コルビジェの休暇小屋を見ようと思い無人駅のカップマルタンで途中下車。
休暇小屋の内部は週2日のロクブリュヌ・カップマルタンのガイドツアーに参加しないと見られないけれど、外部は自由に見られる、と日本で買ったばかりのガイドブックに書いてあった。ガイドツアーは苦手なので外部だけ見られればいいや、と思っていたら、そうでもなかったし、通り過ぎてしまって随分遠回りもした。
まぁ、そんなこともあるさ、ということでコルビジェの休暇小屋の場所までの散策風景。
誰もいない。ホントに無人駅。
駅から出る。
コート・ダジュールはいつも空に飛行機雲がある。
プロムナード・ル・コルビジェPromenade Le Corbusier看板を見つけ向かってみる。
プロムナード・ル・コルビジェ。
駅からマントン方面への線路沿いの道。
冬なのに暑いくらいの陽射しで木漏れ日が気持ちいい。
空も青い。
山の上からパラグライダーが飛んでいる。
海が近くなってきた。
じつはこの時すでに、休暇小屋は通り過ぎている。
ホントは駅から15分もあれば着くらしい。
美しい眺めだな。
僕もこんな場所に小屋がほしいよ。
たまに散歩やジョギングする人と擦れ違う。
もう30分以上歩いているので、これはおかしいと気づきはじめる。
この先を曲がったところで人に聞くと、もっと後ろだという。
やっぱりな。
道沿いに階段があるからそれを降りるんだという。
ありがとう。
こんな海のすぐ近くに小屋があったら毎日釣りしちゃうな。
なんとなく、五浦の六角堂のことを思い出す。
暫く戻ると階段があったので、これからもしれなーい、と思い降りてみる。
可愛い黄色い花。
見えるかな、ミツバチが飛んでるの。
海まで下りたけど何もない。
右手の松林に人の歩いた跡があったから行ってみる。
大きな黒いリュックが落ちている。
その先に長いヒゲをはやした太った汚いじいさんが横になっているのが見えた。
こっちをチラッと見た。
コルビジェの.....と聞こうと思ったけど、明らかにホームレスだ、やめておこう。
早足に来た道を戻る。
もう1つ階段があったので下りてみる。
ハエが飛び、ティッシュがあちこちに落ちている。
なるほど。ここも違う。
やっと見つけた。
ここがコルビジェの休暇小屋だ。
フェンスに囲まれている。
バッグからガイドブックを取り出す。
「外観は自由にみられる」という文字を音読してみる。ま、いっか。
バッグから水を取り出し、ゴクリと飲む。いやー、着いた、着いた。
フェンスの網の目にレンズを入れて写真を撮る。
これが休暇小屋越しの眺めだな。
あっちの小さいのはなんだろう。
小屋はほとんど見られなかったけど、楽しかった。
見たい人はガイドツアーだね。
Roquebrune-Cap-Martin
http://www.roquebrune-cap-martin.com/
FONDATION LE CORBUSIER
Cabanon de Le Corbusier, Roquebrune-Cap-Martin, France, 1949