モンパルナスのブールデル美術館。
じつはあまり期待していなかったんだけど、とても素晴らしい美術館でした。ブールデルの作品をまとめて見て彼の魅力をはじめて知った感じ。
今回のパリで一番良かったと思った美術館。
弓を射るヘラクレス、は確かに素晴らしいけどもっとグッとくるものもいっぱいあった。美術館に入って最初に目にする中庭にならぶ巨像にまず目を奪われる。
中庭にはロダンの像もあった。
20歳年上のロダンと出会いアシスタントにもなった彼にとってロダンは彼の作品の一番の理解者だったらしい。
もう1つの中庭の中央にある、瀕死のケンタウルス、も、この環境で見るとよりすごい。
ブールデルの自宅とアトリエが美術館になっているのだけど、今やモンパルナスの一等地に建つ素晴らしいアトリエですわ。
北窓の静かな光。
ロダンの作風に捕われることなく古代ギリシア美術とロマネスク美術に傾倒するブールデルの表現する、人間の形をした神々の、人間を越える力強さに呼応して、自分の中にも胸の辺りから力が満ちてくるのを感じる。
これもすごい。
手だけでいいからこのパーがほしい。
屋上から中庭が見渡せる。
大きいというのだけですごいね。
これは神話の世界の中庭だな。
これは自宅兼アトリエとは思えないくらいの素晴らしい空間じゃないか。
もっともこのサイズの作品と作るんだからこのサイズの空間が必要なのだろうけど。
圧巻です。
中庭の赤い実、小鳥たちに大人気、チーチー。
Musée Bourdelle
http://www.bourdelle.paris.fr/