初日は午後から雨が降った。ここ数日晴天が続いていたのに、これだから普段の行いには気を付けなくちゃならない。どうやら本降りの様子。
ユンボは2日しか借りていない。この間に地面を掘って均して砕石を入れてまた均す。間に合うか。
焦った。
この焦りがいけなかった。
雨の日は、決して土をいじくってはいけないことを、翌日知った。
雨の中強引に作業を進めたせいで、土は柔らかくなりキャタピラが埋まり、田んぼを掘り返したようにぐっちゃぐっちゃになってしまった。
2日目は晴れたが、なかなか水が引かない。しかし工房長のユンボワークは確実に上達、なんとかかんとか、ごまかしごまかし、ほぼ平らな状態にまで仕上げた。
砕石は近所の採石場に注文した。0-40の砕石1リュウベ(単位は体積、1立方メートル)あたり1900円。もちろん現場まで運んでくれる。
ちなみにホームセンターでは、量にもよるが大体1リュウベ3300円~5300円てところだ。また、ある造園屋さんの見積もりでは1リュウベ3500円だった。採石場から直接買えば、随分安く手に入れることができるのだ。
0-40とは砕石のサイズを示す。粉々のものから40ミリくらいの間、もっとも多く使われるサイズだ。ただ今回のように地盤がゆるい場合は、切り込みと呼ばれるもっと大きいサイズの砕石の方がよかったのだと配送してくれた大型ダンプの運転手さんが教えてくれた。むろん私達にそんな知恵はなかったから、もうこのままGO!である。
案の定、砕石はみるみる土と混ざって、どんどん沈む。10t のダンプには8リュウベまでしか積んではいけないと決まっている。これを2台分、計16リュウベの砕石を敷いて、やっとそれらしくまとまった。
以前、馬を作ってくれたおじさんが作業を見に来て、ユンボは雨の日は使えないものだから「今日はお休み」と一言告げれば無料でレンタル期間を一日延長できるのだと教えてくれた。
早速、ダイソーに電話をすると、実際に雨で使えなかったのは半日だけだったのに、当たり前のように一日分伸ばしてくれた。まったく、雨の日はユンボ動かすべからず、である。
おかげさまで3日目は、ゆるゆるだった地盤もなんとか崩れない程度に固まり、ゆっくりと最終調整。
4日目、砂を注文。4t ダンプに積んで3リュウベ、13000円くらい。砕石に比べると砂って高いんだ。ユンボは返却したので、手作業で砂を敷く。
これっぽっちの砂なんか、と侮っていたが、結構たいへん。一輪車に積む人運ぶ人、交代で半日掛かったが、ストレスがない分ユンボより楽しい。人力で作業してる分には大怪我をする可能性も低いしね。
さっきのおじさんに教えてもらった2×材の特製トンボ。幅1.7m。トンボは地面と接する板の面積が広い方が実用的なんだそうだ。これで一気に砂を均す。
土でガタガタだった店前が、それなりに駐車場然としてきてちょっと感動的。
午後はいよいよマット敷き。掌で砂を均しながら、1枚1枚連結させる。風が冷たい。
夕刻、種を撒く。折り良く小雨がパラつき始めた。
これにて全工程ひとまず終了。
マットは沈むか、芽は出るか、2週間ほど様子をみようと思う。