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排水管が詰まってみて思う

20090109002.jpg店のカウンターの流しからグリストラップに繋がる排水管が詰まってしまった。最近、流れが悪いなぁ、とは思っていたのだが、ついに完全に流れなくなり作業場の床にまで溢れ出てしまった。。特に異物を流した覚えはないので、原因は油脂が固まり排水管を塞いでしまったに違いないとして何か対処しなければ、とは思ったものの開店直前、店は休みたくないし.....。排水管に水を流さないように洗い物をした水はポットに貯めて、厨房に運び、塞がっていない排水管の流しに流させてもらう事にした。
この詰まりは思ったより頑固でこの状態で3日間営業したのだが、これはかなり疲れると同時に、日頃使っている水の量を実感するのでした。やっぱり、家事で使う水量と、業務用の水量はかなり違うんだよなぁ。

那須に来てから環境のことを我が事として考えるようになった。下水道がないから排水は浄化槽で分解しなければならない。だから劇物を流せばバクテリアが死滅して汚水を分解出来なくなり浄化槽から悪臭がするようになる。それが地下浸透式であれば汚水の垂れ流しとなるわけだ。うちの場合は蒸発散式にしたから浸透させずに宅内処理できるのだけど、その分、見返りは蒸発させる際に悪臭となって直ぐに自分に帰ってくることになる。それが嫌だから、キッチンや風呂で使う石けんは界面活性剤を使わないものを選び、掃除する時は洗剤を使わずにキレイにするようにしている。環境に優しいとされる石けんなどを使い続けてきて思うのは、手は荒れないが、洗濯機や排水管に汚れが溜まり易いということがある。そこで酸素系などの漂白剤を使ったり、バクテリアを流したり、物理的な清掃をしたりという、メンテナンスを増やすことが不可欠だ。
キッチンの場合、それが業務用ともなると汚れの溜まる量もかなり多い。だからグリストラップの設置が義務付けられているわけだけど、グリストラップや排水管の清掃を怠ることは、今回のように排水管を塞いでしまうことになる。
今回の詰まりは頑固で、以前から使用していた排水管の清掃用のワイヤーだけでは、詰まりは治らなかった。仕方なく、今回、初めて塩素系のパイプマンを使うことになった。浄化槽に届く頃には中和しているとは思うけど、少し残念でもある。
パイプマンの効果は絶大で、お湯、ワイヤーなどを使っての清掃などで排水は通るようになった。
飲食店で使う水道の量が多いと言うことは、洗い物をするときの洗剤の量も多いということだから、率先して環境に負担を掛けないものを使うべきだと思う。
それを維持する為のメンテナンスを蔑ろにしたことを反省すると共に、こんなことぐらいで自分に優しく環境に厳しい洗剤に靡かないようにしなければ、と思う。

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Comment(6)

ラララ♪:

少しずつたまった油脂で、排水管がつまったのでしょうね。食器などの油の汚れは、できるだけ紙でふき取ってから洗うようにしてますが、私も気をつけたいです。

洗濯をするときに、界面活性剤を使わない洗剤を以前は使っていました。これは、環境や肌にはやさしいと思うのですが、洗濯機は、石鹸かすだらけになり、洗濯してるのか、洗って衣類を汚してるのか、わからない状態になりました。それで、今は、界面活性剤入りの洗剤を使ってます。今は、洗濯機は綺麗になりました。

体を洗う石鹸は、純石鹸を使うように心がけています。でも、石鹸シャンプーは、私は苦手です。

台所用の洗剤も、石鹸を使っていたこともあるのですが、食器がなんだかべたべたした感じがして。今は、外国の洗剤を使っています。環境にやさしいと聞いたので使っているのですが、真偽のほどはわかりません。

洗剤会社に社会見学に行ったことがありますが、界面活性剤入りの洗剤と界面活性剤なしの洗剤、どちらも長短があるそうです。そして、どちらがいいとも言えないというお話を聞きました。

もう一度調べて、より環境にやさしいものを使っていくようにしたいです。

同意♪

ただひとつだけ・・・
石鹸は使った1時間後から分解が始まり
24時間でほぼ無害
これは中性でなくアルカリだからです
ご存知のように
中性洗剤は名前だけ中性でよさげですが
環境にとっては猛毒
なぜなら
中性ゆえ安定&分解されにくいから海まで届き
それが雨になり
魚の体に入り
余裕で自分たちに戻ってきます・・・

パイプマンなどは劇薬なので中和するまで
爆発的に反応しますので
川や海や地面に届くまでに
その役目を終えまてしまいます。

劇薬を流せば
排水パイプや
浄化槽のバクテリアはあるていど死滅します
場合によっては浄化槽内の汚れを食べ尽くし
まだ勢いがあるならバクテリア全滅の可能性も
ありますが、そこまでは流さないでしょうし
バクテリアの追加や
木酢液などの注入などで
フォローすればなんとかもちこたえますよね?
やったことないですが酸・アルカリで中和することもできます。

私的に怖いのは
中性の界面活性剤(=乳化剤)です。

こんなブログがありました
http://blog.livedoor.jp/kakojp/archives/51422340.html

このなかで漂白剤のヌルヌルは皮膚のたんぱく質を溶かしているからすぐに大量の水で・・
とありますが
レモンスライス1枚で
もしくは100均のクエン酸数粒で中和します
マジックリンなどで手が荒れないようにも
使えます、最近は完全無害のシンプルグリーンを
安く手に入れました、

ついでに
クローバーは
油分がものすごくて最悪の業態です
石鹸をベースに日々営業し
どうしようもないときは
いろんな洗剤も使っていますから
実は
大きなことは言えません!
がしかし
あらゆる洗剤を使い
いろんなデータが取れたので
これがせめてもの免罪符かと・・

洗濯は石鹸・重曹・酸素系漂白剤などを
使って60℃のお湯でしています。

太い配管にしたのにまめに詰まる排水パイプは
高圧洗浄機に取り付ける
ギリギリ業務用かな?と思える後方に高圧の水を噴出し
ジェット推進をするノズルで詰まりを解消
1年に一度プロが完全に清掃・・と
苦労してます、巨大な合併処理浄化槽の維持管理費など
いやはや、下水がないとこんなに手間もお金もかかるのかと
思い知りました。

でも都会にしかいなかったら
環境の事真剣に考える機会がなかったかも
それは人生において片手落ちと言うか
あんこのないアンパンと言うか
恐ろしい事です。

プライベートも石鹸シャンプー
洗濯も店と同じで高温のお湯は使えないので
風呂の残り湯でひっそりと・・

仕事場ではみんなの意識改革がものすごく大変です、
いろいろ言うと
正直イヤな顔もされます
楽な方がいいですもんね(ーー;)

このかたのブログも興味深く
お酢と重曹の排水パイプクリーニング賛成です。
http://nekomama07.exblog.jp/i2/

ゆき@mixi:

以前から、体用の石けんを作ったり、
娘の保育園から廃油を頂いて、台所石けん等を作ったり、
講師を頼まれて教えたりしていましたが、
こういった方が近所にいらっしゃったとは!、
しかも、飲食店で!!(二度ビックリw)
頭が下がると共に、嬉しい限りです。

私の自宅も当然、水周りは石けん使用です☆
ここでは細かい事は端折りますが、
上記部分で1つ、石けんも界面活性剤です、
アルカリと油脂の反応で出来る、
『天然の界面活性剤』=石けん
そのたモロモロの『界面活性剤』=洗剤、ですね。
(因みに天然の界面活性剤の場合、
脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムだけです)

OIL:

>ラララ♪ さん
うちで使っている台所用の石けんは泡切れが良くて、仕事柄グラスの汚れには神経質な僕なのですが、濯ぎ残しがありませんから、いろいろな種類があるんですね。
たしかに洗濯機に汚れが溜まり易いんですよね。
何とか挫けないように、酸素系の洗濯槽クリーナーを使ったり、アルカリ洗浄剤と併用したりしています(^_^;)

OIL:

>佐々木さん
参考になるリンクありがとうございますm(_ _)m
僕も重曹&酢+熱湯、やってみよぉ〜。排水の詰まりは予防から、ですね(^_^;)
高圧洗浄機の取り付け!スゴイですね!僕もこれがいいなぁ。
洋食系飲食店の排水はきっと何処もヘヴィですよね。
それを全て洗剤で何とかしようなんて思っていたとしたらえらいことになりますよね。新宿歌舞伎町の下水は想像するに恐ろしい(^_^;)

OIL:

>ゆき@mixiさん
そうか、天然の界面活性剤、なんですね。
覚えておこうっと、ありがとうございますm(_ _)m

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2009年01月16日 11:27に投稿されたエントリーのページです。

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