サンマルコ広場の一翼、コッレール博物館。
写真撮影禁止だったので中の写真はないのですが、この時は企画展はなく、またけっこうな数の作品が貸し出し中で目立った作品のレンタル先は日本......あぁ、そういえば江戸東京博物館のヴェネツィア展ではコッレール所蔵の作品をよく見た......という感じもあってか今ひとつ楽しめなかったのだ。
エントランスの階段のあるスペースの壁面は石像のレリーフに見立てた「だまし絵」で出来ている。これが微妙に上手くない、と感じるのは僕だけなんだろうか。うーむ。
壁や天井にこういったトロンプ・ルイユの1つを取り入れた教会は少なくないけど、この程度のものをここまで全面にやられるとトリックアートのミュージアムに来たみたいで有り難くないと思うのは、木目プリントの壁紙や、レンガ風サイディングに嫌悪感を持つ僕のアレルギー反応なのかもしれない。
遠近法とアナモルフォーシスを駆使した教会に感動することはあるし、先日書いたサン・ザッカリア教会のジョヴァンニ・ベリーニの「玉座の聖母と諸聖人」でも、壁に実際にある柱と同じものが絵の中にも描かれ、その絵の奥が実在する空間かのように描かれていて、これらは素晴らしいと思うのだけれど.....。
The Correr Museum
http://correr.visitmuve.it/en/home/
トロンプ・ルイユ/Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=トロンプ・ルイユ&oldid=41008834
アナモルフォーシス/Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=アナモルフォーシス&oldid=38690842