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サーペンタインギャラリー

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もうすっかり暗くなっちゃったけどハイドパークの中にあるSerpentine Galleryサーペンタインギャラリーに行って来ました。
ここもとてもいいギャラリーだった。もっと早い時間だったらハイドパーク内に4点配置されたアニッシュ・カプーアの企画展示を散策しながら見られたんだけど、今回それは残念。
この日はPhilippeParrenoフィリップ・パレノの映像作品による個展の開催中だった。館内のスペースにそれぞれスクリーンが設置され、1スペース1作品、それが同時にではなく順番に上映される。その順番は誰かが教えてくれるでもなく、音がする場所に人が寄せられるようして集まり作品を見る。画面の緊張感とスピーカーからの音、振動、そのバランスも良かった。公式サイト内の説明によれば、昼間は公園や通りの音なども室内に漏れてきて、それも作品の一部となりいろんな印象を与えるように書いてあったけど、夜は静かなもので完全に映像に集中できた。
記憶に残ったのが"June 8, 1968"という作品。
美しい風景の中に人が静かに立ってこっちを見ている。風景、人の配置、目で感じる美しさだけで目奪われる。自分は列車に乗りながら彼らを見る、彼らが視界から過ぎるとシーンが変わる。それが淡々と続くんだ。
すぐに、これは自分が見ているんじゃなくて、見られている事に気がつく。彼らの表情に笑みはない。怒りもない。列車は自分の意志で止められそうにもない。彼らはただ悲しみに似た表情で自分が送られていくのを眺めている。一体自分は何なんだ、と思った。
後で調べてみて分かった。"June 8, 1968"とう日付は、暗殺された第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの実弟であるロバート・F・ケネディが、兄の暗殺後、ニューヨーク州の上院議員選に立候補し当選、その5年後の1968年6月6日に暗殺され、その遺体がニューヨークからワシントンDCへ運ばれたのが1968年6月8日なのだそうだ。

最後に見た映像作品が終わった時、窓の掛かっていたロールクリーンが上がり、公園に面した大きなガラス窓が現れ、ライトアップされた屋外に大粒の雪が降って来た。さっきまで見ていた映像の続きのように。これも作品の演出なのだということは、このギャラリーに入る前に2階のテラスで寒そうに準備しているスタッフを見ていたのを思い出して分かった。

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サーペンタインへはケンジントンロードからハイドパークに入った。
通りからも見えるライトアップされたアルバート記念碑。
機会があれば昼間に公園を散策してみたい。

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2011年02月18日 14:41に投稿されたエントリーのページです。

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