今年は冬のうちから、夏は花火大会に連れて行ってあげようね、って、花火が大好きな僕の家族と約束していたので、夏の忙しい時期ではあるけど、ギャラリー展示中の作家さんも居ない展示替え期間中ということも重なって、地元の那須野が原ふるさと花火大会に行って来ました。
2年に一度のこの花火大会。
打ち上げ場所は那珂川の河川敷にある公園で、そのグラウンドの芝生の上に寝っ転がりながらのんびりと間近に見られるのが素晴らしい。
徐々に陽が陰り、人が集まり、花火があがる。
夜店の明かりだけが鮮やかに明るく、浴衣姿の若者たちも危なっかしく楽しそう。
非日常だからこそ、眩しく切ないもののようにみえてくる。
芝生の上でブヨに刺されながらも、川の上を流れてきた風は涼しく気持ちがいい。
花火に合わせて小さな子供達が遠吠えのように騒ぎ、大人達も歓声をあげ拍手を送る。
うちの実家のほうでも同じ日に花火大会があったようだ。
花火大会を体感すると、何となく夏もひと段落したような気持ちになる。
一夜明け、ベッドから起きて見た窓の向こうに、赤い萩の花のつぼみが見えた。