« ロンドンの中庭の寒桜 | Main | 耳をすまして-美術と音楽の交差点/茨城県近代美術館 »

ハムステッドヒースのケンウッドハウス

201101230002.jpg
ロンドンの中心からやや北に位置する大きな公園、ハムステッドヒースの中にあるケンウッドハウスに行こうと思った。公園と言ったけど、ガチガチに整備された公園じゃない。最低限の手入れはされているけれど、自然のままの姿を残したとても素敵な場所だった。
ケンウッドハウスとは、ビネスビール創始者の曾孫エドワード・セシル・ギネスによって集められたコレクションを彼の亡くなった1927年にEnglish Heritageに寄贈し、翌年から一般公開されている小さな美術館のようなところ。そのコレクションはフェルメール、レンブラント、ハルス、フラゴナールなどの名画があるのだという。
ケンウッドハウスの直ぐ近くまでバスが走っているのだけど、僕らが乗ったバスの終点はケンウッドハウスから公園の反対側にあるハムステッド駅だった。やっちまったな。
僕らは公園の中を歩く事にした。しかしこのハムステッドヒース、かなり広く、標識など1つもないので初めての人はかなり高い確率で迷子になるらしい。
僕は、人とすれ違う度に道を聞きながら進むことにした。

201101230021.jpg201101230020.jpg
程よくアップダウンがあって丘や林を心地よく抜ける。
それにしても広い。そして真冬だというのにこの国の芝は青い。
最初に道を聞いた男性に、近道は足下が悪いからその靴じゃ止めといた方が良いと言われ、この先の丘登った辺りでまた人に聞くといいよ、と言われる。
丘に登った辺りは交差点だった。確かに聞かなきゃ迷子だわ。

201101230005.jpg201101230004.jpg
201101230006.jpg201101230007.jpg
道の分岐の度に人に聞きながら言われた通りに進む。
林の木の木肌は苔で覆われているのが多い。アスファルトはないから道は水たまりが多かったりグチャグチャだったりもする。林の中は落ち葉がいっぱいだけど、道や芝生の上には落ち葉が無い。大きな根っこは無理に運び出さず土に戻るのを待っているように見える。所々に柵もあるけど枝で組まれたもので苔むしている。朽ちて土になれば、また枝で作るという思考が素晴らしいと思った。

201101230008.jpg
この何日か、ギャラリー巡りでアスファルトの上を歩いて足の裏が痛くなって来ていたのに、ここを歩いていたら痛みが無くなって来た。寒さもなくなってちょっと汗ばんでくる。
街歩きにも良さはあるけど、やっぱり森の中を歩くのは気持ちがいい。
ロンドンに来て、歩いていてここが一番楽しいと思った。もしロンドンに住むならこの公園の近くするよ。中心から離れたってパブはあるだろうし。

201101230009.jpg201101230010.jpg
橋が見えた。どうやらその奥は芝が広がり丘になっているみたいだ。

201101230011.jpg
なんて気持ちの良い眺めなんだろう。あれがケンウッドハウスだ。
道のない芝の上を何人かが歩いてケンウッドハウスに向かっている。僕も芝のど真ん中を歩いて向かった。芝は踏むと水がしみ出てくるくらいだった。

201101230001.jpg
館内は撮影出来ないので写真はないけど、みんなゆったりとコレクションを鑑賞していた。このシチュエーションでレンブラントやフェルメールを静かにじっくり見られるのは嬉しい。ただ、こういった資産家のコレクターの収集作品の傾向として可愛い女の子の絵が多い。自分の好みと審美眼で作品を選ぶのがコレクター然としていて素晴らしい。有名どころの名画ばかりのコレクションはちょっと卑しいと感じることもある。可愛らしい少女の絵に、僕は、オー、ラブリー、ではないけれど、コレクターの趣味を反映した美しいコレクションだと思った。
ここは映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影で使われた場所。たぶん一度見た人なら、あのシーンか!と思うでしょ。

201101230013.jpg201101230014.jpg
併設されたカフェもとても雰囲気がいい。
お茶だけしに来ている人もいるみたい。
ロンドンの中心地、テムズ川沿いの向かって地形は緩やかに低くなる。ケンウッドハウスの高さからロンドン市街を見渡す事ができる。ここから直ぐの場所に通りがあり、バス停もある。ケンウッドハウスだけ見学するだけだったらそのバス停が最寄りで、歩いて5分くらい。
この日歩いたのはハムステッドヒースのごく一部、時間があるなら迷子になってみるのも良さそうだ。

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:
http://karakara.pepper.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/830

コメントを投稿

faccebook.jpeg
karakarafactory

About

2011年03月05日 09:28に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ロンドンの中庭の寒桜」です。

次の投稿は「耳をすまして-美術と音楽の交差点/茨城県近代美術館」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34