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マルモッタン・モネ美術館 Musée Marmottan Monet

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前回パリに来た時に、行きたいと思って行けなかった美術館がいくつかある。
その中の1つが、ここマルモッタン美術館、フランス語名はMusée Marmottan Monet。名前にモネとあるように世界最大級のモネコレクションを所蔵しているのだそうだ。
ブーローニュの森に近く、ラヌラグ公園を前にした場所にある。バスで来たからか、美術館に入る前に近くで食事しようと思ったのにそんな場所も見つからないくらいの閑静な住宅地だった。もっとも、少しくらい腹が減っているほうが絵を見るにはいいものだ。
地階では印象派の作品が、かつての邸宅の様子を想わせる部屋のままの中に展示され、続いてモネのコレクション、そこから階段を下り、地下では企画展 l'exposition Rubens, Van Dyck, Jordaens et les autresが見られた。この企画展の説明によればマルモッタン美術館とベルギー王立美術館Musées royaux des Beaux-Arts de Belgiqueは相互のコレクション強化のためにパートナーシップを契約したようで、それによって実現した企画展のようだ。
館内は撮影禁止とのことで外観のみ。
やはり晩年のモネは、抽象表現の作品にしか見えず、そう思って見ても遜色ないコンセプトと高い質を持っていると思う。本人が最後まで自分は印象派の画家だと言っていたのだそうだから、それでいいのだけれど。「印象日の出」もレンタルされてなく、ここで見ることができた。

印象派の作品が並ぶ部屋のなかに、何年か前に東京の三菱一号館美術館に来ていたマネの「横たわるベルト・モリゾの肖像」Portrait de Berthe Morisot étendueが帰ってきていた。と、同時に、ここではモリゾの作品もマネと一緒に見られたのが良かった。もちろん、マネの影響は大きいがタッチが師匠より大胆、というかタッチはルノアールに似た感じもある。どこか育ちの良さみたいなものをその作品と視点から感じる。モリゾの母親ってフラゴナールの遠い親戚らしいね。

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美術館を出てからラヌラグ公園を抜けて通りにでた。
あちこちに雪が残っていた。そういえば僕らがパリに着く前日は雪が降っていたらしいし、空港に降りるときに飛行機から見えた地上の風景はモノトーンだった。

Musée Marmottan Monet
http://www.marmottan.fr

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2013年02月08日 08:28に投稿されたエントリーのページです。

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