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KEITH JARRETT SOLO 2008/ Bunkamuraオーチャードホール

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朝6:37の高速バス始発に乗って東京へ。今日はキース・ジャレットのソロコンサートを聞くため仕事を休んで東京に来た。でも、ついでだから朝からあっちこっちの展覧会を歩き回った。夕方、渋谷Bunkamuraのオーチャードホールに着いた。足は痛いし喉も乾いたからコンサート前にBunkamuraのパニーニ屋前の簡単なテラス席で、イチョウ並木を眺めながらビールを飲んだ。旨かった。風が気持ちよかった。
前回の池袋のソロでは妙に緊張しちゃったのでリラックスしたかったのもある。開場とほぼ同時に席に着いた。寝不足とアルコールの力で始まるまで席で船を漕いだ。これがまた気持ちよく、とても幸せな夜のはじまりだった。
正直いうと、最初の曲は殆ど入り込めなかった。まるで初めて読む小説のように、作者の言い回しに慣れてないから冒頭の何頁かの内容が頭に入りにくい感じでもあった。
しかし、その後から休憩を挟んだ後半部分、そしてアンコールの5曲。美しくて、流れるようで、あっという間に時間が過ぎた。キースジャレットの創造の場と時間を共有している事が貴重だった。広すぎないオーチャードホールも僕には居心地が良かったのかもしれない。何なんだ、この幸福感は、と何度か思った。
カーテンコールでは精一杯拍手をした。僕は大きな音の口笛も吹けないし、大声を掛けることも出来ないから、静寂と拍手が観客としての僕の表現だと思った。5回のアンコールはお強請りのようでもあるけど、キースが止めたければいつでも止められるんだからそれまでは拍手し続けようと思った。僕の席から見える範囲では誰1人として会場から出なかった。会場が熱くなり汗の臭いがした。
前回、即興演奏という創作の妨げになるような観客の態度が話題になった。今回だって気にならないではないし、決して褒められたもんじゃない。こんな事、あまり書く気もしないんだけど、壇上のキースからカメラ(携帯かな)で写真を撮らないように注意されている人がいたようだ。これは咳払いをミュートするしないのレベルじゃないよな。僕が会場側だったら即退場だけど、キースは優しかった。申し訳ないと思った。帰りの受付でパンフレットを買った。一部3000円、A4サイズの鞄には入らない大きなサイズ。雨に濡れないようにジャケットの中に入れて歩いたが、折れないように仕舞うにはB4でも無理、A3サイズかな。

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Comment(2)

fuRu:

ややや。
やはり、行っておられましたね。
iGaさんも書かれていて、こうして二組の方のお話を読むと、無理してでも行った方が良かったかな、なんて思っています。σ(^_^;)

OIL:

iGaさんのおかげで我が家ではすっかり毎年の楽しみのようになってきています。
年に1回くらい、そんな理由で休んだっていいじゃんか、と開き直っておりますので、次回もまた楽しみにしているところです(^_^)

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2008年05月18日 23:39に投稿されたエントリーのページです。

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