永瀬恭一さん企画の「組立」も、今回で3回目。
前回までフリーペーパーだったのが、今回はしっかりとした書籍となり読み易くなったと同時に内容も豊富で充実したように思います。まだ殆ど読めていませんが (^_^;
組立という企画は一見、2名以上の作家が参加する企画展のように見えるけど、展覧会場の壁面に表現されたものが全てではなく、その過程、その場での公開談話をはじめとした、接触したことによって起こる事象や構築されていくものに重きを置いた企画なのだと思う。その重点からすると会場の作品はある意味プロフィール写真のようでもある。
会場での永瀬さんの作品は、この何年かの展示のなかで明確に姿を変えている。まるで完成形へのプロセスを見ているかのように。おそらく、そんな完成系のビジョンはないのだと思うけど、そう見えるということは前回の(もしくは前回までの)制作を下地に新たな要素が付け加えられているからなのだと思う。行き着く形がどんなものなのか最後まで見て行こうかな、と思っています。
今回のアカデミックではないセザンヌ再検討をテーマにした組立の書籍は書店でも販売されているそうです。マニアックです。