3年前、どこかのショップでこのラグビーボールのような形のバッグを買った。
ボディバッグというらしい。
素材がフェイクレザー(合成皮革)というのが気になったけど、3000円という安さと、つや無しのラグビーボール型が気に入って買ってみたのだ。財布、iPhone、エコバック、デジタルカメラ程度を収めるのにピッタリで毎日の買い出しに欠かさず持ち出した。
合皮のバックというのを使うのは初めてで、どんな風に劣化するのか楽しみでもいたところ、半年くらい前から表面がすり減り、ひび割れ、剥離しはじめ、4年目に入った今では下地の繊維が丸見えで透けている部分もある。
貧乏なのは悪いことではないけれど、貧乏臭いのはよくないと言われたことがある。
そして見た目の問題よりもいよいよ切れて穴が開いたら小銭をバラまきながら歩くことになりかねないので、そろそろ引導を渡そうかと考えている今日この頃。
本革は手入れさえすれば耐久性はもちろん、使う程に愛着が沸き、贔屓目で汚れも味に思えてくる。合皮の場合は使いはじめたときから劣化がはじまり、使用頻度にもよるけど3〜5年で交換というのが一般的なようだ。本革については価格や動物愛護などの問題があるけど、実際使ってみて、これならまだコットンの方が長く使えそうだと思った。
僕らが家を建てる時、できるだけなんちゃって素材は使いたくないと思った。外壁のサイディングはもちろん、内壁にビニールクロスなんてのも嫌だったから、外壁と屋根は金属、内壁はベニヤのまま使っている。まぁ、ベニヤに趣はありませんが。
予算の問題はあるにしても、家も道具も、何年、何十年か先、より良くなると思える素材やデザインであれば、義務的な維持するためのメンテナンスではなく、メンテナンスすることでより良く唯一不二のものになっていくような、継続的なセルフビルドに似た感覚に変わってくるような気がする。
と、自分に言い聞かせ、近いうちに今年2回目のデッキ塗装と玄関ドア塗装を計画中..。