
駐車場テラスに昨年植え替えたザクロも新芽を出しました。
ちょっと強引な移植でしたが無事に根付いてくれたみたいでよかった。
ずっとモッコウバラの下になって陽が当たらずなかなか育たず、もう20年近くなるのにまだ肩の高さしかありません。しかもヒョロヒョロしています。
テラスを作った時に、引き摺り出すようにモッコウバラの下から掘り出して植え替えました。
もともと、これは僕の実家から持ってきたザクロ。
実家のザクロは随分前に枯れましたが、そのザクロの最期に母が挿木したそうです。
その枯れたザクロのことはよく覚えています。
実家の玄関横に植えられた松の裏に外水洗があり、それとお稲荷さんの祠の間くらい、庭の中心から少し西にずれた辺りにザクロの木がありました。
記憶ではとても大きくて、秋にはたくさんの実をつけました。
初夏に咲く花は葉の緑とハレーションを起こすほどに朱が鮮やかで、そのあと実になりかけで落ちた花の形も印象的でした。
小学生の頃、たくさん実ったからと学校に持って行かされ、給食の時間に割られたザクロが配られたこともありました。ちょっと恥ずかしいような、ムズムズしたのを覚えています。
ザクロの木に向かって立小便したら夢の中で、おねしょしていたこともあります。
はじめてイタリアに行った時に、ローマのヴィットリアーノ前にはたくさんのザクロの木があって、4月頭なのに花を咲かせていて、親しみと、違和感を感じました。
僕が乳母車に乗せられている写真を見たことがあります。
押しているのは亡き鼻緒職人の祖父で、その後ろにはザクロの木がありました。
そう考えれば、うちのテラスのザクロは挿木とはいえ50年以上も場所と形を変えながら生きている事になる。
根がつかなかったり、虫にやられたりですぐに枯れちゃう木もあれば、
気がつけば長生きだった木もあるものだ。