10年ぶりのウフィッツィ美術館なのです。
今回購入したフィレンツェカードはウフィッツィも予約なしで好きな時間に並ばずに入れるのが最大のメリットでしょう。
オフシーズンだったので並んではいませんでしたが(笑
10年前に行ったのは4月上旬で、日本から緊張しながら電話で予約して....時間前に入口に行って名前言って、ちょっと待って.....まぁ、今はネットで予約ができるので楽ですが、フィレンツェかーどがあればちょっと空いた時間に並ばずにすっと入れからいいですね。
ちなみにどの施設も1回ずつしか入れないので、じっくり見るには2、3時間見ておいたほういいかもしれません。
ウフィッツィは入館してすぐの階段が印象的ですよね。
一気に3階まで上るので脚にきます(笑
今回も気が急いて写真を撮りませんでしたが、急いで登ると余計に脚にきて、年配者は踊り場で少し休憩したり。。
登りながら、そうだったそうだった、と思い出しました。
フィリッポ・リッピの「聖母子と二天使」です。
やはりどことなくボッティチェリの線と似てますね。美しいです。
そして、レオナルドのようなルネサンス的遠近法のような遠景。
このマリアはフィリッポの妻の肖像と言われてますが、彼女は修道女、フィリッポはその修道院の院長、そうです、修道院で院長が修道女に手を出してしまったのです。
もちろんこれは大問題になるところのものなのですが、彼のパトロンでもあったコジモの強引な力により教皇を動かし、彼らは修道院から俗世間に戻ったことにして結婚、ことなきを得たとのことです。
あ、ひとつひとつ書いてるとなかなか終わらないので、あとは流します(笑
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」。
ここからボッティチェリの部屋に進む時の展示による演出がまたちょっといいんですよね。
写真撮り忘れましたが。。
ボッティチェリの部屋の「ヴィーナスの誕生」です。
Mっ気のある方にはたまらないでしょう「パラスとケンタウロス」です。
「ザクロの聖母」ザクロは受難の象徴ですから、幼子イエスを待ち迎える幾多の受難を表し、聖母の虚ろな表情はそれを案じているのを表しています。
まぁ、何せ美しい線ですね。
言わずと知れた「ブリマベーラ」です。
美術館で写真を撮る時、鑑賞者が入っている方が好きだったりします。
作品サイズや会場の雰囲気、ヴィーナスの誕生とプリマベーラの位置関係が思い出されやすいからです。
人集りの先の絵画、という図が好きです。
前来た時もあまり人気のないレオナルドの「受胎告知」。
日本に来たら大変な騒ぎですが、こんなに間近でじっくり見られるだけでもお得ですよね。
冬の午後なので西陽が深く差し込んで何だか美術学校の放課後の廊下みたいだな。
こんなゴージャスな学校には通ったことはありませんが、記憶の中ですり替えておきましょう。
メディチ家コレクションの部屋だそうです。
クーポラ天井が8角形になっていてその真下の中央に8角形のテーブル。
天井にはびっちり貝殻。
廊下の突き当たりの窓から見えるアルノ川の色。
ミケランジェロの聖家族。
ミケランジェロ越しにルネッサンスを見にフィレンツェに来たので欠かせませんし、非常に興味深い作品でもあります。
機会があったら掘り下げて妄想を繰り広げたい作品の1つです。呑みながら(笑
いい眺め。
14世紀、シモーネ・マルティーニの受胎告知。
目の前に現れた天使に対するマリアの表情がいいですね。
見所たくさんで掘り下げられる作品わんさかのウフィッツィですが、時間がないので流します。というのも今年はいっぱい見過ぎで復習の回想する時間が足りなくなってきちゃった。。
ヴァチカンにあるラオコーンの複製です。
個人的にですが、3階、2階と展示を見ていく流れの中で、15世紀のリッピの部屋からボッティチェリなどのフィレンツェでのルネッサンス辺りが一番の見所で、全体の作品量を気にして最初ペースを上げてしまうともう一回戻りたくなるかもしれません。
イタリアの地方のルネッサンス絵画エリアのティッツィアーノやパルミジャーノ、マンテーニャも見逃せませんが、その先の17世紀辺りと2階はゆっくり歩きながら見る感じでもいいかな、と。
もちろん、好みの問題でもありますけど。
あー、満たされた。
美味しいフルコース食べたあとな感じ。