トロピカルフルーツティKARAKARA No.9 #noanoa できました。
南国をイメージした甘い完熟フルーツの香り漂うトロピカルフルーツティです。
パイナップル、マンゴー、アップル、ピーチ、ハイビスカスなどの楽園の甘酸っぱさとスパイスの香りの融け合う1杯をお楽しみください。
1冊の本「ノアノア」ポールゴーギャン著を介して、画家ゴーギャンの楽園の夢をフルーツティにするため、那須高原HERB'sの浜津伸生さんにイメージをお伝えして御夫妻にオリジナルブレンドを作っていただき、美術作家の小林達也さんにタグとなる作品「noanoa」を描いていただきました。
じっくりと温めていた企画でもあり、急がずゆっくりと進めさせていただき、この春、ようやく商品化。
皆様には心から感謝しております。
ありがとうございました。
那須高原では、今週末から那須街道沿いの器の店「遊クラフト」さん、「那須高原HERB's」さん、「殻々工房」にて、黒磯では「Chusチャウス」(4月上旬予定)さんでお取り扱いくださりますので、ぜひお立ち寄りの上、お楽しみいただけたら幸いです。
6TB入り。900yen+taxでの販売となります。
よろしくお願いいたします。
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「ノアノアnoanoa」とはタヒチ語で「かぐわしい香り」という意味です。サマセットモームの「月と6ペンス」のモデルでもある画家ゴーギャンが、タヒチでの生活を書いた紀行本「ノアノア」は彼の空想が織り込まれた随想録でもあり、彼の絵にもまた当時の印象派に反した人間の内にある(想像の)世界が込められています。「月と6ペンス」は、夢(月)と現実(6ペンス)、夢を求めたゴーギャンの「ノアノア」という甘い楽園を、南国を想わせる果実味と甘い香りたっぷりのフルーツティに仕上げました。ひとときの甘い夢をお楽しみください。
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「ノアノア」を読んだのは美学生だった頃。
「ノアノア」という言葉を気に入り、何か機会があればきっと使おうと引き出しに仕舞っておいた言葉でした。店をはじめる時も頭の中の候補には上がりましたが採用せず、30年近く経ってようやくここぞという場所に付けることができました。
ここからは営業的にはあまり話さないことですが、ノアノアの商品化を進めながら考えていたこと。
国内外の幾つかの美術館で、ゴーギャンの作品の前に立った時にサラッとした薄塗りの画面から出る妙な強さに足を止め、それが何なのかしばらく考えた時がありました。特に同時期のフランス絵画の油絵の個性派たちの中では、シンプルに目立っているイメージがあって嫌いじゃない。目に見えたものを描くという印象派が話題になっていた時代に、反して目に見えていないものを描くポスト印象派への流れを作った彼の独自性も素晴らしいと思う。
ただ、僕は彼の私生活を書いたものを読んだ時に、どうしても好きになれないというか尊敬できない不快感がある。ゴーギャンがタヒチにいる間に妻にしていたテフラは13歳、パウラは14歳の少女。パリでも10代のインド系の少女を囲い、島に舞い戻ったあとも少女たちを妻にしました。「快楽の館」というポルノ館はまだ良いとしても、その変態性は現代では犯罪でもあり、何とも擁護しがたい......友達にはなりたくないタイプだ。
「ノアノア」という本は、彼の実際の紀行録の中に想像の世界が含まれている随想録だと思う。
梅毒やヒ素中毒や怪我に苦しむ生活のなかで見る彼の想像の世界、まるで夢の中で起こったことのような。
どんな人間でも夢を見る。
見た目や行いが不快な人がいたとしても、その内面を受け止めようとする心は必要だと思う。
好き嫌いという主観的な差別なく、夢を受け入れる。
それが僕には「ノアノア」であって、形にすればNo.9になるのかもしれないと企画しながら考えていました。
....そんなことは置いといて、
このトロピカルフルーツティ KARAKARA No.9#noanoa、ぜひお試しください。
よろしくお願いいたします。