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ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて/川村記念美術館

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千葉県佐倉市の川村記念美術館で、ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎「箱宇宙を讃えて」を見て来ました。7月19日で終わってしまいましたが、なんとかギリギリ最終週に滑り込み。朝6時に家を出て、高速バスに乗り、京成線に乗り、成田の手前。美術館に付いたのが11時30分。それだけしても見ておきたい展覧会の1つでした。
コーネルの箱の作品と詩人の高橋睦郎氏とのコラボレーション。1つの作品に対して詩が1つ。暗い展示室内はそのペアごとにガラスで仕切られ、細いピンスポットで作品と詩の書かれた紙面だけが暗闇に浮かぶように照らし出されている。その部屋自体がコーネルの箱のように。
今回展示された作品は16。ジョセフ・コーネルは両手で持てる大きさの箱のなかに、雑誌や図鑑や写真の切り抜き、楽譜などのコラージュ、グラス、コルク、標本、貝、などをレイアウトして作品を作ったアメリカの美術作家。シュールレアリスムに影響を受け、自宅の地下室で独学で箱の制作を続けたのだという。自分の気に入ったものを地下室に集め、そこに蘢り、内向的に作品を作る。その宝箱のような箱の中の物たちは、それぞれが詩のように意味をもち、リズムを奏でる。以前から詩的であると言われている作家だけに、高橋睦郎氏のコーネルの作品に寄せた詩とのコラボレーションは、展覧会の企画として見事にははまったものでした。
1ペアずつ仕切られている作品ブースは1人入るのが丁度良い広さで、自然と鑑賞者も誰も居ないブースから見るように、1ブース1人という心地よさを皆が崩さないようにしているのがまた心地よかった。かすかに流れるBGMも美術館の演出としては珍しいのかもしれないけど、周りの音や会話に耳を取られないようにするための仕切りの1つのように思えた。

Joseph Cornell
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2010年07月25日 12:04に投稿されたエントリーのページです。

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