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大地震のあった日から

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東北太平洋沖を中心とした大地震からまだ2日しかたってない。
あの時、僕は那須街道の器の店"遊クラフト"さんにいた。地震に気がついたけど大したないんだろうと思っていたらあまりに長い。店内の壷や花器が揺れているのが気になったので作家物の高価そうなブースに行って、落ちて来たら受け止めようと思ってスタンバイしていた。そのうち揺れは大きくなって、みんな慌てて外に出た。駐車場では車が大きく揺れ何かに掴まらなくちゃ立っていられないようになった。さっきまでいた店内からパリン、パリンと音が聞こえ、電気が何度も消えたり点いたりした。
あの揺れてた高そうな花瓶を持ってくれば良かった、と後悔しながら、店と家に1人にしてる妻が心配で急いで車に乗り帰った。街道の車はみな路肩に止まっていた。
2、3分で家に着くとワインラックのワインが転がったり、グラスが床に落ちて割れていた。
妻も怯えていたけど無事だった。
それから何度も余震が続き、片付けをしながらその日は店を閉める事にした。またいつ避難しなきゃいけない地震が来るかもしれない時に、人に酒飲ませて酔わせてる場合じゃないな、と思った。
店はグラス類が10個くらい割れた程度で、なんと600本あるお酒は一本も割れてなかった。転落防止の金属棒を付けていたお陰だと思う。
その日は、2人してお互いのMacを抱えてニュースやtwitterを注視した。
余震が怖かった。
近隣では停電や断水の地域があったけど幸い自分の家は無事だった。
実家の両親ともあまり連絡が取れなかったけど夜に無事なことは分かった。電話はどこも繋がらなくてインターネットが頼りだった。
余震というには大きな地震が頻繁で揺れてなくても揺れてるような船酔い状態になってきた。ネット上ではデマ情報もあったり不必要に騒いでいるように感じることもあったから酒を飲んで寝てしまうことにした。とびきり大きいのが来たら酔いも覚めるだろうと思った。妻は朝まで眠れなかったらしい。余震の度に跳ね起きていたのだそうだ。僕は寝ていたらしいけど。
翌日も昼までニュースに見入った。東北の太平洋側の津波の被害を見ながら止まない余震に、これは他人事じゃないと思った。前夜、店のトイレが流れなくなっていたのを修理した。外の埋設配管の蓋が揺れで飛んだみたいで、そのまま凍結、塩ビにはヒビも入っていたから切って繋ぎ修復した。店の水道、電気、排水、という機能が戻ったから余震は続いていたけど僕らは店を開ける事にした。
電気が不足していると聞いたからネオンサインとか装飾的な電気は消すことにした。元々うちは暗い店だし、店を開けなかったとしても薪ストーブを使わない分、同じくらい電気を使う事は前夜に分かった。
殻々工房という存在は僕と厨房長(妻)との表現の1つだから、表現もせずにニュースばかり見て余震に怯えているのが僕にはたまらなく嫌になっていたのもある。お客さんが来なくても開けておこうと思った。
車にはいつでも避難出来るように着替えと軽登山グッズを詰めておいた。
お客さんから原発で爆発があったことを聞いた。那須から直線で100kmか。
今朝、まだ船酔いのような目眩があった。
すっきりしないので野菜の直売所とスーパーまで自転車に乗って行くことにした。いい天気で、汗をかいて、久しぶりに気持ち良かった。農家さんが芝焼きしているのが嬉しかった。鳥がいつものように枝に止まっているのが嬉しかった。木の芽が少し膨らんでいるのが嬉しかった。
2人でデッキで朝食を食べた。車の通りが少ないから静かでいい。
食後、住居部分の地震で散乱した本を眺めてから新しい本棚を作ろうと思い、作業をした。部屋に置いてある木材も倒れている。そもそも自分の部屋に木材があるのはセルフビルダーくらいかもしれない。DIYも僕の表現方法の1つだ。
夕方、いつものように2人でコーヒーを飲んでから店をあけた。
とても暇な店だけど、それは特別に珍しいことではない。
明日から毎日3時間、計画停電するらしいという話を聞いた。
そのうちの1日はしっかり営業時間と重なっていた。
近いうちにまた大きな地震も来るという。
近隣のガソリンスタンドのガソリンはもう在庫切れらしい。
こんなことを書きながらも地面はまた大きく揺れている。

まぁ、こんなこともあるさ。
明日の朝はまた自転車に乗ろう。それからまた作業もしよう。
この非現実的な現実が落ち着いたら、また絵を描こうかな。
今度は美術作家を目指すような不自由な立場じゃなくて、趣味、というセルフビルド的な自由な立場で。


不安はあるけど、
僕らはそれなりに元気です(^_^)v

go-shiyoさん、心配してくれてありがとう。

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Comment(1)

TypePadとmixiのユーザーはコメント出来るようになったかもしれなーい。

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2011年03月13日 19:38に投稿されたエントリーのページです。

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