ブルージュは街じゅうに水路が張り巡らされた中世そのままのような都市で、
その外周をぐるりと丸く大きな運河が囲んでいる。
外周の運河は大きな貨物船がゆっくりと通っていた。
運河に掛けられた橋はその都度上げ下げされる。
僕らの国では最近あまり見かけなくなった踏切と同じ感覚だ。
日常にはない風景だから、そんな彼らの日常を眺めているだけでとても楽しい。
9世紀、外周の運河にはノルマン人の襲撃に備えて城門が作られた。
水路で作られた城郭都市のようだ。
ホテル近くのバス停からバスに乗り、最寄りの城門まで来た。
城門の先に白い風車が見える。
運河沿いには幾つか風車があるらしい。
この日は、ゆっくり運河沿いを歩きながら風車と城門を見ることにした。
土手の上を歩いて風車へ。
天気が良くて気持ちがいいな。
はしごの上のドアは鍵が掛かっていて開けられませんでした。
土台の構造を見ると、この風車は風向きに合わせて回転できるんですね。
あっちにも風車が見える。
両方とも運河を背にしているということはどちらも東を向いています。
動いてないから実際にはどうかわかりませんが、東から風が吹いてくるのかな。
穏やかな運河だな。
魚釣りしてる人がいないから魚はいなんだろうか。
茶色い風車に到着。
風車にはそれぞれ名前が付けられていて、これは聖ヤンスハイスというらしい。
さっきの白いのはボンヌ・シェールだそうだ。
澄んだ空気と光。
この日のこの運河沿いの景色が、今回のフランドルで一番心地よいものだったかもしれない。
晴れた日のフランドルの冬の光って硬質な明るさを感じます。
2月に咲く桜。
近くにはベンチではうたた寝する老夫婦。
街の中を流れてきた水路が外周の運河と合流する手前。
この歩道橋はワイヤーの巻き上げで昇降するんでしょうね。
内側から外側に回転するみたい。
船こないかなぁ。
城門発見。
ヘント門だそうです。
ヘント門から運河を渡った大通りにバス停があるのでそこまで行くことに。
また踏切。
船が通りまーす。