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デッキの作業中に妄想

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夕方、何となく体が怠くて窓の外の椅子に腰掛けた。微かに吹く冷たい風が気持ちよかった。
椅子に凭れて見上げると屋根から草が垂れていた。
屋根の土はたくさん風で飛んでった。それでも草は増えている。
先に目を移すとヒヨドリが2羽、羽繕い。
彼らは黙々と羽繕い。

僕が腰掛けた椅子はデッキが出来る場所にある。
ここには去年よりひと回り大きくなったグミの木がある。
剪定をしないから栄養を分散させてしまったのか、枝は細く長く伸び、
消え損ないの透明人間くらいの軽い存在感で、戯けた姿に成長している。
雨に濡れると頭を垂れる。少しの風でも大袈裟に揺れる。
ゆらゆらと、ただ風に吹かれる木を、ただ眺めているのが心地好い。

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存在が軽いのはグミの木だけではないようで、僕の目の前を雉がゆっくり歩いて過ぎた。
通りを渡る時は小走りに。
雉は牧草地に入った辺り、静かに虫を食べている。

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まだ夏至を過ぎたばかりだから外は7時くらいまで明るい。
足下に目をやると、大量に咲いたシロツメクサに蟻と小さな蜂のようなものが集まっていた。
今まで気にしなかった虫の音が脳まで届く。
ヒヨドリの落ち着いた時のチュルチュルの声、ウグイスの投げやりなウーッケッキョ。
コーヒーを啜りながら微睡んでいたら2時間近くも過ぎていた。
デッキが出来たらこんな時間も楽しんでもらえるんだろうか、と、今日も妄想に耽るのであった。

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2006年07月01日 22:12に投稿されたエントリーのページです。

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