ちょっと道に迷いながらラ・ロッシュ邸に着いた。
白いフェンスの手前右に見えるのが現在コルビジェ財団の事務所になっているジャン・ヌレ邸、フェンスの先 ピロティの手前右にラ・ロッシュ邸の入り口があり、2つで1つの建物だけど、見学出来るのはラ・ロッシュ邸部分のみなのだそうだ。
扉を開け中に入ると吹き抜けの玄関ホールだった。
にこやかな男性の係りの方に挨拶をすると、どこから来たのか聞かれたので日本からだと答えたら、男性は日本語で、ようこそいらっしゃいました!と手を広げたので少しビックリした。続けて、学生ですか?と聞かれたので、はい、と答えると、2人で6ユーロです、と言われた。40過ぎの国際学生証と見せなくても自己申告で学生料金だった。
日本語のパンフレットがあること、靴カバーを履くこと、壁に触ってはいけないこと、写真は撮っていいけどフラッシュはいけないこと、が告げられた。
この吹き抜けを見上げた時にミニマルなホワイトキューブとスチールのラインだけという余計なものが目に入らないのが心地よかった。
パンフレットはフランス語、英語、日本語の3種類だった。
靴カバーが履けたら自由に見学スタートなーのだ。まずは階段を上って2階へ。
緩やかなアールの壁とそれに沿ったスロープ、連続する窓が印象的な吹き抜けスペース。湾曲した壁から外観を思い出し、ピロティの上にいるんだなと認識。
奥には簡易ベッド。スロープ下の収納が可愛い。
皮が柔らかそうな年季の入ったLC2。
座ってみたい、けど・・・ダメらしい。
湾曲した壁の対面のライトはスパイラル電球になっていた。
この壁と照明は、壁に作品を展示するためのものなんだろうな。
スロープと小さなテラスに出られるテラスドア上の裸電球とその上の連続する窓。
電気のコードが壁の中からパイプの中を通って先端へと繋がるシンプルなこのライトは、ダイニングルームでは天井から伸びていた。
対面のスパイラル使用の連続ライトへの配線も壁から伸びているスチールに沿ったパイプの中を通っているみたい。
全体的に照明が少ないかと思ったけど、日本の住宅の眩しいくらいの設定が好きじゃないのでこれで十分かとも思った。また電球を交換する際に脚立が必要に違いないと思い、部屋のどこかにオリジナルのスチールパイプ製ハシゴか何か・・・と思ったけど、それは無かった。家主がやらなきゃそんなもの無いよねー。
このスロープ、靴カバーを履いているからかもしれないけど、けっこう滑ります。
他の人も恐る恐る歩いてました。
スロープを上り、吹き抜けの玄関ホールに面した3階部分。
スロープ上の窓と、玄関ホールからも見えた天窓。
3階から見下ろした玄関ホールと階段と渡り廊下。
客室か寝室なのだろうか。この収納のサイズが面白いと思った。
天井まで作っちゃいそうなところだけど、この高さに抑えると部屋が狭くなったように感じないし、収納の上が何かに使えそう。
鏡のように、窓の両脇にライトを付けるのは何か意味があるんだろうか。
屋上へは出られなかったのでテラスドア越しの眺め。
地階の水場とを繋ぐ岡持のようなリフト。使ってみたーい。
滑車が斜めになっているから窓を開けてロープを引くシンプルな仕掛けなんだな。
地階の水場は、床と腰までの壁は磁器タイルが多かった。
採光が多く、とても明るい。
窓の先に見えるガレージが可愛い。
ガレージに入りたい。
記念にA4サイズのポスターを購入。
最初の男性に、2ユーロです、いいんですか?と聞かれたので、ニッコリ微笑んでみる。
メルシー、オーボワー、と言ってから、和式のお辞儀をして外にでた。
人が少なく、じっくり見られたので楽しかった。
FONDATION LE CORBUSIER
http://www.fondationlecorbusier.fr/