ナポリでの宿泊先がサンタルチアだと、毎日通るかもしれないプレビシート広場。
サンタルチア通りにもバス停はあるんだけどこの先のガッレリア近くのほうがバスの路線が多いから朝はバス停目指して、とはいえ、ナポリのバスは本当に当てにならなかったのであまり使えませんでしたが......。
いつも閑散としていたプレビシート広場。
サンパオラ教会と王宮のファサードが広場に面しています。
王宮の隣りにはサンカルロ劇場、ガッレリアもあり、そこから庶民的なお店や教会の密集したスパッカナポリにも入っていけます。
サンタルチア地区にホテルを取ったのは、サンカルロ劇場に行くのに歩いて行けるから。
夜中に終わって歩いて帰れるというのは鼻歌出るくらいに幸せなのだ。
東京だと蛍光灯の明かりの電車に乗った時に現実に引き戻される。
旅先くらいは劇場から歩いて帰れる距離にホテルがあるといいな、というのが今回の旅のホテル選びでもありました。
せっかくだからサンパオラ教会に入ってみよう。
ここもファサードは修復中でしたが、王宮とサンカルロ劇場のファサードも修復中でそっちは囲いの中、特に写真もとりませんでした。
中はかなり広く暗い。
ここはパンテオンを模して作られたのだそうだ。
たしかに構造は似ているけど、パンテオンほどの非現実的な感覚はなかったかな。
なんてしていると、なぜかうちの奥さんがおじさんに怒られている。
ここの管理の人らしい。
写真を撮っちゃいけないようだ。
このように、僕も撮ってしまった。
おじさんは警察を呼ぶ、といって携帯電話(ガラケー)を取り出し開いてみせる。
ちょっと、ちょっと、と止めて、ごめんなさい、と謝る。
なかなか聞き取れなかったんだけど、どこから来たんだ、聞かれているらしい。
日本です、と答えると、あー、日本か、、というリアクションだ。
よく分からないけど、なら仕方がない、というリアクションになり、こっちへ来い、手招きされガラスケースに入ったポストカードやブックを指差す。
ほら、と見せられたブックを開きながら、パパだ、パパだ、という。
あー、パパだ、と相槌を打つ。
これは何か買っていけ、ということだと悟る。
これ幾ら?と聞いてみる。
10ユーロだ。
.........高い。
これは?とポストカードを指差す。
1ユーロだ。
それください。
うん、うん、ほら。
はい1ユーロ。
よし行っていいぞ。
金額じゃないんだな。
罪の罰としてありがたいものを買わされた、冬のナポリ。