ロワシーバスでパリに降りたのがこのオペラ座(オペラ・ガルニエ)の横だったっけ。
何度も映画化されたガストン・ルルーの怪奇小説「オペラ座の怪人」の舞台になったのも、ここオペラ・ガルニエだ。オペラの上演はオペラバスティーユがメインの会場になり、回数は少なくなったようだけど、ここでもまだオペラが観られるようだ。オペラも観てみたいけど今回は見学だけ(^_^;)
開館時間まで時間があったので辺りをぶら〜り散歩していると、誰か話しかけてるよ!と厨房長が言う。振り返ればおばさんがこっちを向きながら地面を指さして何か話しかけている。なんだ?と聞くと、おばさんはナプキンリングのような金色の大きな指輪を拾い上げて、あんたが落としたんじゃないか?と言う。落としてないよ、僕のじゃない、と言っても、これはゴールドだ、あなたはラッキーだ、持って行きなよ、といってリングを僕に手渡した。いらない、と言っても、これはラッキーだから、と言って押し付けて来る。わかったよ、ありがとう、と言ってリングを受け取り、歩き始めるとまた近寄ってきた。お腹が空いているからサンドイッチを食べる金をくれ、と言っているようだ。なんだ、そういうことか。お金は持ってないからこれでどうぞ、と、リングを返した。リングはおばさんの商売道具だった。
この辺りは観光客が多いから.....と思いながらも、あれじゃ稼げないだろうなぁ.....。
さて、気を取り直して、ガルニエ見学の入口へ向かった。
シャンデリアの灯りのみの薄暗い内部は重厚感があり、独特な雰囲気が漂っている。きっと夜になると絢爛豪華ながら、もっと凄みのある空間なるんでしょうね。
このシャンデリアの電球って昔は全部キャンドルだったのかなぁ。
2階のベランダに出ました。通り中央にあるメトロの入口からオペラガルニエを撮影しようとしてる人がいますね。僕が撮ったこのエントリーのトップにある画像もそこから撮ったものです。
彼らの写真の中に僕らも写ってるかなぁ〜(^_^)
ベランダの手摺から乗り出して上を見上げるとそれぞれのブースの上にはモーツァルトなど音楽家の名前が記されていました。
舞台上では上演準備の打ち合わせみたい。
この客席が満席になった状態を想うだけで古からの観衆の興奮が伝わってきそう。
これが観たかったのだ。
客席の天井にある、シャガールの描いた天井画。
このオペラガルニエの屋上では蜜蜂を飼っているのだそうで、売店で蜂蜜が売られていました。小さな瓶に入っていて11ユーロちょっと。ちとお高いですね(^_^;)