« 九尾まつり2012 | Main | 10月から大学生になりました。 »

最後の晩餐/サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

20120909400.jpg 20120909401.jpg
今回ミラノに行った目的の1つは、修復を終えたレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見ること。これはかねてからうちの奥さんがリクエストしていたことでもある。
最後の晩餐は完全予約制で見ることが出来る。
現地に着いてから予約が取れないとなると悲しいので、日本からインターネットで予約と支払いを済ませた。けっこう簡単。
この予約サイトのページの中のカレンダーのから空きのある行きたい日時を選び予約、クレジット決済を済ませ、送られてきたメールをプリントアウトしてレセプションに持って行くだけだった。1人6.5ユーロ+手数料1.5ユーロで8ユーロだった。

当日、ミラノは寒かった。
北イタリアに訪れた寒波に空気は冷たく空はどんより。
路面電車に乗り、マップ上で教会の近くであろう停留所で降りた。教会のありそうな方向を見ると、ガイドブックで見たサンタ・マリア・デッレ・グラツィエの頭の部分が見えた。
あれかな、たぶん。
思ったよりも人気のない中庭の先に受付らしき場所を見つけた。
あまりにも人が少ないので自信なくプリントしたチケットを見せると、慣れた口調での説明と共にクリアファイルに収められた「最後の晩餐はあっち」と矢印つきのイタリア語で書かれた紙を見せられた。どうやら間違うのは僕だけではないようだ。
この寒空に花の蕾をつけた木と、キレイに剪定された庭木が迷路のようになっている中庭を抜け、指示通りに教会の外を建物に沿って歩くと、ガイドブックの写真のようなアングルから教会を見ることができた。

20120909403.jpg

予約の時間まで少し余裕があったし寒かったから通りの向かいのカフェに入った。
テーブル席は満席でカウンターにも立ち飲みの人でいっぱいだった。このカフェを出た人の多くは教会に向かっていたから、僕を含め、ここを時間の調整に使っている人は少なくないらしい。
店の人に席を取ってもらってからレジで温かいショコラートを注文し席に着き、トイレも済ませ、万全の体制での時間潰し。退屈というものはなく、はやる気持ちと興奮を抑えながらの時間潰し。

20120909407.jpg 20120909405.jpg 20120909404.jpg
予約の時間が近づたので、人の群れに向かって進み、受付でチケットを見せた。
時間が来ると、電子ロックされたゲートの手前に呼ばれ、集まり、また待った。
次に同じ予約時間のグループだけがゲートの中に通されガラス扉の前で列になってまた待たされる。
ガラス扉が開き、次のガラス扉との間でまた待つ。
そしてようやく最後の晩餐の薄暗い部屋の前に辿り着いた。
見ることの出来る時間は15分。もちろん、撮影禁止。
一度に入れる人数は少ないので、みんなが近くで見ることはできる。
絵画の善し悪し判断するのは1瞬でできるというが、鑑賞するのに15分は短い。
学生時代にみていた本の中の最後の晩餐のイメージとそれとは違うもののように感じた。
そうか、これって、書き掛けだったんだな、と、見ながら思ったのだけど、実際はダヴィンチの数少ない完成作品の1つだった。修復前の写真を見ると、そっちの方が密度が高く感じるような気がした。劣化した絵をキレイにすると書き掛けみたいになるのかもしれない、と思った。
とにかく、あっという間の15分。
部屋を出ると、ショップがあったのでうちの奥さんに横長のポスターを購入。
みんな帰ってすっかり静かになったショップから出ると、外は雪が降っていた。

20120909406.jpg

本格的に降り始めた雪にみんな足早に広場を横切る。
最寄りの停留所からまた路面電車に乗り込んだ。

最後の晩餐・見学予約ページ

最後の晩餐 (レオナルド)/wikipedia

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:
http://karakara.pepper.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1003

コメントを投稿

BLOG News → Twitter

iconmonstr-twitter-3-32.png  iconmonstr-facebook-3-32.png  


About

2012年10月02日 10:25に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「九尾まつり2012」です。

次の投稿は「10月から大学生になりました。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34