ヨーロッパって陸続きだけと国によってホテルのモーニングのボリュームが違いますね。
今回のブルージュでのホテルは僕らにしてはお高めだったのですが、オフシーズンでかなりの割引でお得だったので、そこで一番リーズナブルな屋根裏部屋に泊まりました。
ここの朝食はフルホットビュッフェで美味しかったです。
これだけあれば夜ならワイン1本飲めるんだけど、といつも思う(笑
ヤン・ブリトーJan Britoというホテルなのですが、オフシーズンということでガーラガラ。
3日間の滞在でしたが、スタッフの対応は落ち着いていてフレンドリーで、心地よくのんびりできました。
もともとは貴族の館だそうで、このレストランも趣があるというか、清潔だけど絶妙にやれていてブルージュの街の印象と被ります。
ブルージュはヴェネツィアよりも退廃的ではないけれど、やっぱり似た雰囲気がありますね。
ということで、また三島由紀夫がヴェネツィアを上手いこと表現した一節を思い出しておこう。
「建物がまた、健全な趣味の簡素な建物ではなく、バロックまがいルネッサンスまがいの装飾過剰のものばかりだから、こうした町の印象は、老貴婦人が、ボロボロのレエス、裾の腐りかけた夜会服を身にまとって、立ったまま死んでゆくのを見るようである」
読み返すに、ヴェネツィアの独特な暗さにはたまらなく魅力を感じます。
それに比べるとブルージュは健全だったな。
ホテルをチェックアウトし、スーツケースを転がしてマルクト広場へ。
見納めだなぁ〜。
マルクト広場のヒストリウム前が駅に向かうバスのバス停です。
この後はまたゲント駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、「奇跡の子羊」の修復をしているゲント美術館へ行ってから、この夜の宿泊先アントワープへ向かいます。