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本橋成一&スズキコージ展「BEFORE&AFTER 3.11」とライブペインティング/つくば

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先週、久しぶりにつくばに行ってきた。
つくばよりも遠くにある水戸とそれほど移動時間が変わらないという不思議な那須つくば間なのだ。
今回のつくばの目的は、つくばを中心とする50人実行委員会の主催する「BEFORE&AFTER 3.11」のイベントの中から、つくば美術館での「本橋成一&スズキコージ展「BEFORE&AFTER3.11」希望へ」と、「スズキコージ+渋さチビズ劇場@つくばカピオホール」を見ること。
絵本画家・イラストレーターのスズキコージ氏の巨大なスクリーンのような作品がつくば美術館の高い天井スペースの大きな2面に隙間なく貼られ、サイドの2面には写真・映像作家の本橋成一氏の写真が展示されていました。エントランスの通路部分には本橋成一氏の写真をスズキコージ氏が切り貼りしたコラージュや絵本の原画などの展示も。
幻想的でありまたジプシー音楽を想わせる躍動的なスズキコージ氏の絵画と、本橋成一氏のチェルノブイリ原発とその被災地の風景。映画「ナージャの村」と「アレクセイと泉」の上映もあったので見たかったのだけど、残念ながら日程が合わずに見られなかった。

夜のライブまで時間があったので、つくばをぶらり。
昼間は淋しいくらいの広い道路と大きな建物の無機的な表情を持った学園都市の印象は変わらないけど、随分とカフェなどのオシャレな店が増えたような気がする。
今回のイベントには23箇所のお店が参加して作品展示をされているのでそれも見たかったのだけど、これもなかなか時間が合うところがなく、展示期間は終わっていたけどマップに載っていたナチュラルテイストなカフェで休憩。

夜、つくばカピオホールでのスズキコージのライブペインティングと、音楽集団「渋さ知らズ」の小編成バージョン「渋さチビズ」、ジャズテナーの川下直広、七尾旅人の弾き語り、若林淳のダンスを見た。
ライブペインティングは激しいものなのかと想像していたのだけど、思ったより繊細な画面との駆け引きだった。音楽に左右されるでもなくマイペースに描いている感じだった。渋さチビズと川下直広のライブも良かった。「渋さ」にもスズキコージの絵に見るようなジプシーっぽさを感じる。
舞踏の若林淳のパフォーマンスはこの中で時にユーモラスに見えたけど、全体のなかで一番イベントのテーマを強く持ちつつ表現しているように感じだ。白塗りの舞踏を見たのも久しぶり。プロフィールを見ると僕と同年代だった。
時に混沌としながらもそれぞれがレベルの高いパフォーマンスをぶつけ合うイベントはなかなか見られないと思った。これこそ、僕の記憶にあるお固いハードの中にあるつくばのソフトだと感じたのだけど、これはこのイベントの世話人でもある野口修氏が、かつてつくばで見せてくれていたクリエイティブスペースakuakuをこの夜ここで見られたんだな、と思った。
酒を飲みながら見たかったなー(^ ^;

イベントのパンフレットにあった一部を抜粋メモ。

3.11とは何だろうかと考えると、原発を止めることは勿論ですが、目的は原発をやめられない社会を変革することだと思います。それは長い運動で、、もしかすると終わりのないものかもしれません。そう考えると、もっと多様な変化の兆しとしての「希望」を見出さないといけないと感じております。

こういうことをアートとして発信することに共感できる人達が集まれるというのは素晴らしいな。

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2012年07月23日 20:18に投稿されたエントリーのページです。

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