いている。この日は金曜で夜遅くまで美術館に居られるから、どっぷりとルーブルに浸ることにしました。1日では回りきれないと思っていたけど、閉館時間まで目一杯歩き回ることでなんと1日で全てのブースを見て回ることが出来ました。ただ最後の方は足は痛く、見終わった時には放心状態でしたが。。「"コ"の字型」になっているルーブルの窓から見える広場とピラミッドは時間と共に表情を替えて、それを見ているだけも楽しいくらい。そんな1日をエントリーしてみようと思ったら削ったつもりでも凄い量の写真になっちゃいました。予め回るルートを考えていなかったので、効率良く回れたとは思えませんが、ざっと記録しておこうと思います。
まずは朝、メトロの駅から地下で繋がっている逆さピラミッドのある通路入口に着いたのが開館の9時5分前。開場待ちの列が出来てました。でもこの列はチケットを持っていない人用の列で、僕らは前日にミュージアムパスを買っておいたからこの列には並ばず、チケットを持っている人用の列へ行くと人は数える程度。ラッキー!
ルーブルはリシュリュー翼、ドノン翼、シュリー翼の3辺の「"コ"の字」になっていて、ドノンは地下、1階、2階まで、それ以外は地下から3階までが展示室になっています。「先ずはモナリザだろう!」と、ドノン翼2階を目指しました。

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朝一番のルーブルは所々に係員がいるだけでとても静か。いろんなブースを足早に抜け、先ずはモナリザを目指します。人がいない美術館を早足に抜けると、まるで夜の閉館後の美術館を歩いているような妄想でスリリングな気分が味わえますね。
この静かな石造りの通路のずっと先に「サモトラケのニケ」が見えた時には興奮せずにはいられませんでした。


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朝の光と静寂の中のニケは神々しい。
これだけでも朝来て良かったぁ。


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「モナリザ」のある部屋です。誰も居ないモナリザの部屋に入り、モナリザに近寄る厨房長、すると係員が配置に着きました。こんな静かな環境でモナリザが見られるのは嬉しかったぁ。
木製の手摺まで行けるのは係員だけで、観客はその手前のロープまで。
もうちょっと近くまで寄りたいな。


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この様に係員は両脇の壁に凭れているので、その部分だけ壁が変色してますね。
10分もしないうちに徐々に人が増えてきました。

さーて、回りますかー。

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先ずはドノン翼2階を回ることに。
ドラクロアのあるフランス絵画の大作ブースです。


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窓から見た朝の景色。
この日はメトロから直接ルーブルに入っちゃたのであまり感じませんでしたが、外は小雨も降ってるようで相変わらず寒そうですぅ。


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ドノン翼の中庭にはコンテナが並びクレーンがあるスペースが。
きっとここで作品が積み込まれて世界中の美術館にレンタルされていくんでしょうね。そんなことにも感動したりして。


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イタリア絵画とスペイン絵画のブースも割りとゆっくり回りました。
ここだけでも凄い量です。10時を過ぎるとガイド付きツアーが増えてきました。それぞれが世界各地の言葉で解説していてちょっと傍耳立てるのも楽しいな。近寄って聞いているとガイドさんはちょっと嫌な顔します。そりゃそうだ。
画材を持ち込んで名画の模写をする人達も何人か。ギャラリーが取り囲んで描き難くないのかなぁ。


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雨が上がりちょっと青空が見えてきました。
パリに来て初めて見る青空と陽の光。窓の外のセーヌ川が眩しく光ります。


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11時を回ったころモナリザの部屋は人集り。
朝の静けさはもうありませんね。


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ドノン翼からリシュリュー翼に移動してマルリーの中庭へ。
リシュリューにはもう1つビュジェの中庭もあってその周りは、地下、1階、2階とフランス彫刻の数々。
途中、お腹が空いたので地下通路を出たところにあるフードコートへ。


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フランス彫刻とナポレオンの居室を見終わった辺りで実感してきました。
やっぱりルーブルは凄い作品量だ。
まだ半分どころか1/3くらいしか見られてないんじゃないか。


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リシュリュー2階の中世・ルネッサンスの工芸ブースから3階のルーベンスのホールのあるオランダ絵画、フランドル派、ドイツ絵画ブースへ。デューラー人気あったなぁ。


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ここもリシュリュー3階のフランドル。
フランスやイタリアの神話や聖書を題材にした内容の絵画から、フランドルの風景や庶民の暮らしを描いた絵画に移動して来ると自然と少し息が抜けて気持ちが楽になってきた。
写真右、外国人も携帯で写真を撮っているのが今月、上野の国立西洋美術館に来るフェルメールの「レースを編む女」ですね。

ここで足が疲れてきちゃったのでお茶することに。
何箇所か簡単なカフェブースはあるんですが、やっぱりちょっと割高だったり席が空いてなかったりします。地下通路にスターバックスがあって、勿論ここも人気ではあるんですが、ゆったりと配置されたソファがあるのが疲れた体には堪らなく嬉しい。それにフラペチーノみたいに冷たい飲み物も気分転換にも良いし、大容量(^_^) ここでこの後のコースの計画を練りながら30分ほど休憩。かなり集中力と体力を回復。自由に閲覧出来る本棚にルーブル美術館の日本語訳もあるので、まだ見てない作品のチェックもし易いですね。

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シュリー翼への通路にある、とても人気のないルーブル宮の歴史ブースから中世のルーブルブースへ。そして企画展示室では「小さなデッサン展-漫画の世界でルーヴルを」が展示されていました。ここによるガイドツアーは皆無とみた。


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シュリー翼1階の古代ギリシャブースでのミロのヴィーナス


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陽が傾き西日があたるルーブルも美しいですね。


200901230053.jpg200901230054.jpg200901230055.jpg階段ブースでいきなりキーファーの作品が。ちょっとビックリ。


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シュリー2階のイギリス絵画、ブロンズ、土器、ギリシャ陶器などなど見てから3階のフランス絵画へ。


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いよいよ外は暗くなり、ライトアップされました。
偶然にもパノラマ風になってますね.....一部重複してますけど(^_^;)


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このくらいの時間になるとガイドツアーは居なくなり、やはりカップルが増えてきました。
ルーブルには小さな展示室もアチコチにあって......ひょっこり入るとチューしてたりするんですよねー、これが(^_^;)


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シュリー3階の17〜19世紀のフランス絵画もさすが作品量多し。


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コローの「モルトフォンテーヌの思い出」です。


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ここで2度目のフードコート。
昼に来た時には超満席でしたが夜は空いてます。6時くらいだったのですが、所々閉まっているブースも。このフードコート、世界の料理が食べられると言うコンセプトのようで、トルコ、フランス、スペイン、イタリア、チャイナと、スイーツのブースがありました。昼来たときはスペインブースでパエリアとバーベキューみたいなセットを食べましたが、今回はフランスブースのローストポークとスッキー二のグラタンです。


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夕飯も食べたし。ドノン翼地下の10世紀〜16世紀のローロッパ彫刻からのラストスパート。
左が「マグダラのマリア」表情がいまいち......ビミョウ.....。
ドノン1階の北ヨーロッパとイタリア彫刻ブースへ。


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ここからドノン→シュリー→リシュリューと1階部分を回りました。
ドノンのイタリア彫刻からエトルリア、シュリーのファラオ時代のエジプト美術、東方美術、古代イラン美術、そしてリシュリーのメソポタミア美術です。


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このころ、中庭では何やらパフォーマンスがはじまり人集りが。


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シメに選んだのはメソポタミア美術ブースのハムラビ法典
これで全てのブースを回ることが出来ました。なんという達成感(^_^)
最後はやはりピラミッドから外に出ることに。
出口のあるピラミッドの内側から見たルーブル、キレイです。


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閉館時間。
冬の夜の寒さが少し心地よく感じるのは美術漬けの一日でオーバーヒートしたのかもしれないな。
でも、次に来る機会があったら今度はのんびり見てみたい。

ルーヴル美術館公式サイト(日本語版)
http://www.louvre.fr/llv/commun/home.jsp

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Comment(2)

ニケ!いいですね~~。

それにして、ミュージアム中毒!になりそうですね。
中年にはキツイかもしれないなぁ~~。
我が家では、ピックアック方式で見るんですが、こんなにあったら、待ち合わせも大変ですよね。むむむ・・・・・フランス語も出来ないし。
でも、見てみたいなぁ~~

写真が許可されるんですね。
イタリアでは、かなり規制が厳しくなってきたようで昔の写真が貴重品です!

OIL:

marianaさん、どうもです!
え、イタリアじゃ規制が.....残念ですね。
もっとも、僕がシスティーナ礼拝堂に入った時も、フラッシュ禁止だっていうのにあちこちで光っていたりして、その日は割りと頻繁に「ノー!フラッシュ!」って叫ぶ係員がいたなあ。
悪意が無かったとしても自分のカメラの操作が分かっていないというのも迷惑に繋がるんだなと思いました。

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2009年02月13日 08:29に投稿されたエントリーのページです。

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