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福島現代美術ビエンナーレ/福島空港

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福島空港で23日まで開催中の福島現代美術ビエンナーレに行って来ました。
僕の住んでいる那須からは県は違えどとても近い。
福島空港は開港15周年記念として福島県須賀川市出身の円谷英二氏の(株)円谷プロダクション及びサークルシュワッちの協力によりターミナル内はウルトラマンがいっぱい。そのウルトラマンのあるところ、ヤノベケンジ氏の「トラやん」とのコラボレーションが見られます。楽しい。
ヤノベケンジ氏の大きな「sun child」、防護服の胸のカウンターは表示されず、ヘルメットを外した表情は何かを達成したかのように輝かしい。ここ福島で見ているからだろうか、なんだか胸にグッとくるものがある。
今回の福島現代美術ビエンナーレのテーマは「空 SORA」、震災復興記念として国内外のアーティストと福島大学の学生による作品が空港ターミナル1、2、3Fと道路を挟んだ公園内に多数展示されている。
個人的に、震災復興というと地震の直後から「元気をだそう」とか「絆」とか「がんばろう」なんて言葉を使うのを目にするのがあまり好きではなかった。
素直な気持ちもあるんだろうけど、捻くれた自分には表面的なもののように思えたり、それに、元気出してがんばってるのに、他所から来た人に「那須も元気だしてがんばりましょうよ」と言われることほどやる気を無くすことはないよ、と思った。
美術にはそういう押し付けがましいものが、あまりない。
今回、改めて美術っていうのはいいもんだな、と思った。

震災以前に作られた作品も多く展示されている。
河口龍夫氏の作品は震災以前に幾つもの美術館で何度も見たことのある作品「DARK BOX」などがある。しかし、今回のビエンナーレで見た時に頭の中に浮かび上がるものは、震災前では想像もしなかったものだ。
作品には手が加えられてない。
展示してある場所は変わった。
でも一番変わったのは僕なんだ。
作品は見る人の経験や知識によってこんなにも変わるものだんだと思った。
また変わることのできる作品があるんだと思った。
福島という場所で、震災とその後の現在に対して正面を向いているこの展覧会はとても意味のあることで、福島で開かれることも大切なのだと思った。

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それぞれの作品の感想をメモしていくと大変なので今回は何枚かの写真だけ。。
地震だったり、原発だったり、放射能だったり、対峙した作家の形が作品として残る。
饒舌であったり、無かったり。

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スカイデッキと庭園にあった母袋俊也氏の作品。

今回、このビエンナーレの実行委員長をされている渡邊晃一さんにとっても久しぶりにお会いできた。久しぶりになのに不思議とそんな感じがなかったなー。アート鯉のぼりについてもご説明いただき、何らかの形で参加させていただこうと思っています。

福島現代美術ビエンナーレ
http://www.wa-art.com/bien/bien2012/index.html

鯉アートのぼり
http://wa-art.com/koi/

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2012年09月15日 22:48に投稿されたエントリーのページです。

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