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オペラ座のチケットだと思ったらシャガール美術館だし、前衛だった。

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ニース旧市街にもオペラ座があるので、ここで何か見たいと思っていた。
オペラでもバレエでもコンサートでも何でもいい。劇場の雰囲気が感じられるものなら。
オペラ・ニース・コートダジュールのホームページでスケジュールを見たら滞在中にコンサートが1つだけあった。
コンサートだったらフランス語の心配しなくてもいいからちょうどいいや、とすぐに予約。全席自由だから早めに行こうと思った。
8時開演の1時間前にオペラ座に着いた。
電気は付いているけど玄関はまだ閉まっている。
どこかで軽く一杯やりながら待とうかな、と近くを散策。閉店後のショップのウィンドウを見たりしているうちにあっという間に時間が過ぎた。
開演15分前になっても扉が開かないし、人が集まらない。
これは僕が間違っているに違いない、とチケットを取り出して見たけど、日にちと時間は合っている。
オペラ座に貼り出されたポスターに近づいて見る。幾つかの公演の中にチケットと同じものがあり、指差しながら日付と時間を確認......今日だよなぁ......ん?......ミュゼ、ナシオナル、マルク、シャガール.....(@_@;?
頭の中で、昼に見たシャガール美術館のコンサートホールでの準備の様子と、手に持っているチケットとが繋がった。
予約するときに僕はオペラ座のサイトだから会場もオペラ座なんだろうと思い込んでいたんだ。オンラインチケットにはシャガール美術館のことは書かれてなく連絡先はサイト運営先のオペラ・ニース・コートダジュールになっている。
開演までに間に合わないかもしれないけど、シャガール美術館に行こう。
シャガール美術館は歩いて行ける距離にはなく、バスに乗って少しある。幸い、昼に一度行っているからバス停は分かるし、この日はバスの一日券を買っていたからお金も掛からない。
少し早足で旧市街抜け、トラムの線路を渡り、市街のバス停に着くと、直ぐに同じ路線のバスが来た。それに乗り、乗り越さないように通過するバス停の名前と路線図を確認した。
ミュゼ・シャガール。バス停に着いた。

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僕らと一緒に何人かが降り、美術館に向かう。間に合ったみたいだ。
オペラ座から15分で着いちゃった。
受付で名前を聞かれ、チケットとチラシを受け取り、会場に急いだ。
会場は展示室内を通るので、シャガールの作品を見ることもできる。昼に入館したとき学生料金で6、5ユーロだった。このコンサートのチケットが7ユーロ。自然光やオーディオガイドはないけど、お得だなぁ。

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満席ではなかったから、空いている前のほうの席に座った。
間もなく指揮者が挨拶をして演奏が始まった。
僕は演目もよく見ていなかったんだけど、なかなか前衛的、この日は驚きの連続だった。
クラシックなんだと思い込んでいたから面食らったけど、嫌いじゃないから楽しかった。
ピアニストが登場した際、指の開いた軍手をして、闘志に似たやる気のある笑みを見た時に予感はあった。
突然の豪雨のように、メロディラインのない激しい演奏が始まった。前に座った老婦人が眼を丸くしてご主人を見た。そうでしょう、あなたも知らずに来たのでしょう。
ピアニストのパンチ、エルボも炸裂する。
しかし、驟雨はいつまでも続くものではなく、またその音も次第に心地よく感じることもある。
民族的なリズム。舞台裏からのトランペット、背後からの管楽の音。

ちなみに、この夜の演目は以下です。

Charles Ives/ An unanswered question
Wolfgang Rihm/ Nature morte - still alive
Arnold Schoenberg/ Sechs kleine KlavierstückeK.
Karlheinz Stockhausen/ Klavierstück X
Wilhelm Killmayer/ Fin al Punto pour cordes

Direction: Mark Foster

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会場を後にしてバス停に着いた。
何人かがバスを待っていたので、僕らも待った。
なかなかバスが来ないので時刻表を見ると、とっくに最終は終わっている。
あと30分待てば、夜行バスが1台、それを逃したらもうバスはない。
南仏とはいえ、夜中は流石に寒かった。
青白い街灯に照らされた坂道を下ってきた、黄色い明かりのバスにのり、僕らは市街に戻った。何だか長い一日だったような気がするけど、全てが不器用ながらつながっていたような気がして満たされていた。

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2013年04月16日 12:47に投稿されたエントリーのページです。

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