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うれしいひなまつり

節分も過ぎ2月も後半になった頃から、スーパーなどで「うれしいひなまつり」を耳にするようになる。その歌詞、2番。 ♪ お内裏さまと おひなさま 二人ならんで すまし顔 お嫁にいらした ねえさまに よく似た官女の 白い顔 ♪ 僕はこの歌詞をこう思っていた。

「官女の白い顔が、兄と結婚し親や自分と同居し始めた義理の姉によく似ている」と。なーんて意地の悪い小姑なんだ。義理の姉を官女に見立てて自分はお雛様気取りか。
ところが、厨房長の見解はこうだった。「三人官女の白い顔が、お嫁に行ったお姉さんによく似ている」と。なるほど、それも解る(いや、それが正解だと思う)。「いらした」という言葉をどう取るかによって意味が変わってくる。「行かれた」と「入らした」では「ねえさま」という人間が違ってしまうのだ。
じゃあ、「いらした」をお嬢様言葉のようなものだったとして「行かれた」で考えてみよう。
女雛ではなく官女を見て、嫁いだ姉を思い出すところから姉の嫁ぎ先での立場が忍ばれる。姉を「ねえさま」と呼ぶくらいだから、その言葉遣いから裕福な家庭に育った娘だと想定すると「官女」として嫁いだその背景には、その家庭にかつてあった大きな経済力の衰退をイメージさせる。父親の仕事が上手く行かなくなったのか事故で無くしてしまったのか........桃の節句に桜の園を思い出す。
しかし、ちょっと調べてみれば、官女とは単なる召使いではなく、宮中で姫に仕え、歌を詠んだり家庭教師もできる立派な職業だったようですね。

だからと言ってそれがめでたいかといえば.......もういいでしょう、うれしいひなまつりなんだから。

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Comment(4)

yuko:

単に、甘酒飲んで、ひなあられ食べて満足している私と違いますね。karakaraさんの追及してる点は。(笑)  

今年はご馳走を何も作りませんでした。娘はおりませんが、来年は、自分のために、ケーキを買って、蛤のお吸い物をつくって、桃の節句をお祝いしようかな。

OIL:

yukoさん、こんにちは。
いつも何も追求しきれず結果も出せず、ただただ妄想する日々です。
御馳走でお祝い、良いですね〜(^^)

kass:

この歌、メロディが暗いですよね。
「明かりをつけたら消えちゃったー 
 お花をあげたら枯れちゃったー
 五人囃子は死んじゃったー(!?)
 今日は悲しいひなまつりー」
なんて替え歌が小学校時代毎年流行ってました。

何かと妄想の余地がありますよね…

OIL:

お、そういえば聞いたことありますよ、小学校のとき。

こちらのブログにこのような記事を見つけました。
哀しきひなまつり/二〇世紀ひみつ基地
http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-44.html

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2008年03月03日 23:11に投稿されたエントリーのページです。

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