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小林達也「モトメヨ ステヨ」/殻々工房

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殻々工房で小林達也さんによる「モトメヨ ステヨ」展がはじまりました。
本来、抽象とは表現方法であって目的ではありません。絵画や言語で何かを表現する際、その表現は具象(体)的なのか、抽象的なのかというもののひとつだと思います。
モチーフを具体的に描画した場合、リアリティというものを感じやすくなります。
それが実際にありえない風景だったり、写実的でなかったとしても、テーマとモチーフによって構成される絵画の世界がリアルであればその中に引き込まれることがあります。
小林作品にはモチーフがありません。
例えば、この作品は何をイメージして描かれたのか、というものはないと思います。
画面に何かをのせたところから始まり、そこから生まれた視覚的な手触りを広げ、重ね、削り、貼り、線を引き、塗り、その作業は丁寧に重ねられ、計算されたように偶然を求め、作品の表面からそれらは複雑に見え隠れします。
巧みに構成された視覚的刺激が鑑賞者の視覚と結びついた時に、鑑賞者の視覚は作品の随所に埋められた刺激を感じ、視線は表層を無意識に漂うかと思います。
独特なリズムと色彩で、視覚的なものだけを追う誠実な抽象絵画だと思います。

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2011年10月12日 14:52に投稿されたエントリーのページです。

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