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上坂浩光天体写真展 -宇宙の中のわたしたち- / 殻々工房

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映画監督であり天体写真家でもある上坂浩光さんによる
天体写真展「宇宙の中のわたしたち」が殻々工房でスタートして1ヶ月が過ぎました。

8月はどうしても波に流されるように過ぎてしまうもので、
9月は流れから這いつくばって岸に上がり 足の裏の感触を確かめながら、
上坂さんのレンズを通した宇宙をゆっくりと鑑賞しながら過ごしたいと思っております。
↑大袈裟だね。

会期は9月27日(水)までです。

9月17日(日)の夜はカラカラにて上坂氏のお話を伺いながらのイベント上映があります。

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上坂浩光作品 "MUSICA"上映 料金1500円・全席自由(ワンドリンク付)
18:30開場
20:00イベントスタート

那須はとてもきれいに星が見える場所だと思っています。
真夜中に空を見上げれば、牧草地の上には手が届きそうなくらいに明るく星が瞬いています。
満月の時は影がはっきりと見えるくらいに明るい夜のなかを歩くことができます。
今回の作品は上坂さんが那須に作られたプライベートの天文台から撮影されたものです。
那須から見上げた空の先の宇宙を見ることが出来るのです。

今回のイベントで、ぜひ楽しみにしていただきたいのは、
上坂さんの解説を聞きながら作品を見たときの驚きなのです。
写真を見ただけでは想像できないスケールが宇宙にはあります。
こんなスケールの大きなものが僕らの見上げている空の先にあるのか、という、僕らが実際に目にしていないと存在は知っているけど実感がない宇宙を近くに感じていただけたら、この企画は大成功なのだと思っています。

トークイベントでは、コンパクトデジタルカメラでの撮影のコツや、超新星爆発の変化の様子をスライドで見せてくださるそうです。

開場からスタートまで長めに時間を取ってありますので、グラスを傾けながら作品をご覧いただき、リラックスして過ごしていただけたら幸いです。
上坂さんも開場からいらっしゃいますので、タイミングが合いましたら撮影や宇宙や星についての質問や歓談をお楽しみいただけたらと思っております。

当日、会場は椅子のみの上映メインの会場となりますのでフードのご注文はお受けできません。
予約制で小さなおつまみプレート(500円)の注文を承ります。(数に限りがあります...)
少しだけサンドイッチなどもご用意いたしますが(クーロンヌさんへの外注です)、お腹が空いている方は軽く何か召し上がってからのご来場をお勧めします。
よろしかったら麺亭コバさん経由でカラカラという那須の夜のフルコースもオススメです。(笑)
ワンドリンク付きは専用メニューから、2杯目からは通常のドリンクメニューからお選び下さい。

席は全席自由とさせていただきます。
おつまみプレートをご予約の場合でも、スタンディングになる可能性がありますので予めご了承ください。

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作品購入希望の方はお気軽にご相談ください。
今回は展示作品の販売ではなく、新たにプリント、額装、上坂氏のサインをした上でのお渡しとなります。
展示中の作品の中で一枚だけ、ハワイ島にある国立天文台のすばる望遠鏡によるアンドロメダ銀河の写真があります。この作品もご購入いただけることになりましたので、ご興味のお有りになる方はこの機会にぜひ。


さて、大切な告知はここまで。
ここからは いつも通りに話は逸れますので、お急ぎの方は流してください(笑

日本に初めて象が来たとする記録があるのが室町時代の15世紀だそうです。
↑ね、大きく逸れたでしょ。(笑)
きっと、この時は極一部の日本人だけが見られたのでしょう。
仏教伝来が飛鳥時代の6世紀だとすれば、仏教によく登場する象の存在くらいは多くの日本人が何となく知っていたのではないでしょうか。しかし、彼らにとって、それはほぼ想像上の動物だったように思います。
そして、18世紀の江戸時代に入り、8代将軍吉宗への贈り物として日本に来た象によって、当時江戸に住んでいた庶民が目にする機会が訪れます。
日本の美術を見ていると、象に見えない象がよく登場します。
日光東照宮にある「想像の象」も、まるでドラゴンのようにどこか恐ろしさを持った想像上の動物だし、伊藤若冲のコレクションをもつプライス氏が東日本大震災復興支援として日本に持って来てくれた作品群の中に見る可愛らしい象についても、若冲が想像で描いたのではないだろうか、との解説があったように記憶しています。
現代、動物園に行けば象や犀が見られるようになりました。
彼らも実際に象を見ていたら作品は大きく変わっていたことでしょう。

僕が生まれる前から有人宇宙飛行が行われ、
映画では2001年宇宙の旅や、スターウォーズ、第9地区、エイリアンにWALL・Eウォーリーなどなどなど、ストーリーの中で宇宙なんて当たり前のように設定されているけれど、正直、僕にはそのスケールに対する実感というか正しい理解がなかったんです。
今回の展示を見ながら上坂さんに幾つか たわい無い質問したことがあります。
この写真の中に地球を置くとしたらどのくらいの大きさですか、とか。
それはそれは、見えないくらい という 笑っちゃうくらいに小さなものでした。

普段、僕は大きさや距離を認識する時にメジャーを使ったり、知っているサイズの何個分、とか行ったことのある距離の何往復分、という比較をしています。
東京ドーム換算は僕にとっていつも実感のない比較なのですが、何かと比較して分かりやすくしていることに気づきます。
宇宙はあまりに大きく、距離は光年で表記されます。
光が1年間(1ユリウス年)に通過する距離だそうです。
1光年は9,460,730,472,580,800m。
ざっと約9.5兆キロメートルです。
↑もう実感できない長さでフリーズしちゃう。笑

上坂さんの解説を聞きながらだと、
この辺りのスケールが少し分かりやすく感じるのがとても楽しいところなんです。

そのうち、僕らが宇宙に行けるようになって、
地球のサイズを目視できたり、太陽とは違う明るさに包まれた時には、美術における風景画というカテゴリーも変わってくるのだと思います。
個人的には、この部分がとても興味深く、これも風景のひとつなのだと思いながら日々眺めています。

文末になりましたが、
今はまだ誰でもが見られるものではない宇宙をこうして見せて下さった上坂ご夫妻に、そしてまた、この機会を作ってくれた故・菅野氏に感謝しております。

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2017年09月09日 12:24に投稿されたエントリーのページです。

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