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サクレ・クール寺院の塔の上から

200901270020.jpgモンマルトルの丘に聳えるサクレ・クール寺院。この日、モンマルトルに着いたのが朝早いから薄暗くて寒いのかと思っていたら、昼近くまで薄ら霧がかかっていた。寺院前の広場の階段のに立ち止まり、こんな風に写真を撮ったりしていると黒人が笑顔で寄って来た......これが「ミサンガ売りの男」。これには要注意ですね(^_^;)。バジリカ聖堂内は撮影禁止。内部は暗く、大きなキリストの像が両手を広げて立っていた。天気のせいか湿った空気と陰鬱とした重さがそこにはあった。聖堂の中は比較的黒人が多く、僕らの隣にいた黒人女性はキリストを仰ぎ涙をほろほろと流していた。白い石の壁の裏側は不思議と黒く、そのコントラストが目に焼き付いた。
さーて、塔に登ろう。ここの塔はミュージアムパスが使えない。自販機でチケットを買い、メトロの改札のように入り口を抜けた。

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入り口は自動改札だし、係の人は塔の上にも居なかったので妙に静かだった。
黒ずんだ回廊から見えるパリの町並みの先は霧の中へと溶けていった。

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景色が霧に隠れていると、視覚で得ることの出来ない情報を補おうと頭の中で想像力が働く。霧の中の風景は少し怖くもあるけれど、僕にとっては視界が開けているよりも魅力的な自然現象だ。

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サクレ・クール前の広場方面。
お、団体さんが登って来たぞ。ミサンガ売りよ、仕事じゃ、仕事じゃ。

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僕の好きな映画のなかの1つにテオ・アンゲロプロス監督の「ユリシーズの瞳」ある。ラストの霧のシーンを思い出すと今でも胸が締め付けられる。そういえば、アテネ出身のアンゲロプロスはパリのソルボンヌに留学したけど退学、パリ高等映画学院に入学したけど放校処分を受け、ギリシャに帰国している。このパリで何があったのかな。
そして、霧と言えば最近見たスティーブン・キング原作の映画「ミスト」ってのもあったなぁ........あれは、ないな(^_^;)

Basilique du Sacré-Cœur
http://www.sacre-coeur-montmartre.com/

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2009年03月03日 10:52に投稿されたエントリーのページです。

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