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ズィビレ・ベルゲマン展/栃木県立美術館

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本当なら21日が最終日だった栃木県立美術館のズィビレ・べルケマン展は地震の影響で15日で終了した。僕は地震の前に見たから良かったんだけど、なかなかエントリーしないうちに地震が来て、現在、栃木県立美術館は計画停電の都合もあって閉館中でもある。
僕はこの企画展ではじめてこの写真家を知りました。
旧東ドイツの女性の写真家で、ファッション写真を多く撮っている。
最近、何の理由か分からないけど思考を纏める集中力に欠けているので、ざっくばらんに記憶をメモ。
記念碑シリーズは良かった。マルクスとエンゲルスの記念碑の成立についてのドキュメント。9枚の写真。映画のシーンを見ているよう。そう、モノクロで撮られた作品の多くは、一瞬を切り取ったというのではなく、時間と物語を閉じ込めたような印象を持った。リアルを感じた。その場所そのものというような写実的なリアルではない作家の見たものを確実に閉じ込めたリアル。けっこう多くの作品が微妙に右肩上がりに思えた。
1979年のテュイルリー公園、パリ、は、テュイルリーとルーブルのあるパリ中心の公園で人は誰もいない、その真ん中にただ犬が立っている。淋しさ、静けさ、広さ、あの公園はこんなに静かだったかな、と思うくらいだけど、いい。1999年、シバーム、イエメン、も犬が一匹。こっちはゴツゴツした岩だらけの岩の上で何かに吠える直前、という姿。岩以外に何も無さそうな場所で、犬と写真家以外の何かの存在を感じる。
栃木県立美術館はカタログをあまり作らない代わりに、毎回、無料の冊子を作って配布している。これってスゴイ。でもカタログも欲しい。

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2011年03月21日 23:22に投稿されたエントリーのページです。

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