家を建てはじめたのが2003年だから今年で9年目らしい。
テントで暮らしながらセフルビルドの様子をノートパソコンとエアーエッジなるものを使ってブログ更新しはじめてからも9年ということだ。住宅部分の内部造作や外構はまだまだ終わっていないけど、店舗である「殻々工房」部分の外構、とくに植栽についてはある程度の密度が出せたような気がしている。その殆どは植物の成長に頼ったものであって、僕はそれにちょっと手を添えたような程度なのだが、この共生している気分がまた心地いい。
人によっては伸ばし放題のジャングルだと言われることもある。屋根から草が生えているのも意図的なものだと思わない人もいる。はじめのうちは屋上緑化について説明したこともあったけど、今は面倒臭いから本当に興味のある人にしか説明もしない。
道路に面した明るい緑色をした駐車スペースは草を生やした緑化駐車場にするつもりだった。まだ諦めたわけじゃないけど、草が生えず、車から草の根を守るために敷いたプイラスチックマットだけの駐車場になっている。いつかは草を生やしたいな、と思っている。
夏になればもっと屋根の上に草が生える。
防水シートでの屋上緑化による雨漏りは今のところない。
店の玄関前の木々もそれなりに大きくなった。3年目のプラムは去年から白い花を咲かせ、同じ年に植えたカリンも桃色の可愛い花を咲かせている。まだ実を見たことはないけれど。。
ブルーベリーは毎年たくさん実を付けている。去年は一粒さえも食べることはなかったけれど、今年もたくさん実を付けることだろう。
ここに生えている草は花が咲くものもあれば咲かないものもある。
買って来たものもあれば勝手に生えて来たものもある。
殆どは自分は気に入っている植物たちで、たまに気に入らないのが生えて来た時だけ抜くようにしている。
先日作ったツルバラのための添え木に結んだバラもいい感じで新芽を見せた。ここからどういう風に育って行くのか楽しみだ。
今年はたくさんハンギングを用意した。
玄関前や、ツルバラの隣りにも幾つかヤシ殻マットのハンギングプランターを提げた。
ツルバラの下に生えている草は、よく雑草だと思われる。
だけどたまに同じ趣味の人がいて、上手く生やしてますね、と褒めてもらえる時もある。
この写真の中にはたくさんの種類の草が見えるけど、知らない草はひとつもない。自分で買ったのに名前を忘れちゃったやつはある。でも毎年生えて来てくれる馴染みのやつらだ。
この草たちを眺めながら一杯やりたいくらい見ていて飽きない。
店の玄関の中からアプローチを眺めるこの場所は、雨の日、外に出られないけど植物が見たい時によく立つ場所なのだ。
道路から見れば、ガラス越しにボォーーっと男が立っているという、さぞ不気味なものだろう。
店の中からデッキをみる。
冬の雪景色もいいけど、やっぱり目映い新緑の季節は気持ちいい。
道路からは木が茂って見えないようになっているので、昼間にはじめて来た人からは驚かれることがある。
足場板で作ったデッキも今のところ腐らず持っている。
梅雨に入るまえに保護塗料を塗らなくっちゃ。モッコウバラやグミの木、オオデマリ、コデマリ、ジューンベリー、ブルーベリー、ツルバラ、ブドウ、イチジク、ツツジ、ギボウシ、ローリエなどなど.......ここにもいろいろ生えている。
大きな木は目隠しと夏の日除けに助かっている。
緑に囲まれた人為的スペースというのは、森の中に座りこんでいるときのアウェイ感とは違って安心して寛げる居心地のいい空間だと思う。
木に囲まれながら、夜はぽっかり開いた空の中に丸い月が見える夜がある。
今年も玄関前の看板のしたのツルハナシノブがたくさん咲いた。
何年か後には、親世帯部分の庭も小さな畑付きの居心地のいい空間にできたらいいな。
屋内の造作もまだまだ残ってるから、また少しずつ。